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2018年モデルスマホレビュー

Galaxy Note9 SC-01L/SCV40実機レビュー/評判/評価 カメラやSペンなどが着実な進歩を見せる大画面スマホ

※追記:海外モデルに加えてキャリアモデルも利用開始したのでそちらもレビューに加えています。

ドコモやauで発売が予定されているGalaxy Note9について、海外SIMフリーモデルを触ってきているのでそちらのレビューを行いたいと思います。

Galaxy Note9にはSoCベースが異なる2種類のモデルが存在しており、今回はサムスングループが開発したSoCであるExynos(エクシノス)を使ったモデルのレビューになります。

※10月よりキャリア版であるSnandragon版も利用し始めたのでそちらのレビューも追記しています。

ドコモ版/au版のSoCがExynosなのかもう一つのSnapdragonになるのかはまだ不明ですが(キャリア版はSnapdragon版となります)、機能などについては大きな変更点はありませんのである程度今回のレビューでも購入前の参考になるかと思います。

ドコモオンラインショップ:Galaxy Note9 SC-01L

auオンラインショップ:Galaxy Note9 SCV39

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イオシス

Galaxy Note9のスペック・動作・外観デザイン

まずはスペックから

Galaxy Note9
OS Android 8.1
CPU Exynos9810/Snapdragon 845
RAM 6GB/8GB
ディスプレイ 6.4インチ QHD+ (1440×2960)
ROM 128GBor512GB
バッテリー 4000mAh
サイズ 161.9 x 76.4 x 8.8mm
重量 201g
カメラ メインカメラ:1200万画素+1200万画素
サブカメラ:800万画素
その他 海外版デュアルSIM
micro SDカード最大400GB対応
Sペン搭載
イヤホンジャックあり
カメラレンズの明るさF1.5

海外モデルだとSoCおよびRAM,ROMによってモデル違いがあります。

ベンチマークスコアが高いのはSnapdragon版となっているようです。今回のレビュー端末はExynos9810/RAM6GB版となっています。

日本発売モデルはRAM6GBモデル。SoCについてはまだ公表されていませんがSnapdragon版が過去の例から有力でしょうか(au版のスペックからスナドラ確定のようです)。

Exynos版のAntutuベンチマークスコアは240,000点ほど。

最新Androidスマホが26万点ほど、iPhone XS Maxが35万点といった中ではあまり目立たない数字ではあります。

※キャリア版のAntutuベンチマークスコアも計測してみましたが、なんと280,000点を記録しています。このためExynos版よりも遥かに性能面での高さというものを感じさせるものになっています。

SoCの性能自体はExynosおよびSnapdragon 845共にトップクラスに高いため、動作全般の快適さについてはあえてレビューする必要もないぐらいです。ほとんど全ての操作が快適でヌルヌルサクサクで動きます。

ゲームなども問題なく、タッチ精度やレスポンスも細やかでストレスがありません。

基本的な部分はスペック通りに動く性能の高さというものを実感できるため、この点では全く不満や問題はありません。

重量が200g超え。バッテリー容量が増えたことで重さが増し、Note8よりも重くなってしまっています。

Note8よりも微妙にベゼルが狭くなり、四隅のディスプレイ加工もより画面領域が広くなる加工がされています。

今回はブルーモデルを選択。背面の青さは従来のGalaxyの青さよりもより濃くなって大人びたイメージがあります。

緩やかなエッジディスプレイとなっており、画面サイズの割にスリムな横幅が実現されています。

Galaxy Note9レビュー簡易まとめ

とりあえず今回のGalaxy Note9について良いところと悪いところをまとめてみました。

詳細なレビューは各項目で書かせてもらいますが、大体こんな感じの印象となっています。

良いところ
  • 有機ELディスプレイの発色がNote8よりも良い(というかNote8が劣化?)
  • DeX機能がドック不要
  • カメラがかなり良くなる
  • Sペンの独自機能が一部ではあるが便利
  • Note8からのデータ移行が付属ケーブルとUSBで簡単にできた
  • 顔認証は改善して便利に
悪いところ
  • 電池持ちが最初の3週間ぐらいかなり酷かった(以降は改善、Exynos版)
  • Note8に比べて発熱しやすい
  • 指紋認証はNote8よりマシではあるが他のハイエンドに比べると精度はまだ悪い
  • サイズの変化、性能・機能の進化が実感しにくい

