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MVNO

MVNO格安SIMの速度比較 2016年6月編

MVNO格安SIMの速度調査6月編です。

格安SIMを選ぶのに月額料金が各社ほとんど変わらない料金で比較しても意味がないということで、格安SIMを選ぶ指標として通信速度を見たほうが良い、というのをこのサイトでは提唱しています。

今回もその6月分です。

過去の計測結果は以下に。

MVNO回線速度比較・レビュー | スマホ辞典

2016年3月より計測方法を大幅に変更しています。スピードテストアプリやサイトの結果が現状全く参考になりそうにないMVNOが多いため、そのままその結果を鵜呑みにせず画像や動画ダウンロードの実効速度を計測しています。

[blogcard url=”https://smaho-dictionary.net/2016/03/mvno-speed-review13/”]

検証方法の正確性という意味でどれだけ変更後の方法が有用かはわかりませんが、少なくとも従来のスピードテストアプリやサイトに頼ったやり方よりは実効速度というものを表しているかと思いますので参考にしてみて下さい。

検証方法

検証端末等 ドコモ系・au系:MR04LN
TCP Monitor Plus
検証時間 12時25分~
16時~
21時~
2つの混雑して回線が輻輳する時間帯と1つの空いている時間帯を選んでいます。
スピードテストの速度検証 speedtest.net
画像のDL速度検証 通信の最適化を確認するやつ
動画の速度検証 youtube 720P

TCPモニターの見方

TCPモニターは右から左へとパケットの流れる向きを記録しています。そのため結果の参考として載せてある各画像の右側が測定開始のタイミングになり、そこから左へ進むごとに時間ごとのパケット通信量の推移を確認できます。

一部のMVNOはバーストしており山が大きくなっているので、そっち側が記録開始地点としてわかりやすいかもしれません。

一応記録開始からのグラフには全回線なっていますが、キャプチャーのタイミングで開始点が若干ずれているものがあるのでご了承下さい。

スピードテスト結果

speed3

検証画像の詳細は以下のリンクから。読み取りづらさもあるので基本は表を見ていただければ
https://goo.gl/photos/ezrYe7eBPXcqeMt68

MVNO 時間帯 スピテス 画像 動画
IIJmio 12時 0.6Mbps 0.4Mbps 0.35Mbps
16時 18Mbps 17Mbps 11Mbps
21時 10Mbps 11Mbps 7Mbps
DMM mobile 12時 0.75Mbps 0.45Mbps 0.45Mbps
16時 16Mbps 14Mbps 11Mbps
21時 8Mbps 8Mbps 8Mbps
イオンモバイル 12時 0.7Mbps 0.4Mbps 0.5Mbps
16時 12.5Mbps 9.5Mbps 3.5Mbps
21時 11Mbps 12Mbps 9Mbps
mineo-d 12時 1.3Mbps 0.45Mbps 0.8Mbps
16時 16Mbps 14Mbps 10Mbps
21時 2.5Mbps 0.7Mbps 0.8Mbps
mineo-a 12時 0.55Mbps 0.3Mbps 0.75Mbps
16時 5.5Mbps 5Mbps 5Mbps
21時 3.5Mbps 3.8Mbps 5Mbps
NifMo 12時 1Mbps 0.4Mbps 0.55Mbps
16時 21Mbps 19Mbps 11Mbps
21時 12.5Mbps 12Mbps 9Mbps
UQ mobile 12時 3.5Mbps 0.85Mbps 2.1Mbps
16時 5.5Mbps 6.5Mbps 6.5Mbps
21時 5.8Mbps 4.3Mbps 4.4Mbps
FREETEL 12時 14Mbps 0.75Mbps 1.5Mbps
16時 12Mbps 15Mbps 12Mbps
21時 8.5Mbps 1.5Mbps 7Mbps
楽天モバイル(jp) 12時 3.5Mbps 0Mbps 0.7Mbps
16時 15Mbps 0.5Mbps 1.5Mbps
21時 7Mbps 0.2Mbps 0.7Mbps
楽天モバイル(co) 12時 1.2Mbps 0Mbps 1.5Mbps
16時 3Mbps 0.35Mbps 1Mbps
21時 4Mbps 0.3Mbps 1.8Mbps
OCNモバイルONE 12時 0.38Mbps 0.2Mbps 0.55Mbps
16時 15Mbps 4.5Mbps 11Mbps
21時 1.5Mbps 0.4Mbps 0.75Mbps
BIGLOBE LTE・3G 12時 0.6Mbps 0.75Mbps 0.6Mbps
16時 15Mbps 18Mbps 0.65Mbps
21時 5Mbps 1.0Mbps 0.6Mbps
b-mobile高速定額 12時 0.12Mbps 0.9Mbps 0.25Mbps
16時 7.5Mbps 0.8Mbps 0.4Mbps
21時 0.25Mbps 0.78Mbps 0.15Mbps
U-mobileLTE使い放題 12時 3.3Mbps 0.45Mbps 2Mbps
16時 7Mbps 2.5Mbps 9Mbps
21時 1.6Mbps 0.3Mbps 0.8Mbps
WonderLink F 12時 2Mbps 0.6Mbps 1.5Mbps
16時 9Mbps 6Mbps 4.5Mbps
21時 1.3Mbps 0.35Mbps 0.6Mbps

