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Huawei P30 Proレビュー 「スマホ付きカメラ」化が進み多様なアプローチが可能に

Huawei P30 Proレビュー 「スマホ付きカメラ」化が進み多様なアプローチが可能に

 

カメラが非常に評価の高かった2018年春夏モデルのP20 Proの後継機にあたる「Huawei P30 Pro」をしばらく使ってきたのでそちらのレビューを行いたいと思います。

今回のモデルもカメラが大きく進化しており、ズーム撮影からマクロ撮影といった機能が非常に強化されています。また広角撮影なんかにも対応しており、これまでよりも幅広い撮影手法がとれるようになりました。

一方で肝心の画作りといったところではP20 Proから大分現実路線に寄ってきている印象があり、従来のモデルからの進化というよりもまた別の価値を高めたカメラになっています。その辺りも実例込みで紹介できればと思います。

発売はドコモから。

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Huawei P30 Pro、スペック・デザイン

Huawei P30 Pro
OS Android 9(Pie)
SoC Kirin 980
ディスプレイ 6.47インチ
フル HD+(1080 x 2340), 19.5:9,398 dpi
OLED capacitive touchscreen
RAM 6GB
ROM,SDカード対応 256GB~,Nano Memory対応
アウトカメラ 4,000万画素(標準/F1.7~/22mm)
800万画素(望遠/F3.4~/125mm)
2,000万画素(広角/F2.2~/16mm)
オートHDR,パノラマ撮影,デュアルLEDフラッシュ機構
インカメラ 3,200万画素(標準/F2.0~)
ビデオ撮影対応 2160p@30fps, 1080p@60fps, 1080p@30fps (gyro-EIS), 720p@960fps
サイズ 158 x 73.4 x 8.4 mm
重量 192g
バッテリー 4,200mAh
通信機構 Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac
センサー類 ディスプレイ内蔵指紋認証センサー
GPS,aGPS,コンパス,色温度,近接,ジャイロ,重力,赤外線
その他 防水・防塵
Bluetooth 5.0, A2DP, aptX HD, LE

※こちらのスペックは海外版の(VOG-L29)をベースにしています。

Huawei P30 Proのスペックはこちら。

SoCにはHuawei傘下HiSiliconの開発するKirin 980を搭載。SoCのグレードアップは毎回Mateシリーズで行われるため、こちらのP30 ProはMate 20 Proと同じSoCとなります。

RAMは6GB。若干メモリ管理についてはHuawei機種全般で大雑把なところが感じられることが多々ありますが、これだけの容量を持っていればまず不足や不満を感じないと思うため十分なスペックを有していると言えるでしょう。

解像度は6.47インチでフルHD+(2340 x 1080)。6インチを超えるスマホにしては若干解像度は物足りない所でしょうか。RAMが8GBもあるためもう一段解像度を上げても問題はなかったかと思います。文字のにじみなどを感じることはほとんどないものの、たまに潰れが気になる文字なんかが出てくることがあるため、10万円を超えるようなフルプライス機としては手抜きを感じてしまうところです。

重さは192g。これは結構重さを感じます。

Huawei P20 Proが180g、Mate 20 Proが189gと比較的軽くて扱いやすかった中で、この重さの増加はネガティブなポイントです。ライバルとなりそうなGalaxy S10+との比較でも気になるポイントです。

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指紋認証は画面下部のディスプレイ内蔵タイプ。Mate 20 Proよりセンサー位置は下になっており、重量バランスを考えるとちょっと触れるのが怖い位置です。精度はGalaxy S10シリーズよりもある感じでしょうか。結構サクサク認証されていきます。

その他生体認証は顔認証を用意しています。持ち上げることで画面点灯が行われますので、顔認証への移行はどこかのボタン類を押さずに利用できます。しかも顔認証後スワイプせずにダイレクトでロック解除できるモードもあり、これを使うと顔の前に持ってきた瞬間から操作が開始できるので非常に快適です。

 

カメラは4眼で標準・広角・ズームレンズといった構成になります。

背面は美しく映えるカラーリングが施されているラインナップが用意されており、こちらはAuroraカラーとなります。

Mate 20 Proとは違い指紋の付きやすい背面加工になっているため、利用の際にはカバーやケースを付けておいたほうがしばらくは安心できるでしょうか。

 

