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MVNO

デュアルSIM 3G/4Gデュアルスタンバイ対応(DSDS)の『Moto G4 Plus』発表

7月下旬よりモトローラのSIMフリースマホ『Moto G4 Plus』が国内で販売となります。

価格は32,800円(税別)~。既にMVNOではいち早くDMM mobileや楽天モバイル、BIGLOBEが取り扱いを告知しています。

基本スペックの高さに加えて指紋認証も付いてくるということでコストパフォーマンスは非常に優秀な機種となっています。

 

ですがこのスマホの本当に凄いところは、今回日本国内では初めての3Gと4Gの同時待ち受け・デュアルスタンバイ対応のスマートフォンとして発表・発売をされそうだという点です。

これまで国内のSIMフリースマホが備えてなかった特徴を最初に有するスマートフォンということで、この機種は今後予想外の売れ行きを見せるようになるかもしれません。

今回はそんな『Moto G4 Plus』についての情報とデュアルSIM/3G+4Gスタンバイ機種で運用がどのように変わっていくのかというのを解説していこうと思います。

主要スペック

まずは『Moto G4 Plus』のスペックを。

Android 6.0
SoC Snapdragon 617
RAM 2GB/3GB
ROM 16GB/32GB
ディスプレイサイズ/解像度 5.5インチ 1920×1080(FHD)
重量 157g
メインカメラ 1800万画素
サブカメラ 500万画素
Wi-Fi IEEE802.11n (2.4/5GHz)
SIMカード micro SIM×2(純正nano SIMアダプタあり)
バッテリー容量 3000mAh
LTE Band 1,3,5,7,8,19,20,28,40
外部メモリ micro SDXC ~128GB
価格 2GB/16GBモデル:32,800円

3GB/ 32GBモデル:35,800円

価格は16GBモデルで32,800円、32GBでも35,800円(どちらも税別)で購入できます。指紋認証も搭載しており似たような機能を持つ人気機種としてはHuawei P9 LiteやFREETEL REIのちょい上となる価格帯です。ただこの2つよりもフルHDとRAM3GBモデルありという明らかに性能面で上回るポイントもあり、P9 LiteやREIに数千円足すだけでグレードアップされた機種が購入できるということでコストパフォーマンスは優秀です。

SoCにクアルコムのSnapdragonシリーズを採用しているため、P9 LiteやREIよりもゲームなどの各アプリで最適化されている可能性が高く、対応していないアプリが出てくることもまずないでしょう。

全体的に不足の無い性能・機能を揃えていますので、価格と共に考えた時には今後SIMフリースマホの購入をしようとした時に上位の候補には間違いなく入る機種になるでしょう。

 

このスマホ、このように割とコスパの良い機種としての価値があるのはもちろんなのですが、もしかしたら『Moto G4 Plus』の評価についてはそうした点があくまでも脇役になりそうなぐらいに、今回は特徴的な機能を備えたスマホとして注目を浴びています。

その理由が『Moto G4 Plus』には日本国内販売モデルでは初となる3G/4Gの同時待ち受けが可能な機能が付いているという点です。この機能によってキャリア回線を手放したくない、通話定額と格安SIMを組み合わせたい、格安SIMのキャンペーンだけを乗り継いで運用していきたい、といった方々には『Moto G4 Plus』の登場でこれまで以上契約しやすい環境が出来ることは間違いなさそうです。

以下ではそんな3G/4Gの同時待ち受け=デュアルスタンバイ(DSDS)についてを説明していこうと思います。

 

デュアルスタンバイの今まで

これまでにも日本ではデュアルSIMを搭載したSIMフリースマホは登場してきましたが、同時待ち受けではなく片側待ち受け(DSSS?)という状態であったため、2枚のSIMカードを入れるメリットがSIM交換が楽ぐらいのものしかありませんでした。

正確には過去のデュアルSIMもデュアルスタンバイでしたが、片側がGSM(2G)に固定されてしまうために日本では通信も通話も対応していない状態でした。そのためデュアルSIMでも実質的には国内ではシングルスタンバイ状態になっていました。

