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MVNO

MVNO格安SIM,通信速度比較 2016年1月編

毎月定期的に計測中のMVNO格安SIMの速度状況について、1月分を測ってみました。

新たに料金プランが発表されても大して話題にならないくらいに安いのが当たり前になってきたMVNO格安SIM。そんな料金を比較するよりも、毎日の使用感に影響する速度を比較してなるべくストレスの少ない回線を確認しておこうというのがこの比較の目的です。

過去の計測は以下から

過去の速度比較は以下より
MVNO格安SIM,通信速度比較 12月編
MVNO格安SIM,通信速度比較 11月編
MVNO格安SIM,通信速度比較 10月編
MVNO格安SIM,通信速度比較 9月編
格安SIM速度比較 8月編&5ヶ月分の速度結果から安定した回線品質のMVNOを考える

計測環境

計測環境はこれまでと同じです。

いずれもCA(キャリアアグリゲーション)には未対応です。CA対応端末を利用した場合には格安SIMでも速度の改善が見られます。

計測スマートフォン docomo:Galaxy J×3、
au:HTL22
SoftBank:Xperia Z3
計測アプリ Ookla Speedtest sumida or fussashiで開放している順
計測日時/場所 1月7日/東京都日野市
計測時間 12時25分〜、18時〜、22時〜の混雑時中心
計測SIM IIJmio/DMM mobile/OCNモバイルONE/NifMo/BIGLOBE LTE・3G/
mineo-d/楽天モバイル/
FREETEL/WonderLink
U-mobile/ぷららモバイルLTE/b-mobile/
UQ mobile/mineo-a
docomo/au/SoftBank
計測方法 同じ時間で3度速度計測後、次のSIMカードへ交換。
そのため正確に同時間で計測した結果ではなく、数分から数十分時間差のある計測結果になります。
同時間ではなく同時間帯での計測なので、比較という点では同条件ではありませんがご容赦下さい。

何度も書いていますが、計測する時間帯は輻輳しやすい混雑時を選んでいます。そのため特にお昼すぎや午前中の実際の速度よりも低い数字が出ているのでその点は注意して読み取って下さい。

実用性という点では問題ない参考数値になると思いますが、MVNOによっては見栄えの悪い速度が連発されています。

表が縦長になっているので数値は最後のまとめだけ見てもらえれば全比較が可能になっているので、面倒な方はそちらを。人気の高いMVNOはなるべく近いタイミングでの計測を心がけるようにしました。

補足:一部のMVNOに関する設定項目等について

BIGLOBE LTE・3G・・・「通信の最適化」オプションをオフにして計測
楽天モバイル・・・10月6日以降の契約に当てはまる「rmobile.jp」のAPNで計測。「vdm.jp」の旧APNを使った楽天モバイル回線の速度計測は前回で終了
DMM mobile・・・新APN「dmm.com」へ切り替え。

3つの時間帯別評価

12:25~

12時
12時MVNO速度 平均ダウンロード速度
IIJmio 0.47~0.51Mbps
NifMo 1.01~1.25Mbps
UQ mobile 1.60~3.12Mbps
mineo(docomo) 0.99~1.59Mbps
DMM mobile 0.46~0.50Mbps
WonderLink 7.49~8.95Mbps
FREETEL 22.39~27.30Mbps
楽天モバイル(新) 2.53~5.59Mbps
OCNモバイルOne 1.14~1.37Mbps
mineo(au) 1.21~1.55Mbps
BIGLOBE LTE・3G 0.42~0.52Mbps
b-mobile 0.18~0.24Mbps
U-mobile 1.75~1.82Mbps
ぷららモバイルLTE 0.10~0.17Mbps
UQ 無制限 0.43~0.59Mbps
docomo 20.11~27.60Mbps
au 38.58~40.32Mbps
SoftBank 23.52~26.69Mbps

この後の時間帯も一緒に考えなければいけませんが、この時間帯単体で見てみると無制限プラン以外はほとんどのMVNOが相当にマシな速度を見せています。1Mbpsも出ないような格安SIMが占めていた過去の速度に比べてMVNO界全体で良くなってきています。機能性や料金での競争が頭打ち感が出て来ているため、次の競争・比較対象として各MVNOが回線品質に目を向けだしたのかもしれません。

無制限プランの回線については格安SIMを追っていた方のほとんどがもはや期待していないと思いますが、U-mobile以外なんとも酷い結果に。そろそろU-mobile以外は観測するMVNOを別のSIMに変更しても良いぐらいの残念さです。

そんな無制限プランの次にこの時間帯の速度が遅いのはIIJmioとDMM mobile、BIGLOBE LTE・3Gです。過去に計測していた速度とほぼ同じな相変わらずな通信速度ですが、他社MVNOが全体的に向上している中でのこの速度はかなり印象が悪いです。まだ仕事休みの方がいるかもしれないという時期的な要因を考慮しても、1Mbps以上を出せるようになった多数の他社MVNOと比べると厳しめの評価をせざるを得ないでしょう。

