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MVNO

MVNO格安SIM速度比較 7月編

※最新版を公開しました。9月の速度はこちらを確認してください。
MVNO格安SIM,通信速度比較 9月編

4月以降3GB900円の料金プランが定番化してから、MVNOの格安SIMは今やどのプランを選んでもほぼ各社で安くて大容量なデータ通信が可能になりました。5GB以降の料金を比較するとまだまだ料金での比較も有効な部分もありますが、普通の方には3GBで常用出来ることでしょう。

格安SIMを常用するタームに入りだしたことで、重要な要素として数十円差の料金よりもその実際の使い心地が注目されるようになりました。いくら安くてもサイトの読み込みが遅かったり止まったりしてしまってはストレスの原因になります。特にMVNOはこの通信速度に関わる部分が提供元によって全く異なるため、料金比較よりも明確な差が生まれてきます。
そのためこれまで格安SIMの比較には料金よりも速度という点を重視して、一応の速度状況の指標の参考になるとして各MVNOをスピードテストで試してきましたが、今回はその7月編です。

過去の速度比較は以下より
MVNO格安SIM,実効速度比較 6月編 NifMoが品質の高さを示し始める
MVNO格安SIM速度比較 5月編 IIJmio含むdocomo系回線の速度低下著しく
MVNO格安SIM,12社の実効速度状況 4月編 OCNモバイルONEの回線品質が急変
MVNO格安SIM10社の実効速度を主に混雑する時間帯で比較してみた

前回はNifMoが復活してきてまた「高速」と呼べるような好調な速度を叩きだしました。楽天モバイルも良い結果になっていましたがそれらが今月も継続しているかが気になります。これまで期待値と実力がしっかりかみ合っていながら、4月以降実力が陰りが見えてきたIIJの復活があったのかなどもチェックしておきたいところでしょう。

計測環境

計測環境はこれまでとほぼ同じです。接続サーバーについては計測の内1回を別のところに切り替えるようにしました。これによる違いはほぼ見られませんでした。計12社のMVNOから13種類の格安SIMを選んで比較しています。

計測スマートフォン docomo:Galaxy J×2、au:LG G Flex
計測アプリ Ookla Speedtest Ishikari×2、Fussashi×1の計3回
計測日時/場所 7月8日/東京都日野市
計測時間 12時30分〜、18時〜、22時〜の混雑時中心
計測SIM IIJmio/DMM mobile/OCNモバイルONE/NifMo/BIGLOBE LTE・3G/
Play SIM/楽天モバイル/
U-mobile/ぷららモバイルLTE/b-mobile/
UQ mobile/mineo
計測方法 同じ時間で3度速度計測後、次のSIMカードへ交換。
そのため正確に同時間で計測した結果ではなく、数分から数十分時間差のある計測結果になります。
同時間ではなく同時間帯での計測なので、比較という点では同条件ではありませんがご容赦下さい。

何度も書いていますが、計測する時間帯は輻輳しやすい混雑時を選んでいます。そのため特にお昼すぎや午前中の実際の速度よりも低い数字が出ているのでその点は注意して読み取って下さい。

実用性という点では問題ない参考数値になると思いますが、MVNOによっては見栄えの悪い速度が連発されています。

以下では個別の寸評とダウンロードやアップロード、pingの計測結果を載せています。一番最後には各MVNOの速度をまとめて比較しているので面倒な方はそちらだけ見ていって下さい。

docomo系MVNO,容量制限プラン7社

docomo回線を使ったMVNOの内、容量制限のあるプラン7種類の速度結果です。

IIJ

IIJmio
IIJmio
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.42Mbps 4.00Mbps 294
18時台 0.99Mbps 2.74Mbps 315
22時台 1.45Mbps 3.71Mbps 132

改善の兆候はまだなさそうです。
昼の0.40Mbps前後というのはもはや定着してしまった感もあります。

5月末に実施された設備増強についてはその後も公表はしないものの継続していくという話でしたが、効果はまだまだのようです。
14時前後だと結構速いのですが、その時間帯は別のMVNOも好調傾向なので特に強みとしては出せないでしょう。

DMM mobile

dmm
DMM mobile
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.69Mbps 3.14Mbps 144
18時台 0.97Mbps 0.83Mbps 123
22時台 2.60Mbps 2.32Mbps 119

お昼終了ギリギリに計測したため、若干IIJmioよりかは速度が昼時に良くなっていますが、基本はほぼ同一回線と見ることが出来ます。
料金ではほぼ全ての容量プランで最安値のDMM mobile。料金重視では真っ先に選ぶべきMVNOではありますが、速度で選ぶとなるとちょっと候補からは外れるでしょうか。料金+速度で考え、大容量プランを契約しようという場合には許容できる速度レベルではありますので、大容量プランを料金重視で選ぶ際に値するMVNOと言えます。

OCNモバイルONE

ocnmobileone
OCNモバイルONE
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.65Mbps 2.54Mbps 106
18時台 1.40Mbps 3.17Mbps 86
22時台 1.35Mbps 1.36Mbps 80