ベンチマークスコア

性能面に関してはベンチマークの数字がわかりやすいでしょう。

Antutuはこちら。

Antutuの数値では28万点という高い数字を見せています。これはSnapdragon 845機種に近い数字となります。

Huaweiの場合Kirin、かつ過去にベンチブーストをしていた疑惑があるということで、あくまでも参考値にはなりますが他のフラグシップモデルとの比較についても確認してもらえばと思います。

P30 Pro Galaxy S10+
Snapdragon 855
iPhone XS Max Mate 20 Pro
Kirin980
総合スコア 281846 362804 355329 272850
CPU 103766 119628 131994 102288
GPU 103513 157632 149627 97031
UX 61657 73416 62857 61353
MEM 12910 12128 10851 12178

※その他のフラグシップ系のAntutuスコアはこちらから⇒Snapdragon 855/スナドラ855搭載のキャリアスマホ一覧 SoCの評価や発熱・ベンチマーク・バッテリー目安

Kirin980が去年のフラグシップモデルのSoCとなるため、最新のハイエンドモデルと比較すると若干数字は落ちます。

ただし後述しているパフォーマンスモードに切り替えると発熱や電池持ちを犠牲にして性能を上げることが可能です。そちらを利用すると他社フラグシップモデルに近い性能を見せてくるので、より性能面を重視して利用したい場合にはそちらのモードに切り替えましょう。

同じくベンチマークアプリのGeekbenchの数値はこちら。

Geekbench P30 Pro
Single Core 3276
Multi Core 9869
RenderScript 6394
Battery Score 7885

 

ゲームアプリのKirinへの最適化というのも結構進んでおり、デレステでも「3Dリッチ」「高画質」が3Dキャラクターにジャギー感なし・これといったアプリの重さも感じずに遊べるようになっています。ディスプレイのタッチ感度・精度といったところもズレや抜けというのも特に感じないため、ゲーム向けとしてもこれまでより遊びやすくなっているのを感じます。

バッテリー持ち

バッテリー持ちについては各検証結果を参考にしてもらえればと思います。

テスト内容 バッテリー状況
スタンバイ状態で10時間 100%⇒97%
明るさ50%でYoutube映画2時間 100%⇒92%
黒い砂漠モバイル1時間オート戦闘 100%⇒93%

P20 ProやミドルレンジのHuawei機よりも少し劣りますが、スタンバイ時に驚異的な電池持ちを見せるという点は変わっていません。

スタンバイ時だけでなく動画やゲームなどの実機操作でもバッテリー消費が気にならないレベル、むしろ優秀なレベルを維持しているために普段使いとして安心できるバッテリー性能を持っています。

この点はかなり評価することが出来る点でしょう。

Geekbenchのバッテリーテストでは以下のような結果が出ています。

発熱

発熱に関してはP20 Proからは大きく改善されています。

P20 Proでは1度Antutuのベンチマークアプリを回した後に2度目の計測時に発熱によってアプリが落ちる、というほどに発熱が問題となりましたが、P30 Proではそうした問題は起きていません。

発熱の仕方は比較的穏やかです。

バッテリー温度 CPU温度
1回目 33℃ 32.1℃
2回目 36.2℃ 37.6℃
3回目 37.1℃ 42.9℃

P20 Proと比較するとかなり良く、他社スマホと比較するとSnapdragon 845機種よりもSnapdragon 855機種に近い発熱具合でしょうか。

 

良いところ・悪いところ

上記のようなスペック面以外のところでP30 Proを使っていて感じた良いところ・悪いところといった点をまとめてみました。

良い所
  • バッテリーの心配が少ないヌルサクハイエンドモデル
  • スクリーン録画など便利な機能が多い
  • GPS精度が高い
  • カメラ性能が相変わらずよく、特にマクロ・ズーム撮影が優秀
悪い所
  • カメラの傾向が大きく変化しておりP20 Proのイメージでは乗り換えには適さない
  • 重さはここ最近のHuawei機の中でも特に気になる
  • モノラルスピーカーはメイン利用で考えると結構不満点が多い
  • 解像度の物足りなさ
  • 性能が良く動作も安定している一方でスマホ自体の面白みというのは薄れている

