auのLTE端末で使えるMVNOの格安SIMとして、現状唯一の選択肢であるケイ・オプティコムが提供する格安SIM「mineo」がパワーアップしました。
従来は1GBの高速通信データ量しか提供してこなかったのですが、8月5日からはさらに通信量を増やした2GBのプランと3GBのプランを用意するそうです。現在1GBのプランを契約している方も、SIMの交換などは不要で、ネットからの手続きで翌月から2GBor3GBのプランにすることが出来るようになっています。
1GBでは少しデータ量が頼りなくて積極的に通信できなかった方も、今回の通信量の選択肢の増加でデータ量を気にせずに使えるようになるのではないでしょうか。待ちに待ったサービス改善の一つかもしれません。
その他いくつか新しい発表がされているので、今回は「mineo」関連の新しい情報を紹介したいとおもいます。
データ量の選択肢が増え、WiMAX2やCAへの対応も正式声明
今回の「mineo」の変更点は、高速通信が可能なデータ量が複数の容量から選べるように変わっています。
すでに上のほうで書いていますが、2GBと3GBというプランが増えています。それぞれの月額料金は以下のようになっています。
容量 | データ料金 | DIGNOセット | AQUOSセット |
1GB | 980円(税込1058円) | 2980円(税込3218円) | 4130円(税込4460円) |
2GB | 1580円(税込1706円) | 3580円(税込3866円) | 4730円(税込5108円) |
3GB | 2330円(税込2516円) | 4330円(税込4676円) | 5480円(税込5918円) |
これはデータプランの契約のみの料金です。オプションとしてここに音声通話を600円ほどで追加することが出来ます。
これらのデータプランでは、2GBも3GBもどちらもかなりコストパフォーマンスはいいかとおもいます。
1GBのプランに600円の追加でさらに1GB使える2GBプラン、docomoのXiデータプラン ライトよりも安い3GBのプランは、唯一のauのMVNOとしては非常に優秀な価格帯であると言えます。
LTE網のエリアならばMVNOでも時に40Mbpsなんて速度も出せるmineoですので、意外と大容量のデータを気づかぬ内に使ってしまいがちです。今回のデータ量の増加プランの存在は月末近くに通信制限にかかってしまっていた方には朗報でしょう。
また、これまでWiMAX2+に対応していたauのスマートフォン端末で、mineoのSIMを利用した場合にWiMAX2へ繋がる現象が起きており、非公式的にWiMAX2が使えている状態でしたが、今回の会見でWiMAX2+への対応とCA(キャリアアグリゲーション)への対応がされていると正式に表明されています。
今までですとauのスマートフォン端末では3つのLTE BandとそのLTE網がmineoの通信エリアでしたが、ここにもう1つWiMAX2の対応Bandが追加されたことで、エリアも速度も向上することが予想されます。
新端末にはSHL25、今後は低価格帯のスマホも
もう一つニュースとしては、mineoの格安SIMに対応したスマートフォンとしてセット販売されていた端末が、これまでのDIGNO M KYY22に加えられる形で、2014年夏モデルであるシャープのAQUOS SERIE SHL25の販売が決まりました。
KYL22が一括4万8000円(2000円×24回)なのに対して、SHL25は7万5600円(3150円×24回)と非常に高くなっています。
詳細はまだ明かされていませんが、会見では今後端末のラインナップの中に、低価格帯のスマートフォンを用意する予定があるとのことです。
APN設定などを自分で調べてできる方には、すでにauの白ロム各種が低価格で売っているので、SIMだけ契約してスマートフォンは白ロムを購入したほうがいいとおもいます。
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ただセット端末は月額わずか370円で有償保証へ加入ができるので、セットは高いながらもメリットも存在します。
料金設定やサービス内容は、docomoのMVNO事業者含めてもトップレベルになるかとおもわれます。唯一のau回線を使ったMVNOという立ち位置に驕ることなく、今後もこの水準のサービスを継続してくれることを願いたい格安SIMサービスでしょう。