基本Note8ユーザーの視点から書いていますが、そちらと比較してみるとネガティブな所が普段使っていて感じているのが実際のところです。

Snapdragon 845搭載の他メーカーハイエンドモデルも多く触ってきた中で、当時のNote8に感じたような他のスマホとの圧倒的なパフォーマンス差というのは今回のNote9からは感じられず、これといった目立った性能面での突出さを感じられない機種となってしまっています。

そのためこの後のレビューの詳細の部分でも比較的ネガティブなレビューが最初に続くことになりますのでご了承ください。

Exynos版:放置状態でもバッテリーがどんどん減り、4000mAhを全く感じさせないバッテリー持ち 安定まで2週間ほど使う必要あり

Galaxy Note9について利用開始時に真っ先に不満を感じたのがバッテリー持ちについてです。

特に利用開始から2週間ほどは本当に持ちが悪く、電池の劣化したNote8に匹敵するレベルで電池残量が減っていく場面が目立ち、外れ機種を購入してしまったとかなり後悔させられました。

夜の12時ごろに充電完了しUSBケーブルを外した状態で朝8時ごろまで放置したところ、100%あった電池が78%ほどに落ちていた時は目を疑いました。

放置時でも電池がモリモリ減っていくというのはNote8ではもちろんSnapdragon 845搭載の他社メーカーのスマホでも見られなかった挙動です。

もちろんアプリ利用時になるとさらに電池の消耗は激しくなり、購入から数日は普段の他のスマホと同じ使い方をしても午後4時頃には残りの電池残量が20%ほどになるという、他スマホではまず見られない激しいバッテリーの消耗っぷりを見せられました。

ーーーーーーーここまで購入初期ーーーーーーーーー

こうした状態が十数日続いた後、ようやくバッテリーがこなれてきたのか電池持ちの時間が徐々に延長していき、3週間ぐらい使った後にようやく激しいバッテリー消費などが見られなくなり、電池持ち周りが安定しだしました。

3週間ほど使った後のバッテリー周りの評価としては、確かに4000mAhというバッテリー容量の大きさから電池持ちが良いというのを実感できるようになっています。Note8では購入後メイン端末としてガンガンに使い倒した際に夜中残っている残量が15%前後でしたが、Note9では20~30%前後残る日も出てくるなど、購入後しばらく使ってからようやくその電池持ちの良さというものを感じました。

ただ昔のスマホならこうした「しばらく使わないと環境やソフトウェアの関係でバッテリー周りが安定しない」なんていう症状はよくある事でしたが、さすがに2018年のサムスンのハイエンドモデルにおいてこのような挙動が残っているとは思いませんでした。

2018年にレビューしてきたスマホ、特にハイエンドやフラグシップに分類されるスマホでこうしたバッテリーやソフトを慣らす必要がある機種というものが見当たらなかったため、今回のGalaxy Note9の挙動にはちょっと残念な印象を感じています。

一応3週間ほど使えばバッテリーが放置やスリープ時でも大して減らなくなるのでそこまで通常利用は心配する必要はなくなっていますが、後述する発熱のしやすさと発熱時のバッテリーの減り方というものがそこそこ強いために、4000mAhのバッテリー容量を謳っていますが、バッテリー周りの環境について一言注意喚起しておかないといけない内容であるのは間違いありません。

※追記 キャリア版/Snapdragon 845版:バッテリー持ちは購入当初から良い、ただし熱が出始めると消費しやすいのは他のSnapdragon 845機種に類似