 

IIJmio、IIJ系

スピードテストで出る結果、そして画像・動画の実効速度の結果がどの時間帯も近いものが出ていたのはIIJmioとIIJがMVNEとなるDMM mobileとイオンモバイルです。

スピードテストの速度結果をそのまま鵜呑みにしても良いというMVNOはこのIIJ系というのがまず信用できそうです。

ただし昼の通信速度は0.4Mbpsとイマイチ。0.7Mbpsを超えるとHD動画もダウンロードしやすくなって使いやすくなるのですが、そのレベルにまでは到達していません。また今月は夜間の速度が非常に好調ですが、これまであまり夜間が伸びなかったことを考えると夜間の速度低下というのが再びはじまってしまう可能性もあり、楽観視できない印象はまだ強くあります。

今月に限ってみればスピードテストをごまかしておらず、昼以外は高速ということで非常に優秀な格安SIMとなっています。

NifMo、UQ mobile、mineo-a

スピードテストの結果との違いが一つの時間帯ぐらいしかなく、それでいて実効速度が速いMVNOとしてはNifMo、UQ mobile、mineo-aの3つが挙げられます。

お昼のスピテス結果と画像ダウンロードの結果が若干異なる点が見られるものの、それ以外の時間帯の実効速度は非常に優秀な部類に入ります。

NifMoは3月の計測方法変更から常に優秀な結果を残しているので、継続性という意味ではIIJmioよりも今はいいかもしれません。

UQ mobileはようやく正確な判定を行えるようになりましたが、お昼の速度は結構落ちる形に。ただそれ以外の時間帯は結構優秀なので、KDDIにより近いという事業者としての性質も考慮するとやはり選ぶべきMVNOの一つには間違いなさそうです。

mineo-aもUQ mobileと似たような結果に。これまではKDDI網の回線はUQ mobileがベストな感じでしたが、キャンペーンやデータ量のシェアオプションが豊富なmineoも今は良い選択になるのではないでしょうか。

FREETEL、mineo

こちらはスピードテストの結果と実効速度の差が生まれたのが2つの時間帯で確認されたMVNO群です。

先月の実効速度自体は良かったFREETELですが、今月は再び夜間にスピードテストの結果よりも大幅に異なり帯域制御のかかった感のある遅めな通信速度を記録しています。

FREETELの増田社長曰く、そうした速度の操作やら規制はしていないとのことですが、計測したらこうなってしまっているので何がなんやら。

 