4月の高速回線は見る影もなく。速度はどれももう少し欲しい結果が続いています。昼は良いとしても夕方・夜は2倍ぐらい速度が出てくれると使いやすくなるでしょう。
低速側に切り替えた時にIIJ系SIMと違って無制限で200kbps回線が使えるため、ストリーミングサービスには適しているSIMと言えるでしょうか。メリットは今のところそれぐらいです。

昼の時間帯の記録は同時計測時に設定を間違えていたため翌日のものを使っています。なので参考記録として。

NifMo

nifmo
NifMo
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 6.55Mbps 5.09Mbps 156
18時台 12.55Mbps 1.77Mbps 43
22時台 8.64Mbps 3.59Mbps 82

docomo系MVNOだとスピードテストで良好なのは相変わらずこのNifMoだけというのは7月も変わらずといったところです。
継続してしっかり速度が出ている点は評価の対象になることでしょう。
1.1GBプランの登場やデータ容量の繰り越しなど、ここ数ヶ月で更に使いやすさが向上しており、docomo系ならベストな存在であることはこの7月も変わりありません。

お昼にYouTubeを流しても余裕で先読みしてくれ、問題なく見れるのはNifMoぐらいじゃないでしょうか。

BIGLOBE LTE・3G

biglobe
BIGLOBE
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.47Mbps 6.41Mbps 63
18時台 0.55Mbps 2.13Mbps 164
22時台 0.62Mbps 2.67Mbps 72

MVNOへのやる気というものはなくなってしまったのでしょうか。かつてはb-mobileに並ぶ老舗だったような気もしますが。
半年ほどの計測期間通して遅く、6GB・10GBの料金はDMMや楽天のような最安値競争をしているMVNOに比べると高額な古い料金のままで放置されています。
あえて選ぶ価値を見出すことが本当に難しいMVNOと言えます。

Play SIM(So-net)

sonet
Play SIM
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.49Mbps 5.28Mbps 122
18時台 0.47Mbps 1.57Mbps 54
22時台 0.26Mbps 4.80Mbps 141

夜は遅いが朝から昼は速い、はずだったPlay SIMもお昼の時間帯にがっつりと速度が削られて特徴が全く無くなりました。
単純に遅いためそろそろ別のMVNOに交換を予定しています。

楽天モバイル

rakuten
楽天モバイル
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.12Mbps 7.78Mbps 66
18時台 1.11Mbps 1.90Mbps 55
22時台 5.58Mbps 5.20Mbps 140

昼時の速度は継続ならず。
過去を見ても昼時の速度がかなり極端にぶれる印象を受けます。5GBや10GBの料金がDMMに次ぐ最安に近いだけに、もう少し安定感があると定番化もすぐそこな気がするのですが。
夕方も夜も1ヶ月前とは天と地ほどの差に落ち込みました

au系MVNO,容量制限プラン2社

mineo

mineo
mineo
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 1.78Mbps 1.22Mbps 106
18時台 7.52Mbps 1.32Mbps 98
22時台 5.43Mbps 0.36Mbps 90

お昼以外はUQ mobileと同等に近いと言えるでしょうか。
これまで契約に関してネックだったデータプランでも1年間の継続利用期間が設定されていたのが、ようやく排除されたことで契約のしやすさは上がりました。
UQ mobileは速度以外のプランや機能といった部分でmineoに劣るため、お昼の速度を犠牲にしても機能性を重視したり、au系MVNOで大容量プランを契約したいという場合にはmineoという選択肢も考えて良いものになったのではないでしょうか。

UQ mobile

uqmobile
UQ mobile
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 13.48Mbps 0.97Mbps 186
18時台 5.22Mbps 0.29Mbps 125
22時台 6.54Mbps 0.55Mbps 57

18時台に落ちている結果もありますが、昼からの速度含めて相変わらず十分な結果になっているかと思います。iOS8で使えない、LTE網のみでの利用とdocomo系に比べると制限は多くなりますが、MVNOの1番の不満点である速度の遅さを心配せずに使うことが出来る格安SIMです。
HTL23辺りの白ロムと組み合わせて使えば満足度の高い格安スマホを少ない出費で手に入れることが出来るでしょう。

通信量無制限格安SIMプラン,4社

日本通信 b-mobile 高速定額プラン

bmobile
b-mobile
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.28Mbps 0.41Mbps 133
18時台 1.95Mbps 2.39Mbps 223
22時台 0.54Mbps 0.38Mbps 287

まぁやっぱりこんなものですよね、という感想しか。

U-mobile LTE使い放題プラン

umobile
U-mobile
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 17.34Mbps 1.52Mbps 960
18時台 2.38Mbps 3.19Mbps 91
22時台 1.05Mbps 2.28Mbps 91

昼時がもの凄いことになっているU-mobile。「おっ、ついにスピードテストに最適化しやがったな~」と思い、「TCP Moniter Plus」を使って翌日にPC上で速度を確認、youtubeの480p動画を流したところ、直近のSpeedTest,netの計測数値10.46Mbpsに換算される近い速度(1176KB/s前後)を一定間隔で記録。読み込みもスムーズでスピテスの結果が本当の実効速度にほぼ近いという驚異的な結果になりました。