10月よりキャリアで発売されているモデルであるSnapdragon版の利用を始めています。

こちらのモデルについてもバッテリー持ちを検証してみました。

結論からいうと「確実にExynos版よりもマシ」となります。Exynos版のようにバッテリーが慣れないと電池持ちが良くならないということはなく、購入当初からしっかりと安定した電池持ちの良さというのを見せてくれます。

この点に関してはExynos版にある不満点というのは全く感じず、かなり使いやすさを感じます。

ただしGalaxy Note8と比較すると若干気になるポイントがあります。

Galaxy Note8より良い点

  • スリープ時のバッテリーのヘリが全く感じられない

Galaxy Note8より悪い点

  • 利用時間が長くなったり負荷が強くて熱を持ち始めるとバッテリー消費が激しくなる

Galaxy Note8も非常に優秀なバッテリー持ちを有していたわけですが、そちらと比較した時にNote9の良い点悪い点は以上のようになります。

スリープ時のバッテリー持ちに関してはGalaxy Note8以上です。スリープ時でもほとんど電池が減らず、夜から朝まで充電をせずに放置していても電池が残っています。

一方で少し熱を持った状態での操作を続けるとバッテリーは結構減りやすいです。後述もしていますが、Galaxy Note8の発熱のしにくさと比較してもSnapdragon 845版もExynos版も発熱はしやすいため、それが起きた状態で操作を続けてしまうとバッテリー消費が勢いづいてしまいます。

そのためライトユーザー的な使い方ならバッテリー持ちの良さというのは強く実感できるのですが、ヘビーユーザー的な使い方だとGalaxy Note8よりも700mAhもバッテリーが増えているといっても、そこまで差は感じられない機種となっています。

Exynos版:発熱もNote8と比べるとしやすく水冷機構の効果は感じず

もう一つ購入当初から不満を感じたポイントに発熱というものがあります。

Note8と比較しても発熱耐性が弱く、Twitterの長時間利用程度でもほんのりと熱を持ちやすくなってしまっています。

水冷機能を用意しているということで期待はしていたのですが、発熱中はあまり効果を発揮している様子はなく、発熱のしやすさという点でも他のモデルよりも感じるものになっています。

冷めるのは早い印象がありますし発熱も一定以上高くならないというように感じるので、その点ではもしかしたら水冷は効いているのかもしれません。ただ効果が実感できるのはこの辺だけであり、利用中の水冷機構というのは感じられないものになっています。

大体Antutuベンチマークアプリを2回連続で起動させると、CPU:59℃、バッテリー:49℃といった記録になります。

数字だけ見るとそこまで高くない印象はあるものの、1回目の時点でCPU:51℃、バッテリー:42℃と高いために発熱のしやすさはやはり高い印象があります。

この発熱を持った状態での利用はバッテリー持ちにも影響が出てしまい、利用を続けてマシになったバッテリー状況でも発熱時の持ちは大分悪くなってしまっています。発熱時の利用は本当にNote8から大きく容量がアップしているのかと疑うほどにバッテリーの減りが早くなります。

Note8ではこの発熱というのはTwitter程度ではまず感じられなかった非常に評価の高い部分であったため、Note9でそちらが劣化してしまっているのは非常に残念なところです。

(約1ヶ月以上使っていますが、気温が下がってきたことによってこちらは大分マシになっています。秋から春ぐらいはそこまで深刻な問題にならないでしょう。
問題は夏場の利用でしょうか。。。
現状気温が下がってからの発熱およびそれに伴うバッテリー持ちの低下というのは多少気にならないレベルになってきていることを追記しておきます。)

※追記 キャリア版:発熱は起きやすいが高温にはならず、水冷機構の機能なども実感できる穏やかさ

SoCによって明確な差 キャリア版は「良い方のGalaxy Note9」で間違いはない

キャリア版となるSnapdragon版は、Exynos版同様に発熱自体はしやすいです。

少し負荷がかかってしまうと熱がほんのりと発生してしまうため、ハードウェアおよびソフトウェア面での発熱耐性というのは決して高くありません。

ただしExynos版との大きな違いとして発熱は起きるもののそこまで高くならない、という良さがあります。

Antutuベンチマークアプリを2回連続で回したときも、1回目はCPU:41℃、バッテリー:35℃、2回目はCPU:44℃、バッテリー:37℃といった形でExynos版とは全く異なる発熱耐性を見せてくれています。