そして今回かなりショックな内容となったのが信頼のおけるMVNOとして長くおすすめしているmineoのdプランの結果です。

実効速度が昼と夜間にスピードテストよりも伸びる気配がなくFREETELの結果と非常に良く似た傾向を出しています。

mineoに限ってそんなことはー、と思ってたのですが・・・。

mineoの期待できるところはマイネ王というコミュニティを通じて声が届くというところでしょうか。もしこうしたやり方に不満を持つユーザーが多いようならば、声をあげることで何らかの改善をしてくれる期待感を持つことが出来ます。

その他

上記と楽天モバイル以外はこちらでまとめて。

WonderLink Fシリーズの回線はこれまで高速データ量を使っての通信速度が速いのはもちろん、規制後にも700kbpsという回線速度を上限とする快適な通信環境を提供してきました。

それゆえ結構におすすめな回線の一つだったのですが、これまではデータプラン契約でも1年間の縛り期間が存在しており契約のしにくさがありました。

つい最近この1年縛りが撤廃されたことで契約のしやすさがあがったのですが、それに伴って契約者数が増えたのか今月はこれまでの速度結果に比べてもかなり低い数字に。ちょっとこれではおすすめ出来ないものになってしまいました。

BIGLOBE LTE・3Gも規制らしき動きはしているものの、その状態でも実効速度はそこそこ出せています。

OCNモバイルONEはかなり速度グラフが不安定な推移をしつつ遅い状態なので、ちょっと大きめのファイルダウンロードでストレスを感じやすくなることでしょう。

楽天モバイル

楽天モバイルについてはいつもどおり、という言い方は変かもしれませんが、スピードテストの結果と実際のファイルダウンロードの速度が全時間帯で一致しないという結果になりました。

一応今月も好奇心から「rmobile.jp」と「rmobile.co」という2つのAPNタイプを計測していますが、どちらも昼の画像ダウンロードにはほとんど反応せず、全時間帯の速度傾向としてバースト後に一定の通信速度に固定されるような傾向が伺えます。

規制という点ではこの楽天モバイルが今回計測したMVNOの中では一番感じられる格安SIMになるでしょう。

通話定額オプションの強みも他社が追随してきたことで薄くなってきましたから、あえて楽天モバイルを契約する理由というのも今はないのではと感じます。それにしては契約者数を伸ばしているようですが。

 

6月のまとめ

というわけで今回は以上のように短めに。

 

速度面での問題が特にお昼であるもののスピードテストに近い数字が各ファイルのダウンロードで見られるIIJmioは、通信速度という点では信用のおけるMVNOと見ていいです。

夜間の速度の維持は今の人気度ではちょっと難しそうですが、中長期的な利用を前提とした信頼というベースを指標にして選んだ時には適した回線であることは間違いなさそうです。

IIJmio

その次に続くのがここ数ヶ月お馴染みのNifMoとUQ mobileといったお昼以外はスピードテストが正確かつ実効速度も良い回線です。

NifMoは3日間で使える通信量にも制限が入っている点、UQ mobileは3GBプランしか選べない点は使い勝手の悪さがありますが、速度を求めるならこの2つがベストでしょう。

NifMo(ニフモ)

UQ mobile

信頼ベースで選ぶべきとしていたmineoの結果にはショックが。Aプランは問題ない内容でしたが、Dプランは気にしてしまう結果です。mineoのことだから来月には何の問題もなくなってそうな期待感もありますが、今月はこのような何とも言えない評価に。

サービス/コース追加で新たなステージに上がった感のあるmineoですが、マイネ王のサービス強化のようにユーザー目線というのを忘れてはいないので、楽天モバイルのようにはならないという楽観的な印象があるでしょうか。

個人的にはこれまでの信頼性やパケット関連のオプションサービスが魅力ですので相変わらずおすすめしたいMVNOです。

mineo

この速度の他にも2台持ちもしくはデータプラン運用のみを想定した「キャンペーン」での比較という指標もあるので、速度を気にするのが疲れたという方はこちらも格安SIM選びに使ってみて下さい。

MVNO格安SIM割引キャンペーン | スマホ辞典

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