26日にNifMoの事業内容が発表され、hi-hoについても12月1日から格安スマホセット第2弾についてHP上で告知をしています。
これでZenFone 5発表時にパートナーシップMVNOとして発表された数社でZenFone 5を利用した格安スマホのセット販売の内容が判明しました。U-mobileも既存のセットをデータ契約のみ販売中止にするなどZenFone 5に向けたキャンペーンの準備(?)をしているようなので、まもなくと言ったところでしょうか。
これらのMVNO事業者が今回揃ってセット販売に採用したZenFone 5は、おすすめ格安スマホとしても過去に紹介しているように、安かろう悪かろうな初期格安スマホブームを乗り越えて、ミドルクラススマホの普及という新たな格安スマホの流れを作れるスペックを有したスマートフォンとして期待できる存在です。
ZenFone 5は解像度がHD、Snapdragon400とこれまでのミドルクラススマホに必要なスペックを備えながら、RAMが2GBと最新のハイエンドモデルと同等の負荷に強い仕様に仕上げています。もともとHDディスプレイということもあり廉価モデル向けのCPUでもサクサクと動くのですが、RAMが2GBある事で重いアプリを複数利用中でも快適さが無くなることなく使う事が出来ます。
適当なサイトの閲覧、マップやLINE、SNSツールの利用などでは全く困る事がなく、それでいて従来よりもスペックが底上げされたミドルクラスの格安スマホであり、価格は税込ですら16GBのモデルで3万円を超えない安さを実現しています。
まさに格安スマホとして今後メインストリームの一端末として何度も話題に登場する事でしょう。
その格安スマホ界注目の端末ZenFone 5を使った格安スマホセットについて、今回MVNO事業者から発表されているその料金プランや各種キャンペーンについてを気が早いですがまとめてみたいとおもいます。
IIJ+ZenFone 5
IIJとZenFone 5の組み合わせは、格安スマホの契約として初心者から上級者までまず間違いの無いセットにする事が出来るでしょう。
高速データ容量が最安プランでも2GBから。高速データの利用をOn/Offできる高い利便性、200kbpsでもバースト転送のお陰で低速時でも意外と使いやすく、格安SIMの中で最も安心できる回線の一つです。
IIJ本体の公式HPなどでは特にキャンペーンを行ってはいませんが、ASUSの公式オンラインショップにおいてIIJの音声パッケージと同時購入をする事で2000円引きになるキャンペーンが行われています。
ポイントの溜まっているショッピングサイトなどがあるようでしたら、スマホと格安SIMを個別で購入するのもいいでしょう。IIJmioもキャンペーンを行っていますので確認してみてください。
今現在のIIJ関連の販売方法だと端末は一括購入が前提ですので、毎月の支払は格安SIMの契約料金のみになります。解約金もそれに沿った形で音声通話付きのプランに発生するようになっています。12ヶ月の利用期間が定められており、月を経るごとに解約金がかからない仕組みにされています。(12ヶ月-利用期間)×1000円がかかりますので、12ヶ月目の契約を過ぎたところで解約金が0円となります。
今のところはデータ回線と音声通話付きの回線とZenFone 5を単品で購入した場合の金額を出しておきましょう。
ZenFone 5セット 税抜き料金 |
ミニマムスタート プラン(2GB) |
ライトスタート プラン(4GB) |
ファミリーシェア プラン(7GB) |
データプラン | 900円 | 1520円 | 2560円 |
音声通話付きプラン | 1600円 | 2200円 | 3260円 |
ZenFone 5一括 | 2万6800円 |
hi-ho+ZenFone 5
hi-hoの格安SIMはIIJがMVNEとなってサービスを卸しています。よって基本的な使用感、回線品質状況といったものはIIJと同じような環境で使える事でしょう(バースト通信については不明ですが)。
hi-hoではIIJには無かったセット販売がされて、本体代金を24ヶ月に渡って分割支払いする契約をする事が出来ます。hi-hoスマホ第2弾という扱いになり、スペック比でG2 miniのセットよりもコストパフォーマンスが良くなりました。