これはExynos版と比べても非常に穏やかな発熱具合となっており、ほんのりは熱を感じますが高温にまでならないということで使いやすさが段違いです。

こちらのモデルであればバッテリー周辺に用意されている水冷機構というのが効果を発揮しているのを実感できるレベルです。冷えるのも早いため、熱が起きやすいといっても快適です。

Snapdragon版=キャリア版は先行購入していたExynos版よりも確実に不満点が少ないモデルとなっており、こちらであればあまりデメリットを感じずに快適に利用することができるでしょう。

キャリア版は「良い方のGalaxy Note9」としてデメリットが少ないモデルになっています。

指紋認証は結構マシになったがそれでも他メーカーよりも劣る、顔認証は設定変更で使いやすく

Note8においてはあまり評価が高くなかった生体認証周りの機能について。

Note9ではNote8同様に指紋認証・顔認証・虹彩認証を生体認証として利用することができ、これらを使って解除を行えます。

これらの内指紋認証は各段にNote8よりも良くなっています。

Note8では認証センサーの位置と微妙な精度で快適さというのはあまり感じることがありませんでした。

そうした中でNote9の指紋認証精度は確かに向上しており、使いやすさは間違いなく向上しています。センサー位置も端末中央に改善されており、指をあてがいやすいものになっています。

この指紋認証の認証精度と速度については一定の満足感はあるため評価することが出来ます。

ただ他のメーカーのスマホがさらに素早くロック解除が出来る中で、Note9の精度及び速度は一段劣ると感じるのが正直な感想です。

失敗回数や触れてからの解除スピードなどは他のメーカーと比べてあまりよくありません。Apple製品や中国メーカーのハイエンド・ミドルレンジの機種が結構快適な生体認証体験を提供している中で、サムスンはちょっと見劣りしてしまいます。

生体認証はNote8から進化したものの、全体的なフラグシップとの比較では物足りなさがあります。

顔認証と虹彩認証は両方を設定できるインテリジェントスキャンを搭載しており、こちらを使うと3つの生体認証全てを利用することが出来ます。

ただこちらも顔認証の精度アップに比べて虹彩認証がイマイチなので、インテリジェントスキャンを利用するよりも顔認証のみを設定したほうが認証速度としては上がっているのを感じます。

顔認証に関しては精度アップが実感できて失敗回数も多くないため満足度は高いものになっています。

Dex機能は便利ではあるが発熱の問題がネック

GalaxyといえばDeX機能がここ最近便利に使えているわけですが、このGalaxy Note9では接続ドック不要でスマホから直接モニターへ接続してDeX機能を利用することができるようになっています。

これによって従来よりもスマートな形でDeX機能を利用できる上、このNote9がDeX利用時にはマウスのように機能してくれたりと大きく進化しています。

ただ実際に使ってみるとドックがないことでやはりある程度の強い負荷がかかってしまうのか、発熱がかなり強く感じるものになってしまっており実際の運用ではバッテリー含め本体を酷使している感が強く、スマホとして寿命を縮めそうな使い方になってしまっています。

※追記:バッテリーの消費が激しかった初期の時期が終わって以降はこのDeX機能時の発熱というのはだいぶ弱くなっており、長時間利用しても問題ないレベルになっています。多少気温が下がったために使いやすい気候ということもありますが、一番のネックだった発熱のしやすさについてはバッテリー問題の解決と同時に感じなくなりました。

Note9をマウスにできる機能も正直使いやすいわけではなく、この機能のせいで割と結構発熱をさせてしまっている印象もあります。

DeX機能としては単体でDeX展開できるGalaxy Tab S4が操作性も発熱の少なさも良かったために、Galaxy Note9のDeX機能には粗が目立つのを感じます。