その他この時間帯はFREETELが優秀。文句なしな結果でしょう。

UQ mobileはやはり11月以降の接続先IPが変更になったことで速度は過去の水準と比べると低いものに。他のMVNOとの比較では十分高いので悪いわけではないのですが、au本回線が30Mbps以上出しているため今まで通りの接続方式ならば同水準が期待できたのに・・・と過去のUQ mobileと比較してしまうと物足りなさやガッカリ感というものを強く感じます。MVNOの一つとして見たら優秀ではありますが。

[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/11/uqmobile-slow/”]

18:00~

18時
18時MVNO速度 平均ダウンロード速度
IIJmio 4.06~6.05Mbps
NifMo 2.51~6.87Mbps
UQ mobile 26.83~38.09Mbps
mineo(docomo) 8.72~17.68Mbps
DMM mobile 6.14~6.97Mbps
WonderLink 5.56~12.34Mbps
FREETEL 4.44~5.38Mbps
楽天モバイル(新) 9.51~13.83Mbps
OCNモバイルOne 1.60~2.23Mbps
mineo(au) 4.63~8.71Mbps
BIGLOBE LTE・3G 3.04~7.57Mbps
b-mobile 0.23~0.36Mbps
U-mobile 2.77~4.16Mbps
ぷららモバイルLTE 0.20~0.28Mbps
UQ 無制限 0.41~0.53Mbps
docomo 16.10~18.59Mbps
au 10.75~15.37Mbps
SoftBank 19.60~21.04Mbps

お昼の結果とは逆にこの時間帯は全体的に普段よりも速度が落ち着いてしまっているような状態です。10Mbps前後の速度を出したdocomo網を利用したMVNOはWonderLink Fプランと楽天、mineoぐらいしかありません。先ほど調子の良かったFREETELもこの時間は他のSIM同様に平凡なものになっています。

WonderLink Fシリーズのプランは速度も快適ですし、データ容量を使いきった後の700kbps回線が魅力的で個人的にも良いとは思っているのですが、1GBプランの1年縛りとSMS機能がない点、そして何よりもネットを見ているとぷららモバイルLTEを死に体へと追いやったヘビーユーザーが次ののりかえ先として目をつけているようなので、1年単位で使わせるには速度状況の先が見えないため、契約の際はその点に注意してください。

[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/08/wonderlink-f-700kbps/”]

UQ mobileが30Mbps以上をつけているため、「もしかしてお昼だけ絞ってそれ以外はau本回線の接続に戻してきた?」とも思ったのですが、au本回線が同じ時間で10Mbpsほどしか出ていないため、やっぱり11月以前とは異なりLTE netとは別帯域での通信が行われているようです。まぁこれぐらい出れば全く不満はないですし、形はMVNOなのでau本家と同じ回線であることを求めてはしかたないのですが。

22:00~

22時
22時MVNO速度 平均ダウンロード速度
IIJmio 2.35~3.06Mbps
NifMo 7.32~14.16Mbps
UQ mobile 14.29~15.10Mbps
mineo(docomo) 8.97~10.75Mbps
DMM mobile 5.43~6.77Mbps
WonderLink 1.76~4.10Mbps
FREETEL 10.46~16.22Mbps
楽天モバイル(新) 6.14~14.35Mbps
OCNモバイルOne 2.01~2.42Mbps
mineo(au) 14.35~26.87Mbps
BIGLOBE LTE・3G 1.45~1.88Mbps
b-mobile 0.07~1.16Mbps
U-mobile 0.59~0.81Mbps
ぷららモバイルLTE 0.11~0.17Mbps
UQ 無制限 0.53~0.60Mbps
docomo 9.56~14.62Mbps
au 29.54~34.21Mbps
SoftBank 17.76~19.31Mbps

IIJmioは昨年末のミーティング内でこの時間帯内で改善したとの報告をしていましたが、実態はこの程度に。IIJをMVNE元にしているDMM mobileは多少良くなっていますが、他の時間帯を見るに誤差レベルでしょう。「dmm.com」のAPNもIPを見るとvmobileだったため、APNの違いによる速度差というのは楽天のように大きくはなさそうです。もう少し帯域の関連性については観察していかないとわかりませんが、今月の結果では以上のようになっています。

BIGLOBE LTE・3Gは12月末に帯域を増やしたと報告がありましたが、ちょっと今回の結果を見る限りは混雑時に高速を維持できるレベルではないのかもしれません。

好調なのはmineo、FREETEL、UQ mobileといったお馴染みなMVNOと、新APNの楽天モバイルも加えいれることができる結果です。楽天モバイルについてはもう少し時間をかけて見守りたいですが、運営元が知名度のある企業なので、このまま速度を維持してくれることを期待したいです。

 