以下では上記の部分についてもう少し詳しく感じたところを書いていこうと思うのでP30 Proの購入の参考になれば。

 

バッテリー持ちが良いハイスペックモデルとして使いやすい

Huaweiのスマホ全体の特徴として、バックグラウンドの処理を割と強めにタスクキルする傾向にある分、バッテリー持ちがかなり良いという特徴を持っています。

先ほどの検証にもあるように、スタンバイ時のバッテリー持ちの良さはもちろんのこと、利用中の電池持ちの良さといったところもかなり優秀なものになっています。長時間使っていてもバッテリーの減り方は緩やかなために、電池切れというのを丸一日気にしなくても良いものになっています。

こうしたバッテリー性能の高さというのを持ちながら、性能はSnapdragon 845相当のハイスペックモデルということで、性能と電池持ちの良さを兼ね備えた非常に安心できるスマホとなっています。

ベンチマークアプリのスコアが示すように性能は非常に高く、ほとんどのアプリを利用していてもヌルサク動作でストレスがありません。一部ゲームアプリはKirinに未だに最適化されていないなどの問題はありますが、実力は価格の高さに見合ったものを持っています。

不満もストレスもなく操作できて尚且つバッテリー周りの心配がほとんどない安心して使い続けられるスマホとして、Huawei P30 Proは非常に良いバランスで構成されたスマホという評価をすることができます。1台持ちで安心して使えるスマホとなっています。

 

豊富なソフトウェア機能は使いに道が数多く用意されている

P30 Proは内蔵されているソフトウェア機能が結構豊富で、なおかつどれも便利に使えるものになっています。

各機能について紹介していきましょう。

スクリーン録画

 

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P30 Pro 50倍ズーム スクリーンキャプチャ #docomo #huaweip30pro #p30pro #横浜

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個人的に一番便利だと感じているのがこちらの機能です。

スクリーンショットを動画のようにして録画することが別アプリ不要で可能になっているため、アプリの動き方を共有したり家族にスマホ操作を遠隔で教えるのにとても便利です。

画面上の操作やページの変遷のされ方といったものを見たままに動画として記録できるため、スマホの操作を離れたところにいる人へ説明するために一連の流れを録画しLINEで送信といった使い方ができたり、ゲームをしている方ならガチャを引く前に録画してレアものが当たったらそのままSNSに投稿してネタにできます。

例は50倍ズームを利用中のものになりますが、タッチ中の動作なんかもスクリーン上には記録されているのがわかるかと思います。

ツインアプリ

今までのHuaweiスマホにも用意されていましたが、対応アプリがあまり日本向けのものが揃っていなくて使いにくかったのですが、最近になって遂にLINEにも対応しているために使いやすさが上がっています。

これによって1つのスマホ上で2つのLINEアカウントを持てることになるため、人によっては色々な使い方ができるのではないでしょうか。

ただしこちらは海外版の仕様をベースにしているため、キャリア版では機能が削除されている可能性があります。Mate 20 Proの国内SIMフリーモデルが問題なく使えているために平気かと思いますが、確実にこの機能を使いたい場合はキャリア版の情報が入るまでお待ちください。

パフォーマンスモード、省電力モードで性能面を調整しバッテリー持ちをさらに改善することも可能

P30 Proでは通常の運用以外にも、

  • 「パフォーマンスモード」による性能アップモード
  • 「省電力モード」「ウルトラ省電力モード」による性能やバックグラウンド通信を抑えたバッテリーセーブモード

といったものが用意されていて、状況によってこれらを使い分けることができます。

パフォーマンスモードでは発熱とバッテリー消費が上がってしまいますが、その分性能もアップしておりベンチマークアプリでも数字に反映されています。

Antutuが30万点を超える高い数字をつけてきています。これならSnapdragon 845以上の性能という言い方をしても良いかもしれません。ただしその分バッテリー性能というのは通常時よりもスコアが落ちているのがGeekbenchアプリでの計測からもわかります。

ゲームで遊びたい時や電池持ちより性能でしょ!という使い方をしたい場合にはこちらのモードに切り替えることによって、P30 Proはより動作面や処理能力での快適さを見せてくれるでしょう。