接続ドック不要なところは非常に楽で使いやすいところはあるのですが、実際に長く使うには発熱の不安とマウス操作のしづらさという点で現実的ではないのが残念なポイントです。

DeXについては同じく購入しているGalaxy Tab S4が単体で使いやすいだけにそこまで高い利便性があるとは評価しにくいものになっています。

Galaxy Tab S4実機レビュー 単体DeXモード搭載で作業向けタブレットとして進化

有機ELディスプレイは気持ちいい発色の良さ

ネガティブなことばかり書いてきましたがここからは良いところを中心としたレビューを行っていきましょう。

まず到着後にすぐに感じたのがディスプレイの発色の良さです。

有機EL特有の黒色の諧調の深さ・豊かさを中心に発色の良さというものが触っていて常に感じられるものになっています。

Note8と比較しても段違いです(ただしこれはNote8の有機ELがある程度経年劣化?してるのかも・・・?)

ちょっと画像ではわかりにくいかも知れませんが、右のNote8のディスプレイが青みがかっているのに対して、左のNote9はそうした特徴のある有機ELディスプレイとはなっておらず、黒色を中心によりはっきりと正確な発色を実現しています。

Note9には黒が活かされた壁紙が今回はプリインされているため、それらの壁紙が良く映える美しいディスプレイを持っています。

動画なんかも影のところが潰れずに微妙な濃淡もしっかりと映してくれるので、この辺りの有機ELディスプレイの美しさという点では良いところがあります。

Sペンの新機能はシャッター遠隔操作が便利、他の新機能は・・・ Sペンとしてのメインの利用方法には不満なし

SペンはBluetoothに対応するようになりペン機能以外にもリモコン操作をある程度できるようになりました。

一応搭載されている機能としては

  • カメラのシャッターボタン
  • 写真ギャラリーのフリック
  • 音楽再生の操作
  • ブラウザの戻る進む機能

などがあります。

実際にこの中で使ったのはカメラのシャッター遠隔操作ぐらいで、その他の新機能はまだ使う場面に至っていません。

機能を見ても他のものはそこまで使いたいと思わない内容なので、この一応多くの追加された新機能についてはそこまでNote9の強みとしては推せないでしょうか。

rimo

ただカメラのシャッター遠隔操作については結構使い勝手の良い機能です。ちょっと高いところから背伸びして撮影したい時に、カメラのシャッターを押せない、押すとぶれてしまうという時にSペンでぽちっと撮影できるのはかなり快適です。

歩きながら片手にSペンを、片手にNote9を持ちながらSペンでカメラ起動⇒対象にNote9を向ける⇒Sペンで撮影という流れの快適さは街中のスナップショットを撮り集めたい方にはかなり良いかと思います。

カメラをしっかり構える時間が少なくても撮影できるので、街撮りでそこまで怪しまれたり相手に不快な思いをさせずに写真を撮ることができます。

用途はかなり限られますが、カメラのシャッター遠隔操作だけはSペンの新機能としてかなり使いやすいです。

Sペンとしての利用についてはこれまで通り便利です。

画面を汚さずに操作できてリンクポップアップなどのこれまでの機能もしっかり搭載しています。コピペしづらい仕様のサイトやコンテンツの文章もしっかりと選択範囲に含めることができるので、スマホを中心に使っていく上で非常に便利なものになっています。

ノートとしての役割も従来機種通りしっかりと果たしてくれるため、Sペン自体には不満もなく快適に利用できるようになっており、Note9の一つの魅力となっています。

Sペンの相変わらずの便利さ、そして追加されたBluetooth機能は微妙な機能が多いですがその中でも光るリモートシャッター操作なんかは結構嬉しいものになっています。こちらのSペン周りは満足度が高いです。

より詳しいSペンの機能については別記事で確認してみてください。

Galaxy Note9のSペンで出来ること、活用法

日本語手書きが認識される!

