6月19日、Surface 3の発売日に買う気満々で家電量販店へ出向きました。SIMカードを利用した単独でのLTE通信が可能、Surface Pro 3より小ぶりになり排熱ファンのうるささも解消、Windows RTではなくWindows8.1対応でフル機能が利用できる。と良いことづくめなタブレットです。Surface Pro 3も持ち歩きに重さが気になってきたところなので、軽量化されたSurface 3の発売をずっと心待ちにしててすぐにでも購入しようと思っていたのですが、そんな気持ちがその隣にあったとあるタブレットの姿に一目惚れしてしまったことで吹き飛んでしまいました。。
そのタブレットはXperia Z4 Tablet、それに専用のBluetoothキーボード「BKB50」をセットにした姿です。
これがSurface 3の横に並んでおり、試しに手に取ってみた瞬間に惚れてしまいました。Wi-Fi専用モデル(LTE対応版は7月)、Android OSとSurface 3と全く異なる仕様のタブレットなのですが、もう惚れてしまった身にはそんな問題どうでもよく、Surface 3購入用に用意していた資金はXperia Z4 TabletとBKB50の専用キーボードに姿を変えていました。
本来はSurface 3の利用可能SIMなんかを購入後に検証していき、実用性と記事ネタの両立を図る予定だったのですが、購入した製品がまるっきり違ってしまう形になったので、今回はこのXperia Z4 Tabletのとりあえずのレビューと安く購入するための店舗情報なんかを紹介していきたいと思います。
軽さに惚れる
機能では圧倒的にSurface 3のほうが出来ることも多いですし、何よりLTE通信が出来るので実用性ではSurface 3のほうが上かと思いますが、Xperia Z4 Tablet+BKB50のセットには驚異的な軽さが存在します。
Surface 3+タッチキーボードのセットの軽さも同サイズのPCやタブレットPCの中でも軽い方(セットで887g)でしたが、Xperia Z4 tabletのセットはそれを更に超えた軽さ(772g!)で使えます。
自分はもうこの軽さに惚れました。片手で苦もなく持ち運び出来る1kg以下のノートPCライクなガジェットに、心ときめいてしまいました。
座椅子に座って膝上で文字入力をすることが自宅では多いのですが、この膝上作業が本当に苦にならない軽さで感動しています。Surfaceのようにキーボードも上下に可変しないため、無理な姿勢や変な扱いでもキータッチが余裕なのも気に入っています。また持ち運びがすごい楽なので、このXperia Z4 Tabletを置けるスペースがあれば、何処でも作業が出来る気楽さがとても快適です。
WindowsのタブレットPCと比べると出来ることに多くの違いはありますが、自分の使い方だとEvernoteさえ使えれば用途の80%を満たせるため、この軽さは大正義な要素と化しています。
Surface Pro 3と比べると一回り小さいサイズで取り回しがとてもし易く、夏場になってから気になるCPU冷却ファンの音などとも無縁ですので、静かな環境で作業が出来ます。
良いところ悪いところ
圧倒的な軽さで大満足なのですが、他にも良いところやまた逆の悪いところもあるので、数日触ってみた中で気になったところを挙げて軽くレビュー的なことをしておきたいと思います。
Evernoteでは問題ないもののWordで先頭の文字が切れる症状
まずは悪いところを。
このXperia Z4 TabletはMicrosoft Officeがプリインストールされているのですが、この内Wordにおける文章入力において、先頭の文字が連続入力の範囲から外れて変換対象外になってしまいます。
Evernoteしか使わないんで個人としては問題ないのですが、プリインで需要のありそうなアプリの挙動としてはちょっとお粗末なチューニングです。文字入力のレスポンスとかは気になりませんが。
こんな感じで先頭が切れます
マウスカーソルの登場までワンテンポ必要
専用のドッキングキーボードにはトラックパッドもあり、Androidですがカーソルが画面上に出てきてPC同様の操作ができます。
タッチパネルに触るのが面倒な時に使ってて便利なのですが、カーソルが画面上に出てくるまでのレスポンスが遅いのは気になるところです。
トラックパッドを1秒ぐらい触ってからようやく画面上にカーソルが出てくるので、流れるように作業をしたい場合には反応の遅さに毎回作業が一呼吸置かれる状態になります。
Androidに最適化されたキーボード配置
良いところは専用キーボード「BKB50」の使い勝手です。店頭でさわったときは若干のチープさを感じましたし、エンターキーの小ささに不安を感じましたが、実際に使い込んでくるとそうした点はほとんど気になりませんでした(これが15800円というのは高いと思いますが)。
このBKB50では、Androidの操作に最適化されたハードキーが配置されており、これがなかなかに使い勝手に良い影響を与えています。それが以下のようなキーです。
Androidのホームキーが手元で操作できるようになっているのと、ナビゲーションバー・スクリーンショット・スリープが操作可能なハードキーもあります。特にホームキーを手元で操作できるのはかなり使い勝手を向上させています。ほとんど画面を触らずに操作ができるのが快適です。
Snapdragon 810の発熱は感じない(今のところ)
Xperia Z4のほうで何かと話題なCPU、Snapdragon 810。発熱やバッテリー消費が激しくなったり、クロックダウンによる機能低下なども一部の機種で症状が見られるようです。
購入した後でスペックを調べていたらこのXperia Z4 TabletもSnapdragon 810ということで、少し心配にはなったのですが、現状実際に使っている範囲では発熱やバッテリーの異常消費は見られず、非常に安定したヌルサクタブレットとして使えています。Evernote以外にも動画を見るのに結構使っていますが、この外気が暖かくなった季節に動画を見ても背面などに熱がこもることはこれまで感じません。
どうやらXperia Z4 TabletにおいてはS810の諸問題は発生しにくいと判断して良さそうです。発熱を心配される方はこの点問題ないと思います。これぐらい安定感があったらXperia Z4も評価が違ったと思いますが。
ヤマダ電機が安い
次は安売りの情報です。Surface 3や今回のXperia Z4 Tabletを気になっている方にはアフィ経由で買ってもらうと助かるんですが、一部のヤマダ電機でどちらも割引&ポイント高還元で販売しているため、安く購入したいならヤマダの店頭がおすすめです。
Surface Pro 3の時と同じように、ヤマダ電機の一部店舗では本来割引やポイント還元が1%止まりなSurfaceやこのXperia Z4 Tablet(更にはiPad)を、数千円値引きしてくれる上にポイント還元も5%付けてくれる高還元販売を行ってくれています。
比較はヨドバシカメラのみですが、ヨドバシだとSurface 3は値引きなしの1%還元だけですので、ヤマダ電機はかなり最安値に近い購入が可能な店舗というのはPro 3の時と変わらないようです。
閉店騒動でネガティブなイメージが付いてますが、実際PC系の販売は融通が結構効くっぽいです。
個人的には文章入力が快適に行えてこの軽さのPCライクなタブレットというだけで非常に満足しているのですが、Surface 3とほぼ同じ料金を支払うことを考えると手放しでおすすめはできません。
LTE版がdocomoとauから発売となるため、キャリアによる値引きなどが発生して一括4万円以下ぐらいにならないとお買い得感はないでしょうか。
複数回線を所有している場合はMNPを利用した高額キャッシュバック契約にデータプランの新規でLTE版を合わせて低価格な一括価格で契約、というのがXperia Z4 Tabletをより安く手に入れる方法かもしれません。
機器としてはおすすめなのですが、価格が割に合わない感も強いため、キャリア版の安売りが始まったらまた良さを広めていきたいと思います。