ワイヤレスチャージャーの給電側として利用可能

P30 Proは端末自体がワイヤレスチャージャーとして機能します。

このためワイヤレス充電対応のイヤホンやQi対応スマホなんかを充電することができます。

結構電池持ちが良いP30 Proにおいてこの機能の存在は効果的に使えるのではないでしょうか。特にイヤホンなんかは意外と電池が持つゆえに充電を忘れてしまい、いざという時に使えなかったなんてことも多いかと思うのでこちらの機能を使って充電する、というシーンも出てくるでしょう。

 

これらの機能がどこまでドコモ版のP30 Proに搭載されるかは不明ではありますが、どれも結構便利で楽しめる機能が揃っているかと思います。

 

重さはネック、手首への負担は強い

ここからはネガティブなポイントを。

まずP30 Proにおいてマイナス評価をするとしたらその重さの部分になるでしょう。

P30 Proの重さは192g。結構ずっしりとくるものになっており、手首への負担というのを使っていて感じやすいものになっています。

以下に関連するスマホとの重量を比較していますが、P20 ProやMate 20 Proといった従来機種、それに同じ時期のハイエンドモデルであるGalaxy S10+と比較しても重たくなっており、物理的な扱いにくさというのが気になってきます。

重量
P30 Pro 192g
P20 Pro 180g
Mate 20 Pro 189g
Galaxy S10+ 175g

また大画面化によって幅も広くなっており、3gしかMate 20 Proとは違わないと言っても持ちやすさにはかなり差を感じられ、Mate 20 Proの方が負担なく利用できる感覚を得られます。

ちょうど同時期にGalaxy S10+を購入したばかりだったので、そちらと比べるとこのP30 Proの重さというのは長く触るのが少し苦痛に感じられるレベルに意識されてしまいます。

この重さはP30 Proを使っていてストレスを感じやすいデメリットなポイントとして挙げられてしまいます。

 

モノラルスピーカーや解像度がフルHD+止まりはハイエンドとしては物足りなさすぎる

P30 Proの海外版は現在の価格が10万円を超えており、いわゆるハイエンドモデル・フラグシップモデルといった位置づけになるスマホです。

そうした高級路線のモデルにも関わらずハードウェアの部分で手抜き、というかもう少し努力してほしかった部分というのがあります。

それが「モノラルスピーカー」「解像度がフルHD+まで」というポイントです。

P30 Proでは水滴型に近い小さいノッチを採用し、ベゼルレス化も進んだためにステレオスピーカーの搭載が省かれています。

大画面端末では映像コンテンツをド迫力で楽しめるのが一つのウリになるかと思いますが、そうした映像コンテンツを支える音響といった部分がモノラル出力になってしまうのはかなり魅力が落ちます。

実際YouTubeなどで動画を見てみると他のスマホと比べても、片側からしか音が出ていないのがはっきりとわかるレベルになっており、迫力不足というのは想像以上に感じられてしまうものになっています。

他社のモデルがスマホだけで映画やスポーツコンテンツを楽しめるようにとスピーカー性能にも力を入れている中で、臨場感に欠けるモノラルスピーカーの採用はハイエンドモデルとしては物足りなさを感じさせます。

 

また6.47インチの大画面に対して解像度が低い点も気になるポイントです。

文字がぼやけると感じるのは滅多にないですが、小さくて画数の多い字は潰れてしまっている時がありますし、画像なんかも見ていくと微妙な粗さというの感じてしまう時がたまにあります。

流石に5インチ以上のHD端末のような見にくさというのを感じることはありませんが、この価格帯のモデルであればもう一段階解像度を高めて文字や画像が荒く感じる余地を出さないようにすることもできたはずです。

価格の割にこの辺りの構成に隙があるというか、カメラ以外は本気度を持って取り組んでない感が出てきてしまっており結構使っていて残念なポイントになっています。

ROMは128GBあるものの追加にはSDカードが使えずHuawei独自規格のカードが必要

こちらも地味なデメリットとして挙げられるのが記憶容量の追加が不便という点です。

P30 ProではP20 Proのようにmicro SDカードではなくHuawei独自規格であるNMカードというものが必要になります。

NMカードに変わることによってこれといったmicro SDカードとの違いはなく、むしろ同じ容量なのに価格が高くなってしまっています。

本体に128GBの容量があるために余裕はあるのですが、容量を追加したい場合にはmicro SDカードと比較して使い勝手も価格も良いところがないNMカードが必要になってくる、というデメリットがあります。

