携帯キャリア各社には、通話プラン以外にも多様なプランが用意されています。Apple Watch、は関係ありませんが同様のウェアラブルデバイス・Android Wear向けのデバイス向けプランや、かつては抱き合わせに使われたみまもりケータイ専用プランなど、ケータイ電話から少し離れたデバイスにはそれぞれ違う料金プランが使われます。
そんな中で今回は通話向けプランの次ぐらいにポピュラーな存在である「データプラン」についての維持費用とその活用方法について紹介してみたいと思います。
データプランの中でも今回はdocomoに絞っての特集です。auやSoftBankでもデータ専用プランが用意されているのですが、活用方法の幅の広さではdocomoのデータプランに劣り限定的な側面があるため、使い方によっては低料金運用や維持費の削減が出来る面白い仕組みを持ったdocomoのデータプランに限定してその内容を記していきます。
docomoデータプランの活用法
docomoのデータプランでは、普通に使っても契約する端末によっては面白いほど安く運用出来るようになる他、音声回線の契約可能枠の移動やいくつものデータ回線を利用した節約方法などが存在しますので、それらの内容を書いていきたいと思います。
低運用費のデータ回線(iPhone 6編)
まずデータプランは音声通話が出来ないもののネット自体は出来るため、2台目以降のネット専用スマホやタブレット向けの回線として使えます。
データプランでの契約は直接データ契約をする他にも音声契約からデータプラン契約に変更するという方法が使えます。そしてどちらの方法でも月々サポートが満額適用されるため、月サポの金額によってはデータプランの安い基本料金と相まって費用の少ないプラン運用が出来ます。
例えばiPhone 6を契約した場合に、その月々サポートを使ってデータプラン契約をしたらいくらになるのかということをシミュレーションしてみましょう。
iPhone 6 16GB 新規 | データSパック | シェアオプション |
---|---|---|
データプラン(スマホ/タブ) | 1836 | |
spモード | 324 | |
パケットパック | 3780 | 540 |
月々サポート(iPhone) | ▲3105 | |
合計 | 2835円 | 0円 (ユニバ2円) (月サポの余り▲405円) |
(iPhone 6分割契約) | 3510 | |
(分割支払い合計) | 6345円 | 3510円 |
※iPhone 6 16GBの月々サポートは8月22日時点の新規契約およびiPhone買い替え割を使った機種変更のものになっています。MNPだと端末購入サポートで33,000円の本体代割引が入る一方で、月々サポートは2565円どまりです。
追記漏れがあるかもしれないので、詳しい最新の月々サポートはオンラインショップで各自その都度確認してください。
docomoの既存プランを持たない時には2835円。docomoで既存プランを持つ場合には通信料の部分ユニバーサル料金のみの2円でデータプランを使うことができます。更には次で詳しく説明しますが、月々サポートの余りも一括で契約した時には発生します。代表回線が必要になるものの、MVNO回線よりも安くパケット通信が可能な低運用費プランが出来るというわけです。
今回はiPhoneでの計算ですが、これは別のスマートフォンやタブレットでも2台目としてデータプランを組み合わせた時には同じような計算が可能で、月々サポート次第では同じように安い料金で使用可能になります。
0円データ回線&代表回線への月々サポート合流
この月々サポートの割引を受け、端末代も一括で契約してかからないような状態なら、運用費用は0円(ユニバーサル利用料で2円)になりますが、この状態を利用して代表回線の料金も安くできてしまう方法があります。
子回線としてカケホーダイを契約して維持費が2円になり、その2円状態で割引分が余った場合には、余った月々サポートによる割引が代表回線に回されて、データプランが0円になるだけではなく代表回線も安くなります。
この方法を使う際には、データプランは一切通信をせずに、通常のデータプラン(スマホ/タブ)契約ではなくデータプラン(ルーター)契約で通常よりも500円安くなるプランにし、代表回線への割引を増やすための契約をするという考え方ができます。
iPhone 6 16GB 新規 | 代表回線マイナス用運用 |
---|---|
データプラン(ルーター) | 1296 |
シェアオプション | 540 |
合計 | 0円 (ユニバ2円) |
余った月々サポートの割引 |
この2円しかかからない、更には代表回線に割引を増やせるデータプランは、契約数が多いほど割引を増やせるために、ファミリー割引の回線枠の分だけデータプランで埋めてしまうと、代表回線自体を2円にする事も可能になってきます。
代表回線2円持ちの詳しい説明は、6月のファミリー回線20枠に増額した際に詳しく具体的金額をシミュレーションしてみようと思いますが、とりあえずこのデータプラン(ルーター)契約を5回線使って、代表回線の契約をどれくらいマイナスすることが出来るかを計算してみました。
余った月サポ活用例 | 代表回線 |
---|---|
カケホーダイ(スマホ/タブ) | 2916 |
spモード | 324 |
シェアパック10 | 10260 |
余った月々サポート(データ5回線分) | ▲6480(▲1269×5) |
合計 | 7020円 |
この代表回線は「シェアパック10」を契約して、この回線に付く「月々サポート」を計算から除外しています。代表回線に月々サポートが付く場合には更に料金は安くなります。6月からはこの代表回線に回せるデータプランが、最大19回線付けることが出来るため代表回線すら0円になるような状態を簡単に作れます。