地味にNote8からの更新部分としては日本語の手書き入力を通常の入力文字のように認識してくれるようになっているのは大きなポイントです。

Note8では他の言語では手書き認識が対応していたものの日本語では対応がなされていませんでした。そうした中で今回の手書き認識が日本語がファイルダウンロード前提ですが対応となっており、ようやく手書き入力での文章作成というのが可能になってきています。

正直フリック入力の方が文字入力速度は速いのですが、ちょっとした気分転換やノート利用時に文章を差し込みたい時なんかには大変便利に利用できるものになっています。

地味感は強いですが文字入力の方法がさらに追加されたことはNote端末として大きな進化と言えるでしょう。

Note8からのデータ移行がケーブルを使って短時間でできた

画像はS8+からのデータ移行 S7シリーズからでもデータは非常に簡単に移行できる

複数台のスマホ持ちでしたが、ほぼ1年間メイン級で利用してきたNote8には様々なデータを残してきました。

ファイルやら大事なスクショやらを1年間で残してきたので、ここから移行するのはちょっと面倒だなと感じていたのですが、Note9では一部機種からのデータ移行に関して付属のUSBケーブルを使うことで非常に簡単かつ高速に行うことができました。

Noteシリーズは割と確定買いとなっているので、こうしたデータ移行が容易になっているのは助かります。

Galaxy Note8だけでなくS8シリーズ、S7シリーズでも対応しています。

デュアルSIMの海外モデルではSIM切り替えが爆速

海外モデルではデュアルSIMの切り替えが待ち時間0で切り替えられるのがめちゃくちゃ便利です。

これはExynos版ですが、従来のデュアルSIMモデルだとSIM切り替え後数秒待たないとアンテナピクトが表示されず通信もできないのですが、Galaxy Note9 Exynos版においてはSIM切り替え後1秒も経たずにアンテナピクトが表示されて切り替えられたSIMでの通信が可能になっています。

この待ち時間がゼロというのは本当に快適です。これまで些細ではあるものの切り替えに時間がかかっていたために、デュアルSIMで使っていてもSIMの切り替えをする機会は少なかったのですが、このNote9のストレスのない切り替え速度には非常に満足していて比較的頻繁に切り替えて使う場面を分けるようになりました。

キャリア版では利用できない機能、Snapdragon版の動作を確認していないのですが、海外モデルのNote9の良い点としてこのSIMの切り替え速度の早さというものは確実に挙げられます。少しニッチな機能の向上ですが、Note8よりも明らかに快適になったポイントとして個人的には評価が高いです。

カメラは大きく進化

カメラに関してはGalaxy S9シリーズの明るいレンズとHDR対応によって、Note8と比較してもかなり大きく進化をしています。

夜景撮影において大分くっきり明るく撮影することができた上に、光源や逆行といった撮影シーンでも白飛びしにくくなっていてかなり綺麗に撮影することができます。

具体的にチェックしていきましょう。

Galaxy S9でもそうでしたが夜景の撮影能力の向上がS8やNote8シリーズから大きく向上しています。料理もその色鮮やかさをしっかりと記録することができています。

カメラ機能については単体で見ると十分すぎるほどに綺麗に撮影できているのがわかります。HDRも効いて白飛びしにくく全体の発色もデジタル臭が強くなく自然です。夜景もノイズが少なく見た目に近い撮影能力を見せてくれます。

ただその他のハイエンド級と比較した時には少し見劣りする部分が見られます。

xsmaxyakeiiPhone XS Max
p20proyakeiP20 pro
note9yakeiGalaxy Note9

夜景だとHuawei P20 ProやiPhone XS Maxと比較すると若干光の放射が強くなってしまっており、引き締まった画作りといった点では弱い部分があります。「祭」の提灯周辺の光の引き締め具合というのがNote9は少しゆるくなってしまっています。

