docomoにおける『ガラホ』第一弾として発売されるARROWS ケータイ F-05Gの販売価格および月々サポートの詳細が発表されました。
ガラホ化に伴ってフィーチャーフォン(ガラケー)の魅力でもある端末代の安さというものが失われるのではないかという懸念もありましたが、高額化を避ける事は一応出来ていると言えるでしょうか。
F-05GはFOMA契約のフィーチャーフォンで、OSにAndroidを採用しています。
ガラケーの形をしていますがWebサイトの閲覧にはこれまでのiモード向け・フィーチャーフォン向けのサイトではなく、スマートフォン向けのサイトをガラケー端末から見られるようになっています。
ISPサービスはiモード契約ではなくspモードの契約となります。
アプリに関してはGoogle Play非対応となっていますが、LINEのアプリはプリインで最適化されて利用できるようです。
ARROWS ケータイ F-05Gの価格と月々サポート
発表されたF-05Gの価格とそれぞれの契約における月々サポートについて以下の表でまとめてあります。
F-05G | MNP | 新規 | 機種変更 |
---|---|---|---|
販売価格 | 36,288円 (1512円×24回) |
||
月々サポート(合計24回) | ▲1512円 | ▲1008円 | ▲702円 |
実質価格 | 0円 | 10368円 | 19440円 |
機種変更での実質負担金は他のガラケーと比べると高めになります。
ARROWS ケータイ F-05Gの各運用方法と維持費
続いてはF-05Gの維持費についてです。
F-05Gについてはその性質上、普通に使うプランとしてパケ・ホーダイ ダブルは活用方法が難しくなっているため、完全に音声通話のみで使うか、パケット通信の漏れを気にしないパケット定額フラットプランへ加入するかの2つが、プラン運用において選択できる契約内容かと思います。
詳しくは後述しますが、F-05Gはガラホ化したことによってLINEアプリにしろWeb閲覧にしろ、一度のパケット通信量が大きくなり、2段階制のパケ・ホーダイ ダブルの下限量を簡単に上回ってしまいます。上限値にも同様に達しやすいため、LINEアプリやWeb閲覧などインターネットへ接続して使う予定なら、最初からフラット定額プランへの加入が無難です。
というわけで維持費の計算は、音声通話のみの運用とフラット型のパケット定額へ加入した場合を想定して計算してみたいと思います。
- 機種変更FOMAプラン維持費
F-05G | 音声のみ | フラット型 |
---|---|---|
タイプシンプル | 802 | |
spモード | - | 324 |
パケ・ホーダイ シンプル | - | 4536 |
月々サポート | ▲702 | |
合計 | 100円 | 4960円 |
F-05F 分割支払い | 1512 | |
分割時合計 | 1612円 | 6472円 |
機種変更カケホーダイ維持費
F-05G | 音声のみ | シェアオプション |
---|---|---|
カケホーダイ | 2316 | |
spモード | - | 324 |
シェアオプション | - | 540 |
月々サポート | - | ▲702 |
合計 | 2316円 | 2478円 |
F-05G 分割支払い | 1512 | |
分割時合計 | 3828円 | 3990円 |
機種変更の月々サポートでそれぞれ計算しています。
無料通話が必要な場合には、基本料がそれぞれのプランへアップグレードする分維持費が増えますが、月々サポートの適用条件などは変わらないため、表の料金を置き換えるだけで同じ計算が出来ます。
月々サポートは機種変更のものですが、新規やMNPの高額な月々サポートを適用した場合には、一部運用プランで月額2円運用が可能になってきます(音声のみ+端末一括購入)。
カケホーダイプランでは基本料のみで月々サポートが適用されないので注意して下さい。必ずデータプランへの加入が必要です。
一番安いシェアオプションで今回は計算しましたが、家族でdocomoを使うことが前提となるため、自分ひとりでしか運用しない場合には3000円以上値上がりしてしまいます。
カケホーダイ運用は今のdocomo規約だと節約的な運用は難易度が高いので注意してください。
パケ・ホーダイ ダブルの実用さが薄れる
以上がF-05Gに関する価格や維持費の内容になります。
ここからはdocomoにおけるガラホ契約の注意点を説明しておきましょう。
まずは先ほど触れたように、ガラホ化したことによってガラケーではこれまで一般的だったパケ・ホーダイ ダブルでの運用は、メールのみの利用なら十分問題はないですが、LINEアプリやニュース等の確認もしたい、ガラホの良さであるスマホUIでのWeb閲覧をしたい、という場合には不向きになっています。