この結果が継続してくることが大事なわけですが、無制限プランでここまでの速度を記録しているのは初めて見る現象です。
昼時以外も無制限にしては良さげな結果と言えましょう

ただU-mobileの無制限プランは3日3GB制限があるため、無制限を目的に契約する方にとっては選択肢に入れづらいでしょう。速度制限が入ると100kbpsほどしかでないため、規制があるという意味で無制限プランとは言いにくいです。仮にこの速度状況が継続して契約の候補になったとしても、無制限プランとしての使い方を前提に考えると後悔してしまう可能性が高いです。

ぷららモバイルLTE 定額無制限プラン

plala
ぷららモバイル
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.78Mbps 3.22Mbps 146
18時台 1.04Mbps 2.47Mbps 115
22時台 0.77Mbps 1.71Mbps 233

無制限プランの中でこれまで最低限の品質を保っていたぷららモバイルLTEもここ最近怪しい感じに。基本は音楽ストリーミングサービスも余裕で聴けるぐらいの速度はあるものの、時間帯によってLINE MUSICの高音質が途切れることも稀にあります。
かつては3Mbpsに近い速度を常に記録しており、それに見合った料金ということで高い評価も受けていましたが、今のこの速度の実力では料金の高さが目につきコスパが悪く感じられます。

UQ mobile 500kbps無制限

uqmuseigen
UQ 500kbps
測定結果の平均値
ダウンロード アップロード ping
12時台 0.76Mbps 0.48Mbps 275
18時台 0.68Mbps 1.26Mbps 57
22時台 0.79Mbps 1.24Mbps 55

通常プラン同様にこちらも常に安定した500kbpsちょい上の速度を提供しています。安定して同じ速度という点は、時間帯による速度状況に振り回されることがないので低速気味でも快適に感じます。
音楽ストリーミングサービスを余裕で楽しみながら、Web閲覧全体も支障の少ない体感速度で使うことが出来るのは今月も大丈夫そうです。

定番化してきた高速回線MVNO

以下にダウンロード速度の平均値を各時間帯で比較した表を。
上位3つに入るMVNOは太字表記にして、・黒という色付けをしています。

平均
ダウンロード速度
12時台 18時台 22時台
容量制限SIM
IIJmio 0.42Mbps 0.99Mbps 1.45Mbps
DMM mobile 0.69Mbps 0.97Mbps 2.60Mbps
OCN
モバイルONE
0.65Mbps 1.40Mbps 1.35Mbps
NifMo 6.55Mbps 12.55Mbps 8.64Mbps
BIGLOBE
LTE・3G
0.47Mbps 0.55Mbps 0.62Mbps
Play SIM 0.49Mbps 0.47Mbps 0.26Mbps
楽天モバイル 0.12Mbps 1.11Mbps 5.58Mbps
au MVNO
mineo 1.78Mbps 7.52Mbps 5.43Mbps
UQ mobile 13.48Mbps 5.22Mbps 6.54Mbps
無制限プラン
b-mobile 0.28Mbps 1.95Mbps 0.54Mbps
U-mobile 17.34Mbps 2.38Mbps 1.05Mbps
ぷらら
モバイルLTE
0.78Mbps 1.04Mbps 0.77Mbps
UQ mobile 0.76Mbps 0.68Mbps 0.79Mbps

※今回の計測は個人レベルでの調査になります。なので参考値程度に捉えておいてください。

U-mobileの昼の速度は今まで見たことないレベルで驚きですが、4月のOCN確変の例や先月の楽天のような例もありますので、来月も継続しない限りはスポット的な速度結果ということになるでしょう。3ヶ月ぐらいはこの調子を維持してくれればおすすめなMVNOとして考えてみてもいいかもしれません。
実効速度としては本物の数値のようなのでとりあえず期待しておきたいですが。

結果として今月もdocomo系はNifMoに。au系はUQ mobileはもちろんですが、mineoも契約解除料撤廃で契約はしやすくなったことでしょう。この3つからまずは選ぶことが良いかと思います。
特にNifMoなんかはdocomo系で数ヶ月に渡って品質を高く安定させているため、もっと話題になって良い気もします。2月から続く中速以上の結果は信頼置ける内容でしょう。

⇒mineo

⇒UQ mobile

無制限プランはどれを選ぶべきか難しいでしょう。ぷららモバイルLTEも落ち気味ですし、U-mobileは通信量制限が隠されていて無制限ではありません。UQ mobileは一定の速度を時間帯関係なく出してくれますが、上限1Mbps以下となるため使い方によっては要求を満たせないかもしれません。

 

面白みの無い結果も増えたため、来月以降はいくつか新興のMVNOに切り替える予定です。@モバイルくん、ファンダムSIM、新生FREETEL辺りが気になるのでこれらを中心に考えてみます。

POSTED COMMENT

  1. aicera より:

    ヨドバシSIMを比較対象に入れないのはなぜですか?
    480円は激安であり、これを外す理由がわかりません。

    • smaho より:

      ごめんなさい250kbps回線については制限がありすぎるのと、別記事で検証済みなので省いています。

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