3月という新生活需要や決算期などという特別な要因が絡まって、各種ケータイ電話が安くなる期間が終わりました。ここ2年ほどは以降の4月5月ではゴールデンウィークを除いては、それほど目立ってスマートフォン等が安くなることはありませんでした。
今年も4月になってどうなるかというのを見てみると、まずdocomoのほうで大きめの動きがありました。
3月中はMNP一括0円、新規や機種変更でもかなりの安売りがされていたdocomo版iPhone 6,6 Plusですが、4月になってからは安売りを可能にしていたiPhoneデビュー割が終了。更に定価の変更も発生し、iPhoneの契約は3月中と比べると大きくコストが上がってしまいました。
そして同じく安売りされてきていたAndroidの一部フラグシップモデルも、端末購入サポートの適用が外れるものが複数出てきており、MNP・新規一括0円での契約が不可能になったものも多数あります。
4月からdocomoでは複数の端末で値上げが始まったわけですが、今回はその中でも影響が強そうなこのiPhoneとAndroidの話題について紹介したいと思います。
docomo版iPhoneの値上げ
SIMフリー版が販売停止中状態でも値上げしたというのも話題になっていましたが、4月からはついにキャリア版も同じように値上げが始まってしまいました。
今のところauやSoftBankでは値上げは確認出来ていませんが、docomo版では月々サポートを「iPhone春トク割」キャンペーンで上げる代わりに端末本体の定価を1万円ほど値上げ。しかもiPhoneデビュー割も終了してしまったため、新規やMNP、3ヶ月以内の機種変更で適用されていた60912円というキャンペーン価格からだと2万5000円近い値上げと考えることが出来ます。
以下がdocomo版iPhone 6,6 Plusの新しい定価と月々サポートです。
iPhone 6 | 16GB | 64GB | 128GB |
---|---|---|---|
一括価格(税込み) | 84240円 | 96552円 | 99792円 |
月々サポート (iPhone春トク割適用済み) 新規・MNP/機種変更 |
3510円/2997円 | 3483円/2997円 | 3051円/2943円 |
iPhone 6 Plus | 16GB | 64GB | 128GB |
一括価格(税込み) | 96552円 | 99792円 | 99792円 |
月々サポート (iPhone春トク割適用済み) 新規・MNP/機種変更 |
3483円/2997円 | 3051円/2943円 | 2511円/2565円 |
iPhone 6の16GBのモデルで8万円を超えます。割賦契約の問題で128GBモデルでも10万円を超えないようにはなっていますが、その分容量の多いモデルは月々サポートが少なくなっています。
月々サポートは5月までの契約を対象にキャンペーンによる増額が起きています。そのため定価8万円越えでも新規やMNPでiPhone 6 16GBモデルなら実質0円で契約できる形は崩していません。定価8万円で実質0円となるため、月々サポートが16GBモデルで非常に高額になっており、なんと月額3510円という割引が発生するようになりました。
これだけの割引があると一括で契約した時に2台目以降にルータープランで持った時に維持費用が1台持ちよりも大幅に安くなるのですが、一括価格の高さからその方法はちょっとハードルが高いでしょうか。今のところ3月中のような数万円規模での割引は期待できず、一括で買ってこの月々サポートを活用するというのは現実的ではないかもしれません。
とりあえず一括価格としてはiPhoneデビュー割の3月と比べても、最大で約2万5000円の値上げと4月からはなっています。
端末購入サポート対象端末が減少
また同じく3月中にAndroidで行われていた端末購入サポートによる一括価格の大幅な値引きについても、4月からはXperia Z3 compact、そしてSH-01Fをベースにした2端末を除いて全て適用外になってしまいました。
そのためMNPはもちろん新規でも一括2万円以下というAQUOS ZETA SH-01G,SH-02G、Xperia Z3 SO-01G、Galaxy S5 SC-04F等のハイスペックなのに安く契約出来ていた端末というものが、元の価格に戻ってしまいました。
その分月々サポートも復活してはいるのですが、一括で安くてMNPなら0円+キャッシュバックも狙えていたキャンペーンだっただけに、こちらも実質的な値上げということになってしまったようです。
一応入れ替わるようにしてiPhoneと同じく月々サポートが増額する「U25デビュー割」キャンペーンの適用が始まっていますが、気休め程度の割引増額かつ25歳以下が対象となっているため、大きな効力は見込めません。
家族まとめて割・iPhone下取りプログラムも減額
こうした端末価格の値上げ以外にも、4月からは安売り傾向が鈍る内容として、各種キャンペーンの割引金額が減額されているというのもあります。
目立っているのが「家族まとめて割」と「iPhone下取りプログラム」です。
家族まとめて割は3月のデビュー割の効いたiPhone 6,6 Plus契約には是が非でも適用させておきたかった高額割引キャンペーンでしたが、4月からはその割引金額が減額し、
- 新規・MNP:10800円値引き or 通信料割引
- 機種変更:5400円値引き or 通信料割引
という形で3月の半分しか割引が発生しなくなっています。
iPhoneデビュー割とあわせて1台あたり3~4万円の割引が適用できた3月中に比べると、4月からは定価が1万円上がった状態で割引は1万円のみという、安く買いたい方にとっては本当に厳しい内容に変わりました。
またMNP契約時に利用できたiPhoneの下取りキャンペーンも、4月からはがっつりと下取り金額が減ってしまい、iPhone 4Sなら1万円以上が期待できた金額が4月からは2160円からというやる気のないものに変わっています。
このようにiPhoneや一部フラグシップ系のAndroidの安売りは3月で終了してしまいました。
キャンペーンの内容もそうですが、MNP関連のキャッシュバックもおそらくは渋くなってしまっているので、3月並みの価格で契約するのは公式オンラインショップはもちろん、携帯ショップでも5月のゴールデンウィーク辺りまでは望めそうもないでしょう。
しばらくはどこを探しても今回取り上げたスマートフォンを安値で契約できる機会というのは少なくなった、と見ていいかもしれません。もし4月以降に安く契約したい場合は、残りの端末購入サポートスマホとキャンペーン中のルーター辺りが唯一の狙い目になるでしょう。
SH-01F限定モデルが機種変更でも一括0円!とんでもない安売りがドコモオンラインショップで実施中 | スマホ辞典
月54円でdocomo回線にWi-Fiルーターを追加可能!「ルーター特別割引」でHW-02G,L-02F,HW-01Fが格安に | スマホ辞典