docomoの新プランについては一つ前の記事で、その概要と高くなる方と安なる方の違いについて紹介してみました。
docomoのカケホーダイ&パケあえるの概要と新プランで高くなる人安くなる人 | スマホ辞典
これまでネットを中心に使ってきて、それでいて電話を使わない方、さらに家族にdocomoを使っている人が少ない方は、事実上の値上げになってしまいます。
今まで743円の基本料のプランが、通話が定額になって便利という理由で、電話を使わない方でも一律に2700円に上がってしまうので値上げです。
今まで7GBまで使えて5700円だったのが、2GBと5GBのプランだけになり、5GBまで5000円でこの先
個人でさらに上のプランは用意されていないので、1GBごとに1000円追加=7GBで7000円となり値上げです。
家族が居ればパケットを分け合えて使えるので、上手くやれば節約にはなるかもしれませんが、家族のいない単身の方はたとえ2台持ちでも安くならないので、節約しようがない完全な値上げです。
今回の新プランは、かなり多くの方には値上げとして影響することでしょう。docomoのサービスだけを使っていては、どのような持ち方でも節約するのは大変なプランになりました。
ですが、docomo以外の外部のサービスと一緒に使うこと、あるいはそのまま外部のサービスに移行することで、節約することはできます。
その外部のサービスとは、docomoに限らずこれからのキャリア回線の値上げで注目されること必須の、「MVNO」サービスです。MVNOの格安SIMを利用すれば、今回の新プランによる値上げの影響を少なくでき節約することができます。
今回はMVNOの格安SIMを使って、その節約方法を考え紹介してみます。
格安SIMを使う
MVNOの格安SIMとは、docomoの通信回線を使った別会社によるサービスです。回線自体はdocomoですが、料金プランは別会社のものになります。
MVNOの格安SIMは規制も強いですが、単純なパケットプランの比較をしてみると、docomoよりも安く持てることのほうが多いです。今回をこれを使っての節約をしてみます。
キャリアメールアドレスを変えたくない場合
MVNOを使った節約術を、今回はキャリアメールのアドレスを変えてもいいか変えたくないのか、という視点から考えてみたいとおもいます。
docomoに思い入れのある方やメールアドレスに思い入れのある方は、これまでどんなに安くなると言われてもMNPをしてこなかったことでしょう。それでも、今回の新プランは損だから何とかしたいというおもいもあるはずです。
キャリアのメールアドレスを変えずに節約する方法は、古典的ですが確実にガラケーと格安SIMスマホの2台持ちです。
新プランの登場で、スマートフォン向けのXiプランは8月末から受付が終了してしまいます。ですが、一方でガラケー向けのFOMAのプランは存続していきます。ですので、電話をあまりしない方はガラケーに戻すことで、基本料を新プランの2200円よりも安い1000円前後で持つことができます。
もちろんメールアドレスもそのままです。
メインで使っていた回線をガラケーのプランにして、そちらでメールと電話を利用します。そしてネットが使えるように、ガラケーとは別にスマートフォンを格安SIMと組み合わせて持つのです。
格安SIMは事業者によって違いはありますが、大体1GBから7GBまでデータ容量が使えて、1000円〜4000円ぐらいです。プランによっては1日ごと、1週間ごとに使えるデータ量が決まっているプランがあるので、docomo以上に選べるプランがたくさんあります。
この中から料金的に、データ量的に自分にあったプランを選んで、スマートフォンに使いましょう。
この方法の詳しい解説についてはつい先日に記事にしましたので、そちらを読んでみてください。
docomoやau料金を節約!ガラケー&スマホの2台持ちで毎月3000円以下の格安運用術 | スマホ辞典
電話をあまりしないで、ネットも人並みにしか使わないという方は、docomoの新プランよりもこちらの2台持ちのほうが毎月の料金はかなり安くなるかとおもいます。
メールアドレスを変えたくない場合にはこの方法が単純ではありますが確実に節約できる方法になるとおもいます。
メールアドレスを変えてもいい場合
メールアドレスを変えても良くて、少しでも節約したい場合は、基本的にはMNPをおすすめしたいです。ですが普通にキャリア間のMNPだと、SoftBankではdocomoに似た「スマ放題」が始まりますし、auでも似たようなサービスが始まるとの噂もありますので、それでは結局横並びで改悪したこと変わらなくなり、MNPするメリットも見えてきません。
ここではあえて、MVNOの格安SIMで音声通話がついたプランとの新規契約、あるいはMNPをおすすめしてみます。
MVNOの格安SIMはデータ通信だけが使える回線の他に、音声通話ができて普通のキャリア回線と変わらない仕組みのものが出てきました。最近の代表格は日本通信のスマホ電話SIMとそれを使った「イオンのスマートフォン」でしょう。2980円で音声通話とネットが一辺にできる格安SIMとスマホのセットです。(これはおすすめしませんが。)
月2980円の「イオンのスマートフォン」を到底おすすめできない理由 | スマホ辞典
日本通信以外にも、IIJが毎月1980円から電話もネットもできる格安SIMを出しています。報道ではBIGLOBEの格安SIMも今後は音声通話とセットにしたプランを出すようです。
この音声通話つきのMVNOの格安SIMを使えば、毎月の料金が2000円ほどからで電話もネットも使うことができます。しかもこれは、先ほどと違ってスマートフォンの1台持ちで全てが出来るスリムな運用方法になっています。
キャリアのメールアドレスについてこだわりがなく、電話をする機会が少なく、ネットもほどほどに、という方は音声通話つきのMVNO(特にみおふぉん)への契約をすると、新プランよりも安くなるのは確実です。
docomoの新プランで通信費用が高くなる人に分類される方は、おもいきって今回紹介したような持ち方に変えるのも、節約術として有効かもしれません。一つの参考としてこういう方法も検討してみてください。