販売されるカラーはブラックのみ。ですがASUSのオンラインショップで売られている背面カバーを購入すれば色の変更は可能です。このおかげでZenFone 5は購入後でも別のカラーリングで使えるという楽しみ方が用意されています。
主だったキャンペーンというものはありませんが、データで1980円、音声サービス込で2680円からとなる月額料金となっています。格安スマホのセット内容としては従来の設定より安く、IIJ系列+満足度の高いミドルクラススマホのセットである事を考えると、何度も繰り返してしまいますがコスパがいい契約内容でしょう。
解約金は通常の音声付きデータ回線では12ヶ月間で、利用月に応じて解約金自体が1000円づつ減少していく仕様なのですが、今回の「hi-ho LTE typeD ミニマムスタート with ZenFone 5」という契約になると、どうやら2年間が最低利用期間となるそうです。
この場合の解約金の仕組みも利用月が増す度に解約金が減っていく方式です。詳しい解約金については発表されていませんが、同じ価格帯のG2 miniが初月4万2984円で解約金がスタートしているため、これと似た金額が最初の解約金として設定されることでしょう。
もしも2年間使う予定ならばこのhi-hoはセットとしての簡単さと品質の良さという点でいいかもしれません。
その他オプション等がまだ出てきていないため、目ぼしいものがあれば追記する予定です。
*追記:各種キャンペーン等が発表されているので、そちらを紹介したいとおもいます。
12月1日~1月12日までのキャンペーンとして、3つの特典が用意されています。
特典その1
VRボックス無料プレゼント
格安スマホのセット、および格安SIM単体をhi-hoのページから契約申請した場合に、簡易的なVRボックスキットが無料で貰えます。
「無料」というと罠があるんじゃないかと不安になりますが、これは完全に無料の「オマケ」商品です。
組み立てが非常に簡単なVRボックスで、簡易的な3D体験が可能になります。対応スマートフォンのサイズが4.7インチとiPhone 6に最適化されているため、今回のZenFone 5でどこまで遊べるのかは不明です。
特典その2
メールアドレス無料
通常税別200円かかるhi-hoのメールアドレス追加オプションですが、これを3つまで2年間の利用が無料になります。格安スマホセットではGmailのメールアドレスがメインで使うことになるメールアドレスかとおもいますが、サブとしてhi-hoのメールアドレスも使えるようになると考えれば、結構便利なサービスでしょう。
また税別300円のウイルスメールチェックオプションも2年間無料で使えます。
特典その3
初月基本料無料
格安スマホセット、今回の例で行くと「ミニマムスタートwith ZenFone 5【LTE】」コースの初月基本料金が無料になります。
データプランなら約900円、音声通話プランなら1600円が初月に限り無料で利用できます。
金額はわずかではありますが、hi-ho経由で契約するメリットとして考えることが出来るでしょう。
解約金
また詳しい解約金についても出てきました。
格安スマホセットでは上記のG2 miniの例で説明した通り、初月から高額な解約金が発生して、1ヶ月毎にその金額が下がっていくという仕組みをhi-hoでは採用しています。
当然のことながら、それはZenFone 5を使ったセットである「ミニマムスタートwith ZenFone 5【LTE】」コースでも変わりません。ただG2 miniに比べるとかなり解約金のスタート額は減っています。
解約金は
初月3万6660円スタート。
以後1ヶ月毎に1302.5円づつマイナス。
1ヶ月目に3万5358円に
2ヶ月目に3万4055円に
12ヶ月目は2万1030円に
23ヶ月目に1303円になって、
24ヶ月目に解約金は0円になります。
解約金が1万円を割るのは17ヶ月目ということですから、hi-hoでスマホセットを契約する場合には2年間の利用を前提に考えないと多額の解約金に悩まされることになりそうです。
ZenFone 5セット 税抜き料金 |
hi-ho LTE typeD ミニマムスタート with ZenFone 5(2GB) |
データプラン | 1980円 |
SMS付きデータプラン | 2120円 |
音声通話付きプラン | 2680円 |