普通に使いやすすぎてあまり面白みはないかも

こちらはデメリットと指定するのは酷かもしれませんが一応感じたポイントとして。

P30 Proは重さや一部ハードウェアの物足りなさ以外であれば非常に満足度の高いスマホになっています。

バッテリー持ちも何も工夫する必要なく良いですし、性能面でもほぼどんな操作・アプリでもヌルサクに動かすことができるので不満がありません。

何をするにしても万能感がありますし、後述するカメラ性能の高さも合わせて高品質なスマホであるのを感じます。

一方であまりにも普通に使いやすすぎてカメラ以外のスマホ自体の性能といったところで、特に際立った面白さというのがありません。

実際には特徴的なカメラの存在によって楽しめる端末ではあるものの、カメラを使わない時にはイマイチ特色がないために他のスマホを触っている方が楽しく思えてきてしまいます。

贅沢な悩みですがカメラ以外の部分では表現として正しいかわかりませんが平凡なハイエンドモデルという感じになってしまい、いい意味でも悪い意味でもiPhone的な使用感になってしまっています。

 

ここまでの内容がP30 Proのスマホとしての使い勝手に対する評価のまとめになります。

 

 

カメラ性能について:P20 Proとはかなり異なる画作りに 現実路線へ変更

続いてはP30 Proの注目点であるカメラについても実際に撮影した写真なんかを見ていきたいと思います。

P30 Proのカメラについては、特に評価が高かった前モデルのP20 Proから大分趣向を変えてきています。

この後に触れていますが、SNS上で目立つような写真が撮れたP20 Proと比較してP30 Proではより現実的な色調の写真というものが撮れるようになりました。

P20 Proからだと写真の写り方というが異なってきているため、P20 Proが気に入っているからP30 Proへと変更しようと考えている場合にはちょっと注意が必要だと感じます。

カメラ性能表
アウトカメラ 4,000万画素(標準/F1.7~/22mm)
800万画素(望遠/F3.4~/125mm)
2,000万画素(広角/F2.2~/16mm)
オートHDR,パノラマ撮影,デュアルLEDフラッシュ機構
インカメラ 3,200万画素(標準/F2.0~)
ビデオ撮影対応 2160p@30fps, 1080p@60fps, 1080p@30fps (gyro-EIS), 720p@960fps

まずはカメラについてレビューサイトであるDxOMarkの2019年4月時点のスコアや評価というのを確認しておきましょう。

DxOMarkのスコアでは112点。これは2019年4月時点の各スマホのカメラレビュースコアの中でNo.1の数値となっています。Galaxy S10+やP20 Pro・Mate 20 Pro、それにiPhone XSといったモデルよりもさらに点数を伸ばしてきています。

レビューとして具体的には以下のような評価がされています。

良い点

  • ズーム性能が非常に高い
  • ディティールが潰れず空などにもノイズがのりにくい
  • 正確なオートフォーカス
  • 深度が正確に測れてボケみが美しい
  • 暗所での撮影能力の高さ

悪い点

  • 高コントラストの対象物の境目が色被りする
  • 他社ハイエンドと比較して彩度が抑えめ
  • 動画録画中にフレームレートが切り替わる

高得点を記録したスマホということもあり、ポジティブな評価というのはかなり高い機種となっています。ズーム性能や暗所性能の高さといったところは他社ハイエンドにはない強みと言って良いでしょう。

一方で実際に撮影していても気になる彩度の低さといったところも指摘されており、こちらはかなり好みが分かれるポイントになるかと思います。

その他のポイントについてはDxOMarkの当該レビュー記事により詳細が載っていますのでそちらを。カメラレビューとしては大きな参考になると思うのでチェックしておいてください。

Huawei P30 Pro camera review – DxOMark

このほかにも当サイトでは実際にHuawei P30 Pro実機で撮影した写真というのをいくつか用意してあるので、参考までに見てもらえればと思います。

 

その前にカメラの撮影モードについても確認しておきましょう。

純正のカメラアプリでは以下のような撮影モード・UIが採用されています。

用意されている撮影方法としては、

  • 写真
  • ビデオ
  • プロ(マニュアル操作)
  • ポートレート(背景がボケやすく、美肌モードも有効に)
  • 夜景
  • アパーチャ(後から被写体深度を調整して背景をクッキリさせるかボケさせるかを調整可能)
  • その他