以下のガラホに関する記事でも説明していますが、パケ・ホーダイ ダブルの下限および上限の通信量がおよそ500KB~7MBというデータ通信量になっており、1ヶ月間をこの容量で過ごすのはLINEやスマホサイトをちょっとでも利用しようと考えているなら現実的な通信量ではないでしょう。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/05/galaho/”]
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大体LINEスタンプや画像なんかが30回ぐらい送られてくるだけで下限を突破してしまう量しか使えないので、若い子とのやりとりをする場合なんかには下手すれば1日で下限を超えてしまいます。また画像の多いサイトへ入ってしまった時にも同様の問題が起きるでしょう。
ガラホの良さを活かすにはパケット定額はフラット型への加入をしておいたほうがいいでしょう。ただそれではガラケーの魅力だった節約的な運用方法が出来なくなります。
使い勝手はまんまガラケー
F-05Gのホットモックを触ってみると、使い勝手はそのまんまガラケーです。ガラホ感というのはWebを見た時に少し感じられるぐらいで、その他はこれまでのガラケーとほぼ同じUIになっています。
ガラホになったからといってこれまでのガラケーより使いづらくなるようなこともなく、むしろLINEアプリやその他のガラホ機能に興味がなければ、ガラケーの新作的な見方も可能です。
なのでガラホ化によってガラケー的な良さが失われることを心配している方も、今のところはフィーチャーフォン向けサイトが気軽に利用できないぐらいしか問題はないため、ガラホもガラケーの延長線上に置いていいでしょう。
FOMA端末なのでXi契約スマホからの機種変更に注意
もしもスマホからこのF-05Gへ機種変更を予定している方で、Xi契約(LTE対応)スマホからの機種変更をする場合には、Xi⇒FOMAの変更では月々サポートが適用されないため、機種変更前にFOMA契約へ戻す必要性があります。
詳しくは別記事を参照してもらうとして、流れとしては一旦FOMA契約が可能な端末へと持ち込み機種変更して契約を変えてから、改めて機種変更することで月々サポートが適用となります。
F-05G機種変更時にはこの点に注意しておきましょう。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/05/2dai-featurephone-matome/”]
https://smaho-dictionary.net/2015/05/2dai-featurephone-matome/
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/03/sh07f-kakuyasu-featurephone/”]
https://smaho-dictionary.net/2015/03/sh07f-kakuyasu-featurephone/
※追記:2015年7月1日からXiからFOMAに変えても6ヶ月契約した回線でないと月々サポートが適用されなくなってしまいました。なのでこの方法は使えなくなってしまったのでご注意下さい。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/06/docomo-tukisapo-6month/”]
https://smaho-dictionary.net/2015/06/docomo-tukisapo-6month/
未対応機能多数
過去のガラホ記事にも書いてありますが、F-05Gはauのガラホや同じdocomoのSHARP製の製品と比べると使えない機能が多くあり、まだ未完成感というものを強く感じます。
Wi-Fi、おサイフケータイ、VoLTE、専用プラン、タッチカーソル操作などは付けて欲しい機能です。特におサイフはなぜ排除したのか謎です。
まだまだ始まったばかりのジャンルということもあり今後の進化には期待したいですが、F-05G自体はちょっとガラケー寄り過ぎるスペックとも言え、ガラケーの新作としてならまだしもガラホとしての契約には期待値を満たせていないレベルかと判断できます。
というわけでdocomoのガラホ、ARROWS ケータイ F-05Fもようやく発売となりました。
機能面やプラン面での突っ込みどころが多いのは否めませんが、まぁこれからといったところでしょうか。
新規・MNPはもう少し待って店頭での一括特価販売を待ちたいところでしょう。安売り対象になるかは全くの未知数ですが、一括契約で2円運用可能ですので、出来るだけ安く契約したいところです。
機種変更は安売り皆無なのはいつものことかと思うので、頭金や機種変更手数料の関係からオンラインショップをまず第一に考えてもいいでしょう。
パケット消費は3日程度でパケホーダイダブルの上限に行く様です
adbドライバ公開されてるので、PCからのアプリインストールの道は有る様です