楽天+ZenFone 5
楽天でも早々に楽天モバイルを立ち上げてその第1弾格安スマホとしてZenFone 5をセットに販売をしています。
楽天モバイルのZenFone 5セットについては以前の記事で内容を詳しく紹介したので省きますが、キャンペーンとして本体代が若干安くなっていること、楽天ポイントが購入時に付与されること、といったメリットがあるのですが、何故か本来最低でも16GBあるとされた内部ストレージが楽天モデルでは8GBしか用意されていないなんていうデメリットもあります。
解約は12ヶ月の最低利用期間があり、解約金が9800円かかります。
ZenFone 5セット 税抜き料金 |
ベーシック プラン |
2.1GB プラン |
4GB プラン |
7GB プラン |
音声通話付きプラン | 1250円 | 1600円 | 2150円 | 2960円 |
ZenFone 5一括 | 2万6400円(1500楽天ポイント付与) |
NifMo+ZenFone 5
11月26日から始まったniftyのMVNOサービス「NifMo」でもZenFone 5とのセットコースが用意されています。
始まったばかりのサービスかつ目玉の格安スマホセットになるということで、このセットコースには1月31日までの契約にキャンペーンがうたれています。
NifMoについて個別で解説している記事を用意していないので、ここで一つ重点的にまとめておきます。
プラン内容
まずはこのキャンペーンの内容を詳しく見る前に、NifMoの契約自体について詳しくその内容を紹介したいとおもいます。
NifMoはniftyが行うMVNO事業です。APNは「mda.nifty.com」。
データプランと音声通話付きプランを用意しています。データプランに700円プラスで音声通話が、250円プラスでSMS対応のプランを利用できるという内容です。
データ容量は2GB/4GB/7GBが用意されています。2GBは900円からとIIJと同価格ですが、4GB/7GBではIIJよりも割高な費用がかかってしまうため、料金・品質共に2GB以外のコースでは訴求力は無いでしょう。
Wi-Fiスポットが無料で利用できます。Wi-Fiスポットは「NifMo コネクト」と呼ばれる専用アプリを通じて、ソフトバンクテレコムの提供する「BBモバイルポイント」の電波網を使うことが可能です。ソフトバンクということで白い犬のステッカーを思い浮かべますが、あれとは関係性は薄そうです。こちらは以下の様なBBと示されたステッカーが貼られている店舗で利用することが出来るWi-Fiスポットです。
その他に「NifMo バリュープログラム」というものを用意しており、専用アプリから提携店舗で買い物をすることで最大10%の還元割引が行われるというサービスを行うようです。提携店舗にはYahoo!ショッピングやケーズデンキ、高島屋や東急ハンズのオンラインストアが名を連ねています。
こうした取り組みはdocomoやauなどのMNOが最近力を入れてきていますが、それにMVNOも参画するようになりました。
格安スマホ向けのオプションとしては、端末保証オプションが月額380円で用意されています。「NifMo あんしん保証」は、水濡れ・破損・故障・落下による端末トラブルが起きた場合に1回目5000円・2回目1万円で交換機を送って貰えるサービスです。
格安スマホセット契約時にしか契約できないサービスですが、保証問題の千差万別さが課題と感じる格安スマホの中ではわかりやすく役立つサービスかとおもうので、不安のある方は契約時に付けておきましょう。
ZenFone 5が高い
NifMoの格安スマホセットとして用意されているZenFone 5は、16GBモデルのもので4色のカラーリングから選ぶことが出来ます。
24回の支払いでは月1297円が本体代金になり、一括だと税抜きで3万1112円の支払いが必要になります。
この文章を読んで違和感を感じた方もいるとおもいます。残念なことにNifMoで提供されるZenFone 5は家電量販店や通販サイトで販売されている定価よりも高い金額に設定されています。
通常は2万6800円なのですから、5000円近く支払額に差がついています。これでフルサポートなら安いものとおもえますが、実際にはサポートは有料オプションですので、価格の高さからあえてNifMoモデルZenFone 5を購入するメリットが皆無になっています。(ただし次のキャンペーンを使うと2年間利用した場合の本体代金は実質2万6000円ほどになり、定価と変わりありません。)