また夜間撮影時の画面に映るライブビュー映像がP20 ProやiPhone XS Maxに比べてノイズが多くなってしまい、ほぼライブビュー通りに映る2機種と比較すると、実際に撮影してみるまでどのような写真になるかわからないという点でNote9は若干の見劣りがしてしまいます。

細かいところの比較点ではありますが、これらのポイントだと若干Note9の方が弱さを見せる部分となってしまっています。

ただ単体として見た時のカメラ性能は十分なものを持っているため、よほどカメラに対してこだわりがなければ満足度高めに利用できるカメラ機能を持った機種であると言えます。

単体では優秀なスマホ、でも機能の進化は少しニッチか Note8からの乗り換え価値は価格を考えたら少なめ

Galaxy Note9についてはなかなか評価の難しい機種です。

単体として見た時にはバッテリー持ちも良く(ただし小慣れてから)、発色もとても素晴らしく、操作もヌルサク感が強く感じられる快適さ、Sペンによる他のスマホにはない操作性の良さ、カメラ性能の高さというところは高く評価することができます。

弱点は重さと発熱が大きな点でしょうか。昨今の大画面モデルに慣れていれば重さもある程度慣れるとは思いますが、発熱については夏場の利用で困ることが出てきそうです。DeX機能は高機能ではあるものの、マウス操作の難もありメインで期待できる機能としてはまだ改善が必要だと感じさせます。

しかし個別のレビューでは若干ネガティブなデメリットのポイントを中心に強く強調してしまっていますが、全体を見た時の利用のしやすさというのはかなり良いものになっています。

十分すぎる確かな性能に加えて、Sペンを中心に利便性の高い機能が揃っていることで単体の完成度および満足度というものは非常に高いものを持っています。

少し発熱への難、そしてバッテリーが慣れるまでに時間を要するという問題もありますが、個人的にはそれでも快適に使える大画面スマホとしてとても利用しやすいスマホとして愛用しています。価格は高いですが予算の都合が合うようならば、性能だけでなく幅広い活用シーンのあるスマホとしておすすめすることができます。

ただGalaxy Note8と比較をしてしまうと、Note8の完成度も凄まじかったということもあり、正直このフルプライス価格を再度支払うだけの性能および機能の進化というのは見られていないため、Note8からの乗り換え価値というのはあまり高くありません。

Note8ユーザーである場合は今回のNote9をスキップして次の新型に備えても良いかと思うニッチな進化が中心となっているのは事実で、常に最新モデルを使いたい、ということでなければNote8のままでも十分かと思います。

Galaxy Note9はこれから初めて大画面かつスタイラス搭載スマホを利用したいと考えている方ならそのスマホ性能の向上やSペンの便利さなどを実感できると思いますが、Note8ユーザーにとってはそこまで大きな進化は感じないのは確かです。個人的には画面の美しさや生体認証がようやく使い物になっているなど、触っていて高い満足感を得られるということでNote9にして良かったとは感じますが、フルプライスを支払ってまでそうした違いを元にNote8ユーザーにおすすめするのは難しいでしょうか。

Note8ユーザーは予算に余裕があるなら買いですが、予算で迷うようならば無理をする必要はそこまでないでしょう。S7 edgeやS8シリーズあたりのユーザーであるなら買い替えを積極的におすすめすることができます。

※追記:上記は基本的にExynos版のみでのレビュー評価でした。今回新たにキャリア版を触ってみて、不満点であったバッテリー持ちや発熱の高さといったところが大きく改善されてきており、キャリア版であれば結構Note8ユーザーにもおすすめできるものになっています。

価格面でまだ高いため素直に取替を推奨できるまでには至りませんが、それでもキャリア版の完成度は高いために一定の満足度を得ることは間違いないでしょう。確実にキャリア版のほうが「良い方のGalaxy Note9」として評価できるため、長く使うことを前提に考えると価格相応の性能を持ったハイエンドモデルとして安定感があり良い機種となっています。

ドコモオンラインショップ:Galaxy Note9 SC-01L

auオンラインショップ:Galaxy Note9 SCV39

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