日本国内ではdocomoが独占販売するXperia Z5 compactの発売日と価格についてが発表されました。
小型モデルのZシリーズとしては最新作となるわけですが、大幅なスペックアップは今回もされていません。ディスプレイ解像度はHD(1280×720)・RAMは2GB止まりとなっています。CPUがSnapdragon 810になったところが変更点の一つでしょうか。あとはXperiaシリーズ初の指紋認証搭載モデルという点は良い部分でしょう。
今回はdocomo専売となるこのXperia Z5 compact SO-02Hについて、機種変更やMNPといった契約における毎月の維持費を計算してみたいと思います。
Xperia Z5 compact SO-02H 価格と月々サポート
まずは価格と月々サポートについてです。このcompact系統の小型Xperiaシリーズの過去のモデルは、他のスマートフォンと比べると比較的安い一括価格が特徴的でした。Z3 compactは69,000円ほど、A4も77,000ほどと高額ながらも他のdocomoスマホよりは安めで、機種変更などで購入しやすい特徴がありました。
今回のXperia Z5 compactではその特徴の一つであった安さというのが薄れてしまっています。Xperia Z5 SO-01Hと比べれば安いですが、決してハイエンドモデルではないスマートフォン単体としてみると高額すぎる印象があります。この高額さを和らげてくれるはずの月々サポートも、発売日時点では大して良くなく、実質価格でも高額な印象が与えられます。
Xperia Z5 compact SO-02H | 機種変更 | 新規 | MNP |
---|---|---|---|
一括価格 | 84,888円 (3,537円×24回) |
||
月々サポート | ▲1,890円×24回 | ||
実質価格 | 39,528円 |
追記:Xperia Z5 compactの実質価格値下げ、月々サポートの増額が2016年2月~3月限定の施策として始まっています。この期間に契約することが出来れば、これまで以上に機種変更では契約しやすい価格になるでしょう。最安では家族まとめて割を利用した実質0円でも機種変更可能になるため、ぜひ今一度このキャンペーン価格を確認してみて下さい。
詳細は以下の記事で説明しています。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2016/02/xperia-kisyuhenkou/”]
Xperia Z5 compact SO-02H 維持費
維持費については新規/機種変更/MNPに月々サポートの違いが出ていないため共通です。恐らく発売1,2ヶ月後の年度末に向けてサポート額の増額があると思われるため、最新の月々サポート情報については公式オンラインショップなどで金額をその都度確認していただければと思います。
Xperia Z5 compactは、シェアパック15以上の契約をした場合に割引が増額される「シェア特割」の対象になります。これを活かすため、維持費の計算に用いたプランはシェアパック15を使用しています。それに伴い維持費を少しでも下げるために、基本プランはカケホーダイではなくカケホーダイライトを使用しています。
Xperia Z5c SO-02H | データM | シェアパック15 | シェアオプション |
---|---|---|---|
カケホーダイライト | 1836 | ||
spモード | 324 | ||
パケットパック | 5400 | 13500 | 540 |
シェア15特割 | ― | ▲540 | |
月々サポート | ▲1890 | ||
(一括時)合計維持費 | 5,670円 | 13,230円 | 270円 |
Xperia Z5端末代 | 84888円 (3537円×24回) |
||
(分割時)合計維持費 | 9,207円 | 16,767円 | 3,807円 |
子回線としてシェア15特割を適用させた状態ならば分割支払いでも毎月の負担額は許容範囲かと思いますが、それ以外の単独で所有するプランだと高額さが目立つでしょうか。各種施策を重ね掛けするなど値下げの工夫を行わないと、厳しい料金かもしれません。
小型モデルのXperiaはMNPも機種変更も発売1ヶ月後ぐらいから割引増額などのテコ入れがあります。今回の維持費は11月13日発売時のものとなるため、もう少し購入を遅らせることで割引がもっと効いた状態で契約できる可能性があります。この料金ではちょっと手が出せないという方は、実質1万円ほどになるまで待ってみるのも正解かもしれません。
