U-mobileが11月1日より新しい格安SIMプランを用意してきます。
現在格安SIMの中でも目立って好評なプランであるぷららモバイルの定額無制限プランというものがあるのですが、これに対抗するプランを開始するようです。
しかもぷららの定額無制限プランよりもさらに安く条件も良いものにして提供する予定であるそうです。
通信量無制限のプランについてはぷららモバイルの競争相手が望まれていましたが、ようやく追随するMVNOが現れてくれたことになります。
無制限プランというまた新しい競争の土俵が生まれたことで、格安SIMの話題はさらに盛り上がりそうです。
今回はこのU-mobileの新プラン「LTE使い放題プラン」のニュースと、過去にU-mobileを使っていた感想を交えて予想される実効速度について考えてみたいとおもいます。
LTE使い放題プランの内容
このプランは先日ぷららモバイルで登場した定額無制限プランに類似した料金プランになります。
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最大速度3Mbpsも、通信量は制限なし!ぷららモバイルLTEの「定額無制限プラン」はWiMAXや旧イー・モバイルユーザー注目の格安SIM
本来キャリア回線もMVNOの格安SIM回線も、高速通信ができる通信量を一定の容量までに制限をしています。
1GBだとか5GBなんていう数字です。
これがぷららでは制限をとっぱらって、無制限に通信出来るようにしたプランが出されました。
通信量の利用が無制限である代わりに、速度が3Mbpsが上限となり「高速」通信とは言えない速度になってしまいますが、スマートフォンで見るコンテンツならばそれほど重いものも多くないとおもうので、妥協をした上で快適さを感じる回線になっています。
速度は中低速に制限されているものの、大きめの速度規制を気にしなくていい無制限通信が出来ると言うことで発表当初から人気の高いMVNOの格安SIMだったのがぷららモバイルの定額無制限プランです。
U-mobileが11月から提供を開始する「LTE使い放題プラン」は、このぷららの定額無制限プランを大きく意識した料金プランであると言えるでしょう。
しかもその契約内容は、いきなりぷららを上回っています。
U-mobileの出した「LTE使い放題プラン」は、通信量が無制限なのはもちろんのこと、ぷららでは3Mbpsに規制されていた速度も規制なしで通信できるようになっています。
つまり最大150Mbpsの高速通信を無制限で通信し放題という環境が、理論上はできあがるわけです。(もちろん実効速度は違いますが)
しかもこれだけではなく、プランの料金でもぷららよりも上の内容を見せていて、ぷららが月2980円なのに対してU-mobileは月2678円で使えてしまいます。
さらにさらに、このデータプランは音声通話プランと一緒に組み合わせられることができるため、無制限通信プランを備えた音声回線で一台持ち、なんていう夢のある契約もすることができます。
まとめると
- 通信量制限なし
- 速度制限もなし
- 料金はデータプランで2480円とぷらら以下
- 音声通話プランとも組み合わせられることができる
となっています。
ただの対抗ではなく本家のお株を奪うインパクトのあるプランをU-mobileは用意してきたということです。
注意点は一定期間にあまりにも大量のデータをやりとりしたユーザーには規制をかけるそうです。ただこれも帯域確保という点で、多くのユーザーを考えた対処として評価できるでしょう。
11月からの料金プランは以下の表のようになります。定額通信では1GBと3GB、ダブルフィクスプランそしてLTE使い放題プランになります。
1GB プラン |
3GB プラン |
LTE使い放題 プラン |
ダブルフィックス プラン |
|
データプラン 料金(税込み) |
853円 | 1598円 | 2678円 | 1GB以下734円 1GB以上1814円 |
音声通話付き 料金(税込み) |
1706円 | 2138円 | 3218円 | 1GB以下1598円 1GB以上2678円 |
この表を見ると分かりますが、音声通話+LTE使い放題プランがありえないコストパフォーマンスを見せています。
無制限の通信ができるデータプランとdocomo網を使った音声通話ができるという、内容だけでみれば夢のようなプランがわずか3200円で利用できます。
キャリアの旧プランが7GB+音声通話で約7500円であることを考えると、料金はキャリア回線の半額で一応契約内容の上では無制限のデータプランを有している回線が使えることになるコスパの良さを見せています。
実効速度次第ではありますが、速度次第では格安SIMの決定版とも言えるプランになるかもしれません。
過去のU-mobileの速度実績と予想されるLTE使い放題プランの状態
では実際にU-mobileの速度はどれくらい出るのでしょうか。
過去にU-mobileを私も契約していた時期があります。確か3GBで1980円と格安SIMの中で3GBがまだ大容量プランに分けられた時に、最も安いプランであったため契約をしました。
その当時からこのU-mobileの回線は速度があまりでませんでした。
当時スピードテストをしてた中で、10Mbps以上の速度を出したのは本当に稀なことだったと記憶しています。大体2~7Mbpsぐらいの速度しか出ていませんでした。別にこの速度でも普通に使う分には全く困ることは無かったのですが、OCNと比較した場合に遅いと感じるようになったので、それほど長いこと使わずに解約してしまいました。
恐らくですが、この実効速度2~7Mbpsというのは、つい最近まで同じ状態であったというのがネットに散見されるU-mobileの評判からわかります。
U-mobileではdocomoと同じくベストエフォート150Mbpsの高速通信が可能としていますが、実際の速度は2~7Mbpsほどと大して速くない回線であるという評価が過去の実体験や現在流れている評判からなされるかとおもいます。
ということで、この「LTE使い放題プラン」では速度制限は無いものの、はじめからU-mobileの速度遅めの回線で使われることが予想され、実質的にぷららモバイルの3Mbps制限に近い通信速度での利用になることが予想されます。
またぷららの定額無制限プランは、サービス開始直後こそ3Mbpsを時に越えるほどの速度を見せていたのですが、契約者数の増加に伴ってその速度は現在使っているのを測ってみると1.5Mbps前後になってしまっています。
これと同じ現象が恐らくU-mobileにも起きて、もう少し速度は下がってしまう可能性があります。
容量制限なし、速度制限なしとは言っても、こうした過去の回線速度やぷららの事例を考慮するに、速度については実質的に一定の速度制限がかかったレベルの速さで落ち着くかとおもわれます。
*ぷららモバイルとU-mobileの無制限プランについてどちらを契約すべきかについて記事を追加しました。
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「無制限プラン」、ぷららモバイルとU-mobileどっちがいい?
ただこれだけの料金の安さを実現しているので、速度も1Mbpsぐらい出るようであれば普通に契約してもいい魅力的な格安SIMプランの一つなのではないかとおもいます。
U-mobile自体も1000年に一人の美少女橋本環奈ちゃんを多用に使って広告展開していますし、直近の10月20日には速度を上げるための設備増強をしたということを公式HPで告知しており、MVNO事業への本気度を感じます。
人柱報告での実効速度の情報が集まってから契約すべきかとはおもいますが、それが1Mbps以上安定して出るようなら一気におすすめ格安SIMのトップに立つかもしれません。
特にU-mobileはZenfone5のパートナーMVNOとして発表されているので、この2つが合わさって一定の速度も期待できるようだと、とんでもなくコストパフォーマンスのいい契約内容になるでしょう。1Mbpsも出ないようならおすすめは出来ませんが。