といったものがあります。

「その他」には数多くの撮影手法が用意されているので、そちらも以下の表からチェックしておいてください。

モノクロ HDR フィルタ 水中(要防水ケース)
パノラマ ライトペインティング アニメーション 文書
ダウンロード スロー ARレンズ コマ抜き
ステッカー スーパーマクロ

 

機能・設定周りでは以下のような項目が用意されています。

  • 解像度・撮影比率の変更
  • フラッシュ:On/Off/オート
  • ウォーターマーク:写真にライカレンズ・P30 Pro撮影のウォーターマークを自動追加
  • カメラグリッド:ライブビューに構図補助のグリッド線を追加
  • タイマー撮影:2秒/5秒/10秒
  • 音声シャッター:声でシャッター操作
  • スマイルキャプチャ:笑顔を自動検出時にオートシャッター
  • ウルトラスナップショット:電源を入れずに音量ボタン2回押しでクイック撮影

といった内容です。

この中での注意点としては、撮影の解像度がデフォルトでは10MP=約1,000万画素という設定になっています。P30 Proでは4,000万画素のセンサーを使っているため、最大で40MP=約4,000万画素の記録ファイルに変更することも可能です。

ただしより高感度に撮影したい場合には10MPの設定で撮影を行うことをおすすめします。というのもP30 Proのイメージセンサーはクアッドベイヤー配列となっていて、4つの画素センサーを実質的に1つのセンサーとして利用することによって、より高感度に光の情報を受け取ることができ、高精細で正確な色情報や広いダイナミックレンジを10MP撮影時に見せることができます。

このため大判で印刷するという事が無ければより正確で綺麗な写真を残せる可能性があるということで、4,000万画素モードでの記録よりも1,000万画素モードでの記録をしておいた方が良いものになっています。

以上がP30 Proの撮影モードの内容となります。

 

ここからはようやくですが実際のカメラ性能について見ていきましょう。

カメラに関しては最適化アップデートが適用された(9.1.0.124)バージョンでの撮影となっています。

 

まずはインカメラについて。

インカメラは特に自撮りに最適化されているということでHuaweiではこれまでも美肌モード・ビューティーモードをデフォルトで適用させてきましたが、今回のP30 Proではこの美肌モード・ビューティーモードの効果というのがかなり弱くなっているのを感じます。

いわゆる「盛れる写真」というのが簡単にはできなくなっており、現実的な写真が撮れてしまいます。

モデルさんの自撮りをGalaxy S10+と比較すると結構違います。

P30 Proインカメラ

Galaxy S10+インカメラ

肌の質感が「盛れている」Galaxyと比べるとP30 Proは大分現実に引き戻される肌感が出てしまっています。若干疲れた肌な印象のP30 Proに比べてGalaxyは肌のプリプリ感が強く、唇の色なんかも健康的な鮮やかさというのがP30 Proの方は薄くなってしまっています。

より見た目に近い写真を撮れるのは写真の本質としては良いのかもしれませんが、自撮りを多用するユーザーにとってはごまかしが効かないという点は結構評価的には厳しいものになるでしょうか。

P20 ProやMate 20 ProもGalaxyに近い「盛り方」をしていましたが、そうしたものから「現実的な」方向へと路線変更しています。

この「現実路線」へのシフトチェンジというのはインカメラだけでなくアウトカメラでも感じられるP30 Proの全体的な傾向になっていて、P30 ProはこれまでのHuawei的な誇張の強めな写真から脱却しているのを感じられます。

 

