スマホ辞典

スマートフォンの契約、MVNO格安SIMや格安スマホの使い方を徹底解説!

MVNO格安SIM,通信速度比較 11月編

毎月恒例となっているMVNO格安SIMの実効速度調査です。

安さについてはどのMVNOも不満のない料金で使えるようになっている格安SIMですが、その一方で速度やその改善対応については非常に大きな差があり、事業者によっては改善の兆しが見えない毎日ストレスのたまる速度で利用しなければいけないものもあります。

料金は確かに非常に大事な要素の一つでもありますが、毎日触るスマートフォンの回線が遅くては大きく利便性を削がれることになってしまいますから、格安SIMを選ぶ時にはほぼ下げ止まり横並びになった料金よりも、少しでも速度が出て遅くなった時への改善対応の期待できるSIMを選びたいところです。

その一つの参考になればと各MVNO格安SIMの速度を計測しています。

過去の速度比較は以下より
MVNO格安SIM,通信速度比較 10月編
MVNO格安SIM,通信速度比較 9月編
格安SIM速度比較 8月編&5ヶ月分の速度結果から安定した回線品質のMVNOを考える
MVNO格安SIM速度比較 7月編
MVNO格安SIM,実効速度比較 6月編 NifMoが品質の高さを示し始める

計測環境

計測環境はこれまでと同じです。

いずれもCA(キャリアアグリゲーション)には未対応です。CA対応端末を利用した場合には格安SIMでも速度の改善が図れます。

計測スマートフォン docomo:Galaxy J×3、
au:HTL22
SoftBank:Xperia Z3
計測アプリ Ookla Speedtest fussashi or ishikari or sumidaで開放している順
計測日時/場所 11月5日/東京都日野市
計測時間 12時25分〜、18時〜、22時〜の混雑時中心
計測SIM IIJmio/DMM mobile/OCNモバイルONE/NifMo/BIGLOBE LTE・3G/
mineo-d/楽天モバイル/
FREETEL/WonderLink
U-mobile/ぷららモバイルLTE/b-mobile/
UQ mobile/mineo-a
docomo/au/SoftBank
計測方法 同じ時間で3度速度計測後、次のSIMカードへ交換。
そのため正確に同時間で計測した結果ではなく、数分から数十分時間差のある計測結果になります。
同時間ではなく同時間帯での計測なので、比較という点では同条件ではありませんがご容赦下さい。

何度も書いていますが、計測する時間帯は輻輳しやすい混雑時を選んでいます。そのため特にお昼すぎや午前中の実際の速度よりも低い数字が出ているのでその点は注意して読み取って下さい。

実用性という点では問題ない参考数値になると思いますが、MVNOによっては見栄えの悪い速度が連発されています。

表が縦長になっているので数値は最後のまとめだけ見てもらえれば全比較が可能になっているので、面倒な方はそちらを。人気の高いMVNOはなるべく近いタイミングでの計測を心がけるようにしました。

スポンサードリンク

3つの時間帯別評価

12:25~

12時まとめ

12時MVNO速度 平均ダウンロード速度 平均ping値
IIJmio 0.52Mbps 118
NifMo 0.63Mbps 83
UQ mobile 11.22Mbps 29
mineo(docomo) 0.89Mbps 92
DMM mobile 0.49Mbps 118
WonderLink 5.83Mbps 61
FREETEL 7.10Mbps 35
楽天モバイル 0.36Mbps 35
OCNモバイルOne 0.60Mbps 54
mineo(au) 1.16Mbps 83
BIGLOBE LTE・3G 1.01Mbps 39
b-mobile 1.14Mbps 42
U-mobile 2.19Mbps 38
ぷららモバイルLTE 0.39Mbps 49
UQ 無制限 0.52Mbps 315
docomo 24.97Mbps 34
au 13.04Mbps 44
SoftBank 22.73Mbps 60

FREETELが復活しています。10月にキャンペーンと契約者数増加に伴い大分落ちましたが、早急に帯域増強の対応をして当初の速度へと戻ってきました。1年間は毎月回線設備へと投資すると宣言しているので、あと半年ぐらいは期待できそうなMVNOになるでしょうか。FREETELの前身時代にあんまり良い印象がないため積極的には勧めていませんが、ヨドバシカメラにフリーテルコーナーを設けたりと本気度は伝わってくるため、今後にも期待して良さそうです。