10年ユーザーが機種変更した場合
またdocomoには10年以上その回線を使っている方も多いことが予想され、それに合わせてdocomoでも10年以上利用したユーザー向けに割引を増額させています。ここでは10年以上使っているユーザーが機種変更でどういう維持費になるのかを計算してみました。
10年以上だと「ありがとう10年スマホ割」、それに「ずっとドコモ割」が10年以上の継続利用で適用される割引金額が発生します。それらを先ほどの計算に適用させると以下のような維持費になります。
Xperia Z5c SO-02H | データM | シェアパック15 |
---|---|---|
ずっとドコモ割 | ▲648 | ▲864 |
ありがとう10年スマホ割 | ||
(一括時)合計維持費 | 4590円 | 11,934円 |
Xperia Z5端末代 | 84888円 (3537円×24回) |
|
(分割時)合計維持費 | 8127円 | 15,471円 |
ありがとう10年スマホ割・・・月々サポート▲10,368円(432円×24回)増額
ずっとドコモ割・・・
10年以上:(データM/L:▲648円 シェア10/15:▲864円 シェア20/30:▲1080円)。その他5年以上、8年以上、15年以上でそれぞれ割引のグレードが変更
10年以上の割引を適用させた上で機種変更をすれば、単独運用でも1,080円の割引がパケット代から引かれるため、分割でも契約しやすい料金になっている気がします。シェアオプションには非適用で、代表回線のみの割引になります。またシェアグループの代表者の継続利用期間が判定に使われるため、もっとも長くdocomoを使っている家族の回線を代表回線にするようにしましょう。
その他適用可能キャンペーン・施策
この他に適用できる割引キャンペーンや施策についてめぼしいものをまとめてみました。
家族まとめて割・・・機種変更 5,400円/新規・MNP10,800円割引
適用条件:同一家族割グループ内の回線で同時に端末契約
シェアパック15以上に加入の場合は特典2として10,800円を通信料から更に割引
下取りプログラム・・・これまで使っていたdocomoスマホ、または他社iPhoneを下取りに出すことでドコモポイント付与もしくは値引きを適用
機種変更ではXperia A SO-04EとGALAXY S4 SC-04Eが現在高額下取り受付中でねらい目
のりかえボーナス・・・MNP10,800円引き
適用条件:MNP契約で自動適用、一括価格74,088円へ。今回の維持費計算では適用させていないため、MNPの場合実際は10,800円分もっとお得になります
当てて!選べる!ワクワクキャンペーン・・・最大10万円の商品券を抽選で
条件:ドコモオンラインショップで契約
その他キャンペーン情報については以下より。
もしもシェア15特割の割引適用を狙うならば、家族まとめて割も適用させておきたいところです。シェア15による特典2の効果が大きいため、家族同時に機種変更したりdtabの新規一括契約などを組み合わせると良いでしょう。
海外版は7万円以下、Xperia A4は実質1万円から
以上が大まかなXperia Z5 compact SO-02Hの各種維持費になります。
維持費を見た限りでは10年以上利用しての代表回線での運用か、シェアオプション運用以外ではどれも高額な印象を受けてしまいます。端末価格の84,888円も従来の同系統のシリーズに比べると気軽には購入できません。
海外版のE5823がエクスパンシスで64,000円ほどで売られているのを考えると、月サポがまだ残っていて機種変更に時期的に適さなかったり、10年未満、ガラケーユーザーの方で2台持ちが苦ではない場合、こちらの海外版を格安SIM運用というのも悪くないかもしれません。保証やおサイフケータイといったものには期待できませんが、安く使うという目的には適しています。
また機種変更を前提に契約したい場合には、Xperia A4が10年以上の利用で実質1万円以下、10年未満でも実質2万円以下で契約できます。シェア15特割はありませんが、施策関係なく最初から安いコンパクトモデルのXperiaとしてはこちらも候補に入れてみても良いかもしれません。指紋認証がなかったりチップセットのグレードが下がるなどの型落ちな部分もありますが、大まかなスペックではほとんど変わりはないため、安さを重視して機種変更をしようとするならば、Xperia A4も決して悪くない選択肢になるでしょう。
もうちょっと月々サポートが増額されないと購入のしやすさというのが生まれないため、上記のような海外版や1つ前のモデルの購入も検討してみると良いでしょう。