アウトカメラについてはいろいろなシチュエーションで撮影しているのでそちらを確認しながら。

基本的に全てAI機能をONにして撮影しています。

広角撮影時

写真としては晴天時の撮影に関しては特に不満はないでしょうか。

AIオートでも鮮やかさを抑えており、P20 Proのようなビビッドすぎる表現というのはなくなっています。

当初のバージョンではもう少し青空の色が抑えられていましたが、バージョンアップによって多少の見栄えを残して自然な感じに仕上がるようになったかなという感じです。

ただアプデ後も従来のHuaweiスマホより見た目に近い色というのを出そうとしてるのを感じます。

P20 Pro AIオート

緑を中心とした写真ではP20 Proが相当に鮮やかさを強調してしまっているのですが、P30 Proでは大分落ち着いているのがわかります。

ギトギトな発色やコントラスト差の激しい写真ができやすかったP20 Proよりも自然です。

次は曇り空を例に見てみたいと思いますが、P30 Proは微妙な雲のコントラスト差というのをしっかり捉えているのがわかります。

ダイナミックレンジが広く白飛びせずに撮影できるため、天気の悪い日でも一定のクオリティを見せる写真を残せるかと思います。

Galaxy S10+と比較してみると、AI撮影時に青空感を出すGalaxyに比べてP30 Proの方は青空や日差し的な色合いを残していません。

Galaxy S10+

見た目に近いのはP30 Proになっており、SNSで映えそうなGalaxyに比べこちらもかなり現実に寄せた写真を生みやすくなっています。

こちらの仕様は好みが分かれる内容になるでしょうか。

他にもインスタグラム上で別の機種と比較しているのでそちらも参考にしてもらえればと思います。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Huawei P30 Pro 比較用写真 http://smaho-dictionary.net/2019/05/p30-pro-review/ #docomo #huaweip30pro #p30pro #町田#machida #町田天満宮

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Galaxy s10+ 比較用写真 http://smaho-dictionary.net/2019/04/galaxy-s10plus-review/ #au #docomo #galaxys10plus #galaxy #machida #町田 #町田天満宮

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夜景に関しては相変わらず強いです。

手持ちで4~6秒の露光をしてもブレにくく空の階調が豊かな写真を撮ることが出来ます。

強い光源に対してもうまく光を抑えて光源近くの対象のディテールを残す事が出来ています。

全体的にかなりパキッとした画作りになっています。

P20 Proと比較してもアップで見た時の解像度の荒さというのも解消されていますし、なにより手ブレが大分抑えられている点は進化を感じます。

P20 Pro ブレが目立ちやすい

 

 

ポートレートではレストランの壁際に座っている状態ですぐ後ろの壁・椅子をボカしてくるボケみの強さが印象的です。

結構距離の近い背景でもボカしの効果を出せる強烈なポートレートモードを持っています。

食事はAIオートでも暖色が弱め。

Galaxy S10+

Galaxy S10+

暖色が欲しいという方には物足りなさを感じるかと思います。現実的ではありますが写す食事によっては「メシマズ」感が少し出てしまう可能性があります。

 

特徴的な写真を撮ることができる広角撮影対応もP30 Proの良い所です。

画角は16mm。Galaxy S10+だと12mmなので広角といってもこちらのP30 Proの方が画角は狭いです。

標準レンズとの写り方の違いの比較はインスタの方に載せてあるので参考にしてください。

 

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Huawei P30 Pro標準レンズ広角レンズの比較 #docomo #p30pro #huaweip30pro #横浜 #fc町田ゼルビア

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スーパーマクロ

P30 Proのカメラ機能の中でも今回かなり強烈にヤバいと感じさせられたのが「スーパーマクロ」です。

これが相当に近い距離まで寄ることができます。

適切な作例というのが特になかったのですが、スマホの画面に対してここまで近づいてしかもピントの合った撮影というものができます。

ドットが判別できるレベルに近づけます。

他にも通常だとこのくらいの距離でピントが合わなくなる対象物も、

ここまで近づけます。

ピントを合わせるのは難しいですが、三脚や一脚を使えばピントも合いやすくギリギリの距離により近づくことも可能になるかと思います。

これは小物の撮影や花や虫に近づいて撮るときにこれまでのスマホでは実現不可能だった距離まで近づいて撮影することが可能になるでしょう。

今までアプローチ不可能だった距離からの撮影というものが可能になっているため、また一風変わった写真というのを撮ることができるようになっています。

50倍ズーム

こちらもP30 Proのカメラの中では非常に高い評価を受けている50倍ズームについて。

こちらもアプローチという点においてスーパーマクロ同様にスマホのレベルを超えたものになっています。

この威力についてはインスタのスクリーンキャプチャで確認してもらえればと思います。

 

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P30 Pro 50倍ズームのスクリーンショット #docomo #huaweip30pro #p30pro #50xzoom #横浜

