MVNOとしてDTIがポケモンGOにかかるデータ通信量を「カウントしない」サービスである「DTI SIM ノーカウント」を発表して話題になっています。なんでもこの発表後に株価が高騰するなど、かなりポジティブなものとして受け取られているようです。
これに続いてFREETELもポケモンGOの通信分を実質的にノーカウント(無料化)をするサービスも9月ごろを目安に開始する模様です。
「通信の秘密/中立性」の問題はどこに行ったのか気になる点ではありますが、ユーザー的には嬉しいサービス内容になるのかもしれません。
さて、こうしたサービスが始まることで気になるのが「ポケモンGOってそんなに通信量を使うの?」という点ではないでしょうか。数時間使っただけで数百MBの通信量なんかに到達してしまうと、低容量プランを契約している方はちょっとプレイすることを躊躇ってしまうかもしれません。
そこで今回はポケモンGOに便乗したDTI SIMと同じように、当サイトでも便乗して実際にポケモンGOで遊ぶ際にかかる通信量、それにバッテリー消費量についても調べてみることにしました。
郊外の土地で1時間遊んでみて
とりあえず確認するために実際にプレイしてみたロケーション等は以下の通り。
- プレイ時間:約1時間
- 場所:東京都日野市
- アイテム「おこう」を1度使用し比較的ポケモンを獲得
- ほぼARモードオフ
- レベルでは2後半から7直前までの成長
- 画面スリープを5分に設定。ほとんど画面が消えることなく利用
- 「たまご」の孵化装置の記録では4㎞分は確実に移動
この状態でどれだけの通信量・バッテリー消費量となったのかを確認しましょう。
以上が約1時間歩き回った結果の通信量記録とバッテリー消費記録です。
約1時間ほぼポケモンGOで約30MBの通信量(直前に4MBほどの通信があったため画像とは異なる)となりました。アプリのダウンロードは含めていません。1時間ほぼぶっ通しでやっているため、平均的な1時間で考えると若干多くなっていると思います。
海外のコミュニティではレベル8の半ば、568匹の総獲得数で86MBの通信量に抑えられたとの報告もあるため、ゆっくりと町中の中心街で気の向いた時にプレイするようにすれば、そこまで通信量をかけることなく楽しめそうです。普通の遊び方なら1時間で10MBすら行かない場合のほうが多いのではないでしょうか。一応今回はガチプレイ気味に1時間歩いたためにこんな結果になりましたが。
右端の画像でバッテリー消費量がポケモンGO自体は1時間で357mAhの消費と記録されていますが、受信パケット量などの数字がちょいとおかしいのでこちらは一応稼働時間だけを見てもらう形で。実際にはディスプレイ表示やモバイルデータ通信による負荷によって100%⇒約60%まで電池容量は減ってしまいました(Xperia X Performance/2,700mAhで検証)。
発熱が酷くなることはなかったものの(といっても個体差はありますが)バッテリー消費量は結構強めなので、モバイルバッテリーを持ち歩くなどの対策をしたほうがいいでしょう。
同一のGoogleアカウントならばデータを同期させて複数台で利用できるため、バッテリーよりも専用のスマホを一台購入してしまうのもむしろ良いかもしれません。
一応画面がスリープ状態でもポケモンが出現するとバイブで教えてくれるため、常時画面をつけっ放しにしなければもっとバッテリー消費は抑えられるかと思います。バッテリーセーバーといった機能もアプリ内にはあるものの、こちらはフリーズなどの報告がされており、まだ動作に安定性が無いような状態ですのでアップデートなりがなされてからでないと使えないでしょうか。
通信量よりもやっぱり通信速度が重要という感じ
通信量については空き時間や外出時にちょろっとやる程度でしたら、今回みたいに数十MB越えということもないでしょうからあまり心配はいらないかと感じます。
むしろ気になるのは通信量なんかよりも通信速度です。今回はDTIの無制限プランという通信速度があまり安定せず、それでいて通信速度が最近は遅くなっていたSIMを使って通信していたのですが、ポケストップの読み込みぐらいしかスムーズに感じず、ポケモン捕獲時にはARモードをオフにしても画面に現れるのが遅れて見えなくなったり、ジムの情報読み込みにも時間がかかったりしました。
これは通信速度だけでなくサーバー側の問題もあるとは思いますが、実際にプレイする上でのストレスになるために、個人的には通信量なんかよりもやはり通信速度のほうがポケモンGO用格安SIMを選ぶ際には重要であると感じられました。
実際よほどヘビーにレベルを上げようとしなければ、1時間での消費データ通信量は大したものにはならないでしょう。時間はかかってしまいますが、ポケモンGOの時だけ立ち止まってゆっくりプレイすれば低速通信でもなんとか出来ますので、データ通信量消費については発表されているDTI SIMやFREETEL SIMの実用性という点ではそこまで期待できるものではないと思います。
普通の遊び方でも1日に数百MBレベルで消費するようなものではないため、通信量特典で選ぶよりもこれまで通り通信速度やその他付加価値を重視したMVNO格安SIMを選んだほうが、普段の生活はもちらん結果的にもポケモンGOを快適に遊ぶことが出来るでしょう。
基本的にはアプリダウンロード時以外は大して通信量を使わないので、そこまで普段の通信状況を妨げるものではないゲームです。
さらっと書いてるけど一時間で40%も減るし、わけわからん奴はモバイルバッテリー繋ぎながらやりそうだし、スマホ界の電池を著しく消耗するゲームだ。電池だめになってスマホ買い替えが進みそう。