楽天モバイルのAPNが10月契約分から変更になりました。
運営元がフュージョン・コミュニケーションズから楽天本体へと移ることに伴う措置ということになるでしょうか。10月6日以降から新規契約分のAPNが、従来の「vdm.jp」というNTTPCがMVNEとなっているAPNから「rmobile.jp」という楽天モバイル独自のAPNへと変更されました。
この変更が今度どのような影響を持ってくるか不明ではありますが、これまでブランドの見栄えだけが良くて実効速度等の実利用の部分で難点だらけだった楽天モバイルに、少しでもポジティブな影響を与えることができるのかを、まだサービス開始当初ではありますが確認していきたいと思います。
楽天モバイルが運営とAPN変更
過去の速度状況を見てみると、今年の6月を最後に高速通信とかけ離れた低速SIMへと成り下がっていた楽天モバイル。そこから一向に速度状況に手をつけない状態が続いているのに、店舗展開や独占提供のSIMフリースマホの発表など必要とされるユーザー対応から微妙にズレた行動をとっており、なにしてんだこいつら感が非常に強いMVNOでした。
そんな楽天モバイルがようやくこの回線状況に危機意識を持ったのか、あるいは単なる気まぐれなのかはわかりませんが、回線管理・事業がフュージョンから楽天本体に移動し、10月6日契約分から新APNによって同名ブランドながら別回線の「楽天モバイル」の提供が始まりました。
これによって旧楽天モバイル組(vdm.jp)と新楽天モバイル組(rmobile.jp)(更に遡ると楽天ブロードバンドLTE組)という新旧2つの回線を使うグループが、同じ楽天モバイル契約者の中で分かれることになりました。
APN変更後の速度をとりあえず確認
今回はこのAPN変更によって生まれた新旧楽天モバイル回線によって、速度状況に変化があるのかを確認してみたいと思います。
さっそくですが同時間、同端末を使っての比較が以下の画像と表です。左が旧APN、右が新APNの状況です。
一部ピックアップ | vdm.jp | rmobile.jp |
---|---|---|
12:28 | 0.69Mbps | 7.17Mbps |
12:45 | 0.82Mbps | 18.46Mbps |
18:04 | 1.55Mbps | 17.36Mbps |
21:05 | 1.55Mbps | 14.16Mbps |
22:15 | 1.79Mbps | 10.19Mbps |
「休日明けの平日は速度が出やすい」というIIJmioによる報告があるので、連休明けだったこの測定日は通常よりも速くなりがちだという前提の元で結果を確認する必要があると思いますが、それにしても各時間帯の速度結果に大きな違いが生まれているのがわかります。
お昼と夕方以降のトラフィック増加のタイミングで見事に結果が分かれています。旧タイプのAPNでは相変わらずの楽天モバイル感ですが、新タイプのAPNでは楽天モバイルっぽくない高速回線になっています。
新APNでの運用は10月から始まったばかりということで、まだ速度を含めておすすめかどうかなどのレビューをするべき時期ではないと思いますが、とりあえず言えるのは10月以前に楽天モバイルと契約したユーザーは、新たに契約し直した方が今のところは快適でしょう。といってもデータプラン契約のみの方に言えることで、音声プランの方は1年間の解約金縛りがあるんで難しいでしょうかね・・・。
APNの違う契約への変更の方法
ちなみにこのAPNの異なる新プランで利用したい場合、旧プランの方はどういう手続きをとればいいのでしょうか。いくつか楽天モバイルに変更の方法について質問を投げてみました。
結論から言うと新APNには今のところ新規契約をするしかなく、電話番号や契約を引き継いでの変更は、たとえSIMを再発行したりサイズを変更したりしても無理で、同社間MNPも対応してないとのこと。
旧APNから新APNへの変更が手続きとして対応していないのはDMM mobileでも同様ですが、唯一違うのは同じアカウントで複数契約できるという点ぐらいでしょうか。旧APN契約中に新たな回線を追加して、新APN回線が開通後に旧APN回線を解約するという不通期間なしでの切り替えが可能になっています。事務手数料無料キャンペーンなどをやっているタイミングならば、今データプランを使っている方は交換してみても良いかもしれません。
【楽天モバイル キャンペーンページはこちら】運営元変更で悪化したUQ mobileの逆をいけるか
どういった経緯で今回運営元を変更するに至ったのかはわかりませんが、これまで速度改善に向かって動きが鈍かったのはMVNE元の影響であり、痺れを切らしての楽天が直での接続・運営に踏み切った・・・という形での変更ならば今後の楽天モバイルへも期待が持てるでしょうか。
ぜひとも継続的な帯域増強を行ってFREETELみたいな感じで実効速度に自信を持った宣伝をしてくれる未来を望みたいところです。
直近ではネガティブな結果になってはいるものの、UQ mobileが運営元の変更に伴って回線品質に変化がみられるようになりました。楽天モバイルは元々評価的に高くないわけですが、UQ mobileとは逆に運営元変更に伴って良い方向に変わってくれることを期待しましょう。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/11/uqmobile-slow/”]
とりあえず今のところは人も少ないこともあってか十分に快適な速度が観測できるため、データプランの契約には良いMVNOの一つかと思われます。数か月後のことを考えるとまだまだ未知数ですが。
【楽天モバイル】公式
2016年8月に契約を行いましたが、
rmobile.coではなく、rmobile.jpのSIMカードが届きました。
また、jpかcoのどちらが届くかをお客様では選択できるものでは
ありませんし、返品・交換は行っておりません。
その際の解約についても、事務手数料3,000円はいただきます。
とのこと。
この情報は知りませんでした。追記等で記事に加えて置こうと思います。
何を信用するかにもよりますが、
どのサイトにも2016年4月からrmobile.co増え、
色んな検証を試し、結果rmobile.coが
一時的であれ早いと判断されていて、
8月契約の私は、確実にcoと信じきっていましたが
楽天にやられました。
楽天モバイルサイト、直接申し込みとは言え
jpが古い回線且つ、不良在庫を割り当てたと思い
クレームをいれました。
推測ですが、単純に回線はvdmの際はjpへは切り替えたが
coをセカンド回線として、分散のために増設を行い、
jp,coを契約と解約によってSIMを割り振っている可能性は
あるかもしれませんね。
帯域と契約回線人数のバランス速度の鍵は
楽天のセンス次第カモ・・・。