MVNO格安SIM、1月の速度比較まとめ

ということでそれぞれの時間帯の平均速度をまとめてみました。

上位3つに入るMVNOは太字表記にして、・黒という色付けをしています。キャリアはノータッチです。

平均
ダウンロード速度
12時台 18時台 22時台
容量制限SIM
IIJmio 0.48Mbps 5.26Mbps 2.59Mbps
NifMo 1.10Mbps 5.34Mbps 11.32Mbps
DMM mobile 0.47Mbps 6.54Mbps 6.02Mbps
OCN
モバイルONE
1.26Mbps 2.93Mbps 2.26Mbps
楽天モバイル(新) 4.29Mbps 11.59Mbps 10.41Mbps
FREETEL 25.12Mbps 4.91Mbps 13.24Mbps
WonderLink 8.22Mbps 9.44Mbps 3.27Mbps
BIGLOBE
LTE・3G
0.45Mbps 4.81Mbps 1.69Mbps
mineo(docomo) 1.25Mbps 12.01Mbps 9.67Mbps
au MVNO
mineo(au) 1.35Mbps 6.13Mbps 18.72Mbps
UQ mobile 2.61Mbps 33.43Mbps 14.64Mbps
無制限プラン
b-mobile 0.21Mbps 0.29Mbps 0.45Mbps
U-mobile 1.78Mbps 3.38Mbps 0.67Mbps
ぷらら
モバイルLTE
0.13Mbps 0.25Mbps 0.14Mbps
UQ mobile 0.51Mbps 0.48Mbps 0.57Mbps
MNO
docomo 20.43Mbps 17.56Mbps 12.22Mbps
au 39.62Mbps 12.30Mbps 32.38Mbps
SoftBank 25.13Mbps 20.33Mbps 18.77Mbps

※今回の計測は個人レベルでの調査になります。なので参考値程度に捉えておいてください。

全体的に「ハズレ」なMVNOは減ってきている結果になったと言えるかもしれません。混雑した時間帯でも極端な落ち込みを見せたのは無制限プランの2つぐらいです。その次にユーザー数の増加で混雑時はお手上げっぽいIIJmioと、この速度で完全に良しとしているであろうOCNモバイルONEの大手2社が低速さを見せるのが目立ちます。

今まで割と「IIJなら今遅くてもすぐに何とか対応してくれるはず!」という思いで甘めの評価をしてきましたが、午後5時くらいから深夜帯までの間で速度が遅い状態が長い間続いており、いい加減改善しろやという感じがします。IIJミーティングや動作検証の素早い報告などは頭が下がりますが、回線品質への言及やこだわりが2015年前半に比べると薄れているような気がします。

ユーザー数が違うので単純な比較はできませんが、定期的な帯域の増強とそれに伴う速度を売りにしているFREETELや、最近はIIJmioよりもユーザー目線での機能の増加や低速への素早い対応が目立っているmineoのほうが、中長期の速度維持を見据えたときにIIJmioよりもおすすめできるMVNOとなるでしょう。

昔からの評判が良いのでIIJmioを選びたくなるのはわかりますが、その評判は現状にそぐわない過大なものになっていると約一年近く観察を続けてみて感じます。

今選ぶのならばおすすめ格安SIMの記事でも筆頭に挙げているmineoとFREETELが速度に対してこだわりを持った姿勢が期待できます。

特にmineoはユーザー補助機能の拡充やマイネ王のようなコミュニティを作り上げ、多方面からユーザーのためになる環境を揃えており、今後の長期的な利用にも安心感のあるMVNOになっています。

格安SIMは定番のIIJmioで、と安易に選ばず、速度が現状よくてそれを更に維持してくれそうなMVNOを選んだほうがいいでしょう。それを個人的にはmineoやFREETELだとして今のところは評価しています。

mineo

 

【FREETEL】

KDDI網を使ったauMVNO回線についてはUQ mobileもその選択肢にいれてもいいと思います。帯域が変わりはしましたが、ユーザーの増え方も大きくないため帯域増強も効果を発揮しやすいでしょう。利用が簡単なauの非VoLTE白ロムスマホの中でもハイスペックな端末であるHTL23やSCL23が、MNP投げ売りも収まったことで今後は値上げしていく可能性が非常に高いため、3万円台前半で買える今のうちに購入してau回線を利用しての「格安スマホ」化を目指してもいいでしょう。

UQ mobile

HTC au HTC J butterfly HTL23 Rouge

もしもSIMフリー端末とセットで契約を考えている場合には、速度が今後どうなるかわからないというリスクはあるものの、楽天モバイルのhonor6 Plusの半額セールを利用すると良いでしょう。RAM:3GB・フルHDディスプレイ・オクタコアというSIMフリースマホの中でも極めて性能の高いスマホが、ミッドレンジ帯並みの料金で購入できてしまいます。音声プランが付帯する契約になるため、1年縛りがある点がネックにはなりますが、格安スマホセット契約の中では群を抜いたコストパフォーマンスの高さです。

楽天モバイル

他にはDTIが6ヶ月間データ通信プランの無料キャンペーンをやっているので、格安SIMをお試ししたい場合に良い契約が可能でしょう。

[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/12/dti-cp/”]

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