通話用とデータ用のSIMカードを入れていても、データ通信中は通話側のSIMは完全にサイレント状態で、着信やSMSなどが来ても全く反応しません。通話をしたいならデータ通信から切り替えて通話のSIMにしないと通話はもちろん着信もできなくなっているのが今までのシングルスタンバイなデュアルSIMスマホの仕様でした。

2枚のSIMカードがあっても有効に活用できるシーンはほとんどなかったのです。

 

Moto G4 Plusは3G/4G同時待ち受け

『Moto G4 Plus』に搭載されているデュアルSIMの機能は本当の意味でのデュアルスタンバイになっています。2つのSIMカードの同時待ち受け時に、片側がGSMではなくWCDMA(3G)までに対応したことによって、日本国内の電波状況と合致することとなりました。2つのSIMカードを一緒に一つのスマートフォンに入れることができるのは従来と変わりませんが、その両方のSIMカードが待ち受けまでなら同時有効な状態になっています。

今回の『Moto G4 Plus』では同時待ち受け時に3G/4Gといった形までならとることが可能であるため、データ通信をLTE回線で任せて通話を3Gの待ち受けにさせるという一部のユーザーが強く望んでいた機能がようやく日本でも可能になります。

 

3G側を通話の待ち受けにするという運用が一般的でしょうから、そうするとCDMA2000のau回線では利用できません。また4G側でVoLTE通話をさせてauの音声待ち受けといったやり方も可能かもしれませんが、挙動を実際に確かめてないので正確なところは不明です。この場合3Gデータ通信しか今更出来ないことになり色々と不便になりそうです。

基本はドコモ、SoftBank、Y!mobileの回線を音声側に置いた方が運用として問題が起きにくく無難になるでしょう。

 

実際の挙動

実際のデュアルSIMデュアルスタンバイの挙動についてはXperia X Performanceのレビューにも書きましたが再度そちらの内容について記載しておきます。

『Moto G4 Plus』の実際の画面とは異なりますがほぼ同じような挙動になるでしょう。

『Moto G4 Plus』の対応SIMカードは両方ともmicro SIM。公式のnano SIMアダプターがあるので別にnano SIMを使っている方でも問題ありません。Xperia X Performanceでは2枚のSIMカードを入れるとmicro SDカードが使えなくなる問題がありましたが、『Moto G4 Plus』ではスロットが別に用意されているので、2つのSIMカードを使ってもmicro SDカードによる容量アップにも対応してくれます。

SIMカードを2ついれ、このような設定画面から通話とモバイルデータ通信の優先設定が選べます。通話するSIMカードをどちらにするか・データ通信をするSIMカードをどちらにするかを選べます。画像ではSoftBankを通話、ドコモとされているMVNOの回線をデータ通信という設定がなされています。

dualstanby

APN設定などを行うモバイルネットワーク設定画面では、2枚のSIMカードの優先ネットワークタイプを選ぶことが出来ます。Xperia X PerformanceではLTE側に優先ネットワークを設定したSIMが自動的にデータ通信SIMに設定されるため、3G側が通話へと固定されるようです。

dualsim

デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)でありデュアルSIMデュアルアクティブ(DSDA?)ではないため、データ通信中に着信が入ると通信が一端止まってしまいます。ダウンロードしているファイルやアプリなどがある場合は、着信によって途切れてやり直しになってしまいます。デュアルアクティブが可能になれば通信を途切れさせることなく通話が出来ますが、デュアルスタンバイだけでも十分に便利な機能なのでこれでも特に不自由しないでしょう。

このようにデュアルスタンバイ対応スマホではこれまで不可能だったデータ通信中の着信をSIM切り替えなしに行うことができます。それに対応した『Moto G4 Plus』の登場で、2枚のSIMカードを同時に利用できるスマホがついに日本でも使えるようになりました。

 

期待される運用方法

このデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)対応でスマホの運用や契約ののりかえなどでこれまで以上に幅が広がることになりそうです。