追記:2015年9月1日からは、月々サポートのついたカケホーダイ回線からデータプランへと変更した場合、月々サポートが引き継がれる範囲が(スマホ/タブ)までとなってしまいました。データプラン(ルーター)に変更した場合は、月々サポートが引き継がれずに廃棄されてしまいます。
このため、この項目内のデータプラン(ルーター)を利用した方法による節約運用方法は不可能になり、今後はデータプラン(スマホ/タブ)を使って月々サポートを余らせて、それを代表回線の値引きに充てるという方法しか使えなくなります。先ほどの項目でデータプラン(スマホ/タブ)で月々サポートを余らせた場合に▲405円(spモードを外せば▲729円)という数字が出てきましたが、現状これがデータ回線1回線分で余らせることの割引金額になり、データプラン(ルーター)で可能だった1回線で▲1269円の余剰割引という強力な方法は使えなくなってしまいます。
ただそれでも割引が発生している内は、データプランを複数所有していたほうがお得なので、今回の大筋の内容に変わりはありません。ただし一番強力なデータプラン(ルーター)を使った方法がふさがれてしまいました。
月サポ無しでの工夫の要らない最低維持費
また月々サポートがなくても、最低維持費としてデータプラン(ルーター)というプラン単体にする事で維持費を削減できます。
ドコモオンラインショップの特価系販売などを契約した際などに有効になる方法で、工夫の要らない最低維持費を実現する事ができます。
データプラン(ルーター) | 1296 |
---|---|
(端末購入サポート時シェアオプション) | (540) |
合計 | 1296円(1836円) |
ただ最近発生するようになった端末購入サポートのようなフラット契約が必須の場合には、最低でも540円のシェアオプションを契約に付けておかないと、解約金が倍増してしまいます。またこのプランの状態でspモード他ISPサービスを使ってdocomoルーター以外で通信をしてしまうと、データプラン(スマホ/タブ)というプランの料金に上がってしまいます。
音声回線枠の移動
直接の運用方法とは関わる内容ではないものの、「音声回線枠の移動」といった使い方にもデータプランは使えます。いわゆる「データ化」と呼ばれる方法です。
今回紹介している活用方法の話題も全てデータ化を経由して行われるのですが、ここでのデータ化の使い方は、音声回線枠と呼ばれる個人で契約可能な5つの回線枠を空けるために使います。
現時点ではMNPの一括0円やキャッシュバックでいい契約は少ないですが、年末から年度末のような特殊な状況では、お得な契約内容が山ほどでてきます。そうした中で、音声契約を介したMNPの契約は、音声枠分=5回線分だけしか出来ず、お得な契約を前に回線数の上限という壁に突き当たってしまいます。
こうした上限数の壁を超える方法の一つがデータ化と呼ばれるもので、データプランは音声枠とは別に独立したデータ枠になっており、音声プランからデータプランへ契約変更をするとその回線は音声枠から外れてデータ枠の範疇になります。
これによって音声枠が5回線埋まっててもデータ枠へ移動させることで枠が空き、また別の新規契約が可能になるというわけです。
docomoのデータプランは、音声契約で得た月々サポートをそのまま適用させることが出来るため、他のキャリアのデータプランよりも割引の加減は強くなりがちです。更にはシェアオプションの存在で既存のdocomoユーザーにとっては恩恵のほうが多くなる可能性も高いため、その活用方法は確認しておいたほうがいいでしょう。
音声契約からデータ契約へと変更する場合は
- 月々サポートは
そのまま引き継ぎ(9月1日より引継ぎはデータ(スマホ/タブ)まで、(ルーター)は月々サポート消滅扱い) - 契約期間も引き継ぎ
- 2年縛りはリセット
- データプラン(ルーター)に変更してもdocomoルーター以外のIMEIで通信が確認されたら、たとえルーターでもデータプラン(スマホタブ)にその月は値上がり
という法則性を持っています。
これらの点に注意しながらデータ化を活用すれば、docomoのケータイ料金の節約や短期間で複数のMNP特価スマホを契約出来るなどのメリットを得ることが出来るでしょう。
よりシンプルな方法としては以下のような記事を用意しています。
[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2015/05/d-iphone-kisyuhen/”]
docomo iPhone 6 機種変更/維持費/2台目プラスによる2回線保有時の節約方法
現在ドコモはMNPだと長期回線なくてもMNP優遇されておりますが、データー回線もMNPだと優遇されているのでしょうか?
でもいきなりデーター契約は無理なので音声からデーターに
切り替えた場合は長期回線がないと2回線までなのでしょうか?
長期判定は90日ですかね?
最近引っかかることが無いので確かなことは言えませんが、音声からデータへの契約変更にもデータの長期回線が無いと切り替えられるのは2回線までと考えていいと思います。
長期回線化も90日と考えていいと思いますが、何分最近引っかかったことが無いので正確さには欠ける情報になってしまいます。お役に立てず申し訳ないです。この認識で動いていれば問題はないと思うのですが・・・。
返答ありがとうございました。
データーなしだと、とりあえず3回線契約、2回線1日付けでデーター化
90日後に3回線契約データー化ですね。
期間開けることになるので月々サポート減額しないことを祈ることばかりw
契約時に複合的なキャンペーンはいつもあったりするので
サポート減額しなければやる価値ありそうです。
翌月1日データ化は確か対策されて契約期間リセットされちゃうよ
>>翌月1日データ化は確か対策されて契約期間リセットされちゃうよ
対策で月末頃契約、即データ化ではだめなん?