格安スマホとしての料金とキャンペーン
具体的な格安スマホセットの料金ですが、音声付き2GBプラン+本体代分割=2897円で利用できます。
ですが1月31日までの契約にはキャンペーンによってここから毎月200円の利用料金が24ヶ月間割引されて月額2697円(税抜き)で契約することが出来ます。
この200円引きが主だったキャンペーンと言えるでしょう。その他にも既に@niftyの別のプロバイダ契約をしている場合は、接続コースの料金が発生しないためにさらにかかる金額が減って月額2467円で本体代金込みで契約することが出来ます。
解約については6ヶ月以内に解約した場合は解約金が8000円かかります。この期間を過ぎた後では解約金自体は0円で、かかる費用は本体代の分割残債のみです。その他オプションである「NifMo 訪問レクチャー」を契約した場合、こちらの解約金も発生しますのでご注意下さい。
ZenFone 5セット 税抜き料金 |
2GB プラン |
4GB プラン |
7GB プラン |
データプラン | 2197円 (CP適用1997円) |
3797円 (CP適用3597円) |
4797円 (CP適用4597円) |
音声通話付きプラン | 2897円 (CP適用2697円) |
4497円 (CP適用4297円) |
5497円 (CP適用5297円) |
*追記:NifMoのショッピングサイトと連携した「NifMo バリュープログラム」による史上最安の格安SIMが生まれる可能性のある割引サービスと、MVNEとしてOCNの回線を使っているという回線品質に安心感が出てきたという検証結果を記事にしています。
詳しくはそちらを読んで欲しいのですが、その内容を踏まえた上でZenFone 5のセットを考えた場合、このNifMoが最も格安スマホセットとしておすすめできる契約と言えるようになりました。
[browser-shot width=”200″ url=”https://smaho-dictionary.net/2014/12/nifmo-valueprogram/”]
NifMoは最高の格安SIMになるか?割引でワンコイン以下の料金、回線元がOCNでコスパが良くおすすめ
U-mobile+ZenFone 5
U-mobileのZenFone 5セットの発売はまだです。既存がAscend G6とfreetel prioiriしか無いので、もっと素早く動いてくるかとおもったのですが、26日時点では発表がされていません。
ぷららモバイルLTEとの無制限プラン比較でも壮大に不満をぶちまけましたが、U-mobileの契約については改善状況などの最新情報をネットで確認した上で契約をしないと、品質の悪さに後悔を抱く可能性のある格安SIMです。
Fujikura+ZenFone 5
不明
とりあえずhi-hoとNifMoのZenFone 5セットの発表にあわせてまとめてみました。
今後追記を前提にしてその他サービス内容の発表や拡充が行われた場合にそれぞれ更新していく予定です。
端末に間違いがないため回線重視の選択となるでしょうから、この中ではIIJでの契約が最も安牌と呼べるでしょうか。
NifMoも面白そうですが、実際に使ってみないとどの程度の速度が出るものなのか不明なところがありますので、安易にはおすすめできません。U-mobileは速度が、楽天は端末の劣化が、hi-hoは端末を一括で購入できるならメリットが見出しにくいので、やはりIIJを中心にその他のMVNOを比較して自分の使い方と合わせるほうがいいでしょう。
*追記:NifMoの回線速度及びそのMVNE元の検証をしてみました。
NifMoは最高の格安SIMになるか?割引でワンコイン以下の料金、回線元がOCNでコスパが良くおすすめ | スマホ辞典
この内容を見て頂ければわかるように、NifMoの格安SIMは他のサイトとの連携次第では非常に安くなる可能性があり、さらにはOCNモバイルONEと同じ回線を使っているために速度や品質の高さも安心して使えるようになっています。
現状ZenFone 5のセットを選ぼうとした場合、個人的にはこのNifMoをオススメしたいと思います。