特に格安SIMについて興味を持っている方にはまぁ本当にこれまでよりも便利に、そして安めな節約運用も可能になりそうです。

いくつか想定されるパターンを考えてみましょう。

速度の遅い格安SIM音声プラン+速度が良さげな別の格安SIM

例えば今回楽天モバイルが取扱い事業者になっていますが、この楽天モバイルの格安SIMへと音声付帯プランを利用するためにのりかえた方が多くいると思います。楽天モバイルに限らず最近では音声格安SIMへのMNPも珍しくなくなってきたために、メイン回線をMVNOにするというパターンも珍しくなくなってきています。

このメイン回線をMVNOの音声プランにした場合、多くのユーザーを悩ませるのが最低利用期限の縛りがあるのに速度が低速化して使いづらい、というような状態が多々あることです。例に挙げた楽天モバイルなんかはこれだけ音声プランが人気にも関わらず、つい最近まで非常に遅い速度しか出ないなんてことがよくありました。その速度に不満を持ってもデータプランとは異なり、音声プランには契約解除料があるおかげで簡単には他のMVNOにはのりかえられない弊害がありました。

音声プランを契約した手前、通信が遅くてもその格安SIMを解約金がなくなるまでは使い続けるしかない状況にあった人でも、このデュアルSIMデュアルスタンバイスマホの登場によりサブのデータ回線を同時待ち受けとして使えるために、速度が良いという評判のあるMVNOのデータプランを追加契約して、そちらをネット用に使ってストレスを和らげるなんて言う運用もこれから出来るようになるでしょう。

楽天モバイルであれば音声プランに付帯するデータプランを200kbpsの回線にすることで料金が抑えられるので、追加の契約をしてもそこまで値が張るわけでもありません。その他の格安SIMでも基本料の安いデータプランと音声プランを組み合わせられるMVNOならば(NifMoや0SIMなど)、同じようにデータプラン側に別の格安SIMを契約してもそこまで高額にはならずに、速度面の問題を避けることが出来る運用も可能になります。2種類のMVNOで速度の異なる回線を持てるというのはちょっと安心感も覚えられるのではないでしょうか。

TONEモバイルとかスマモバのような2年縛り級の低品質な「格安スマホ」を契約してしまい通信速度に苛立っているユーザーも、出費が多少かさむとはいえこうしたやり方で残債や解約金を支払わずにストレスを軽くすることが出来る可能性があります。

こんな格安SIM同士の組み合わせが運用として出来るため、今後は音声プランへのMNPというのもしやすくなってくるのではないでしょうか。

通話用のキャリア回線+データ用の格安SIM

もう一つはこれまでキャリア回線を捨てられなかった方で格安SIMに興味があったという方にも活用可能なスマホになるという点です。

キャリア回線を長年使ってきたこともありなんとなく手放せない、でも格安SIMの安さは魅力だ、だから同時にうまく使えれば、なんて考えいた方にはまさにデュアルSIMデュアルスタンバイのスマホは適任となるでしょう。

キャリア回線側をガラケー向けのプランや通話定額のカケホプランのみに設定し、パケット代にあたる部分を格安SIMに任せることで、通信費を通常のキャリア契約よりも大幅に節約することが可能です。いわゆる2台持ちと言われていた運用方法と非常に近いやり方ですが、デュアルSIMデュアルスタンバイ端末があればまとめて1台にすることが出来ます。

おそらくは3G/4G同時待ち受け機種を待ち望んでいた大半の方がこの運用を想定しているのではないでしょうか。2台持ちからの脱却が可能となる使い方が出来るようになります。

最安運用は159円ガラケーのりかえ割とキャンペーンSIM

同じようなやり方で3G/4Gデュアルスタンバイのスマホを活用した最も便利な最安運用らしき方法も考えることが出来ます。

Xperia X Performance F8132のところでも触れましたが、SoftBankのガラケーのりかえ割を用いた159円回線と、MVNO各社が実施しているキャンペーンを渡り歩いていけば、最安で通話定額+3GBあたりの構成で200円/月以下の運用が可能となってきます。