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対岸から船の操舵室・展望室辺りの状況を伺えるのは中々にヤバいです。盗撮なんかもできてしまうレベルなのでちょっとその辺りは今後ネットで問題になる瞬間も出てくるでしょう。

ネットではフェイクの動画なんかも出てきていますが、50倍ズーム自体は確かな実力を持ったものになっており、解像度が低くても問題がなければ相当な距離を詰めることが可能になるでしょう。

野球やサッカーのスタジアムで選手一人にフォーカスすることも可能かと思います。

 

まだ十分に写真が撮れていないのと比較分も用意できていない、それに追加機能のデュアルカメラビューといったものもまだアプデが来ていないため、それらの写真に関してはさらに追記や改めての記事化というものをしたいと思います。

他にも動画撮影モードやISO40万モードでの撮影というのも真っ暗なところで試すことが出来ていないため、カメラレビューについてはもう少し洗練させていこうと思います。

ちなみに室内をなるべく暗くして撮った場合には以下のようになります。

iPhone 8で撮影

ISO409700のP30 Proで撮影

まるで昼や朝のような明るさで撮影できてしまいます。流石に荒くなりますが肉眼では全く見えない内部の状況を確認することが出来るため、ISO40万撮影の凄さというのが感じられるものになっています。

 

全体的にこれまでのHuaweiスマホよりも落ち着いた写真が撮れやすくなっている点はP30 Proの特徴でもあり、P20 Proの写真が気に入っている方は乗り換える際の注意点となります。

 

多少完成度の抜け落ち感はあるもののカメラの面白さは相変わらず

HuaweiにおけるフラグシップモデルとなるMateシリーズとは違い、カメラに特化したシリーズモデルとして最近は位置づけられているということもあり、P30 Proはカメラ周りの面白さというのは非常に高い機種となっています。

今回は50倍ズームとスーパーマクロというこれまで不可能だった距離からアプローチできるということで、従来の機種にはないカメラ性能の魅力といったものを有しています。

P20 ProやMate 20 Proはもちろん他社のフラグシップモデルでも対応できない写真というものを残すことが出来るスマホとなっているので、インスタグラムを中心としたSNSで活動している方なんかにはかなり魅力的なツールとなるはずです。

一方でスマホ側の性能や機能といったところで10万円級のスマホとしてはもう少し頑張ってほしかった点もあり、P20 Pro以上に「スマホ付きカメラ」感が強い端末となっているのを感じます。

スマホ付きカメラとしての評価という形であればトップクラスに良く、弄る楽しさ・面白さの高い機種になっています。動画などのスマホ向けコンテンツを楽しみたいとなるとまた他のフラグシップモデルと比較される隙はでてきてしまいますが。

 

 

P30 Proはドコモから発売決定!しかも恐ろしく安い!

ドコモの夏モデルラインナップが発表され、その中にP30 Proも含まれています。

発売は夏ごろとされていますが、すでにベースのモデルは海外で発売されているために政治的な問題が進展し次第の発売になるでしょうか。

ドコモ版のP30 Proはおサイフケータイに対応!これだけでも日本モデルを購入する価値は高いわけですが、それ以上に強烈なインパクトを与えたのが価格設定です。

なんとドコモ版のP30 Proは定価が89,424円という海外モデルを輸入するよりも安い価格での販売がなされることになりました。

ドコモ価格 海外価格
HUAWEI P30 Pro HW-02L 89,424円 98,655円(RAM8GB)

これは安い・・・。RAMが6GBモデルということで単純に海外モデルとの比較は適正ではないかもしれないものの、この価格の安さは従来の国内P20 ProやMate 20 Proの価格を考えると破格です。

全キャリアの夏モデルハイエンドスマホと比較しても最安級のモデルとなっているため、少しでも気になっているようならこのP30 Proは買いです。

カメラとしてもスマホとしても過去のスマホの中でもトップクラスに高性能な機種が9万円を割る価格での販売がなされているというのは驚異的な価格設定となっています。

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COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. 一番のデメリットなのが「nano memory」だとおもいますがね・・。
    SD CARDは使えないんですよね?いちいち買い増すのめんどくさいです。

    • 確かに独自規格はデメリットに入れられますね。
      時間でき次第記載したいと思います。
      ご指摘ありがとうございました!

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