それぞれの詳しいプラン内容や契約内容は該当する記事に任せますが、デュアルSIMデュアルスタンバイスマホではこれらを1台のみの運用にして活用できるメリットが生まれてきそうです。

衝撃の159円で通話し放題回線!501SH/501KCのMNP一括7,000円契約で激安電話し放題ガラケーが運用可能に

MVNO格安SIM割引キャンペーン

ただ問題はSoftBank側のガラケーSIMに制限が入りかねないという懸念事項もあるため、あくまでも活用の可能性がある一例として見ておいてください。実際に『Moto G4 Plus』でもSoftBankのガラケーのりかえ割契約SIMの通話が定額で利用できても、いつ規制や制限が始まるとも限らないので、元々の端末は売らないようにするなど不測の事態に対応できる状態は作っておきましょう。

 

 

『Moto G4 Plus』で国内でもいよいよ3G/4Gの同時待ち受けが可能となってくることで、よりMVNO格安SIMを使った節約運用の幅が広がっていくことでしょう。

これまで2台持ちでしか活用しにくかったキャリア回線との併用も、大きく状況が変わってきそうです。MVNOへのMNPを検討していた方も一旦待ってみてもいいのではないでしょうか。デュアルスタンバイの登場でキャリア回線をわざわざやめる必要がなくなったかもしれません。今後長期割引の拡充がされたときのことも考えてキャリア回線は残しておきたい方も多いと思うので、運用の仕方次第では回線をキープしながら格安SIMの恩恵も受けられるデュアルスタンバイスマホの充実を待ってみるのも賢いやり方です。

『Moto G4 Plus』は7月下旬発売で、Amazon、DMM mobile、楽天モバイル、BIGLOBEでの販売が今のところ決まっています。今まで楽天モバイルについては否定的でしたが、デュアルSIMデュアルスタンバイで通話定額を使いながら他社のデータSIMを使えるとなると、ポイント連携など含めて契約の価値がこのスマホとセットを前提にした場合だと大きく上がってくるでしょう。

デュアルスタンバイスマホの登場によって大分MVNOの選び方に影響を与えてきそうです。

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POSTED COMMENT

  1. 通りすがり より:

    優先SIMのメッセージはSMSのみですか?MMSはモバイルデータ通信の方ですか?
    もしメッセージの優先SIMでMMSも使えるなら
    ソフトバンクの自網S!べユーザーがMMSを使いつつMVNO で通信も出来るようになるので気になってます。

    • smaho より:

      すみません。とりあえずネットに書いてある設定で試してみましたがMMSは今のところ運用出来ていません。
      そもそもMMS設定系は兼ねてよりスルーしてたので正直何が足らないかもわからないのですが、現状まだ使えていません。お役に立てず申し訳ないです。

      • 通りすがり より:

        MMSは普通のパケット通信なので、特定のSIM に振り分ける事は出来ないのかもしれませんね。

        ありがとうございました

  2. 吉田 より:

    デュアルスタンバイのスマホは、通話中にネット閲覧可能ですか?

  3. 考え中 より:

    >通りすがりさん
    モトローラG4プラスのMMS接続のためのAPN設定というものがあります。普通行うAPN設定の他にMMSのためのAPN設定というものです。私はソフトバンクiPhone5cのSIMをまず1枚だけさしてG4プラスでの設定をしました。その後、データ通信用の格安SIMを入れデュアルSIM状態にしてから端末でのSIM基本設定をしてみました。ソフトバンクは通話とSMS、格安SIMをモバイルデータに設定。これでMMSは使えますが、これはS!べ付きのiPhoneのSIMだからだと思います。端末側で一度MMSのwifi接続がしてあればソフトバンクのモバイルデータがオフでもwifi受信できるのでそれと同じ状態で使用できてるのかな‥と思っています。今、自分でも不安なのでソフトバンク通信量をしっかりチェックしています。

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