Wonderlink Fシリーズは若干落ち始めていますが、それでも良い結果は継続しています。データプランのみ、SMSなし、1GBプランは1年縛りと利用のハードルは若干高めではありますが、データ用プランとしては高速通信かつ規制時でも700kbps回線を持っており、かなり満足度の高い格安SIMにはなるでしょう。すぐに解約できる7GBプランのほうが今後を考えると良いとは思いますが。

WonderLink Fシリーズの700kbps回線、実効速度レビュー バースト転送機能付きで安定を維持
7月にパナソニックが運営するMVNO「WonderLink」のプランが新調されました。IIJmioをMVNE元にする「Iシリーズ」と富士通のMVNO回線をMVNE元にする「Fシリー

UQ mobileは相変わらずです。もはやMVNOという位置づけだと他社が困ってしまうのではないでしょうか。auとはSoftbankにおけるY!mobileと似た立ち位置にあり、ほぼサブ回線的な安定性と速度を誇ります。KDDI網のMVNOという点さえ注意しておけば、白ロムと組み合わせてUQ mobileを契約するのがMVNO格安SIM運用の最適解になるでしょう。

18:00~

18時まとめ

18時MVNO速度 平均ダウンロード速度 平均ping値
IIJmio 2.48Mbps 149
NifMo 2.00Mbps 74
UQ mobile 11.65Mbps 273
mineo(docomo) 16.69Mbps 94
DMM mobile 2.11Mbps 170
WonderLink 11.88Mbps 56
FREETEL 10.32Mbps 35
楽天モバイル 0.59Mbps 44
OCNモバイルOne 1.95Mbps 69
mineo(au) 2.90Mbps 84
BIGLOBE LTE・3G 11.48Mbps 40
b-mobile 7.77Mbps 77
U-mobile 1.03Mbps 34
ぷららモバイルLTE 0.11Mbps 105
UQ 無制限 0.52Mbps 45
docomo 9.95Mbps 59
au 12.43Mbps 38
SoftBank 27.40Mbps 75

IIJmioのミーティングではほぼ2月3月時の速度に回復したと発表しているものの、今回の計測ではそれが感じられない結果に。先月は明らかに改善していただけに残念な速度結果になってしまいました。毎月しっかり回線の増強をしているMVNOなので、速度の割にあまり心配する必要もなく、信頼度の高いSIMではありますが、現状はこんな感じです。IIJをMVNE元にしたDMMは独自APNのSIMに変更することが出来ていないため、vmobile.jpの回線での計測になっています。

IIJ自体は過去にも書いてある通り、混雑時以外にはかなり帯域に余裕が見られるため、これらの時間帯以外は余裕で10Mbps前後の速度を維持しています。1日を通してみれば不満の少ない回線であることは補足しておきます。

mineo-dが結構良い結果ではありますが、体感としてはここまでの速度が常時出ているとは感じられないため、実利用においてはもう少し全時間帯で遅く感じる時があるかもしれません。ただmineoはdプラン/aプラン共に短期間で帯域を集中的に増やして対応する姿勢が見えており、速度低下する期間があっても比較的早く回復することでしょう。この時間帯のポジティブな結果と合わせて信頼できるMVNOの一つと言えます。

22:00~

22時まとめ

22時MVNO速度 平均ダウンロード速度 平均ping値
IIJmio 1.76Mbps 102
NifMo 3.93Mbps 88
UQ mobile 11.29Mbps 44
mineo(docomo) 3.93Mbps 68
DMM mobile 1.92Mbps 83
WonderLink 17.31Mbps 76
FREETEL 23.34Mbps 126
楽天モバイル 1.10Mbps 46
OCNモバイルOne 2.03Mbps 70
mineo(au) 3.16Mbps 109
BIGLOBE LTE・3G 11.39Mbps 59
b-mobile 0.56Mbps 153
U-mobile 0.60Mbps 44
ぷららモバイルLTE 0.28Mbps 56
UQ 無制限 0.52Mbps 376
docomo 15.71Mbps 94
au 17.30Mbps 43
SoftBank 21.68Mbps 38

ほぼ18時台と全体的に変わりのない結果になっています。

OCNモバイルONEは4月以降はほぼこのように5Mbps以上を越えないような結果が続いていて、残念な対応が続いています。機能性やプラン自体は良いと思うのですが、もう少し速度がないとおすすめしづらい存在でしょうか。話題性は少ないもののIIJmioを抑えて格安SIMのシェアトップということですから、見栄えのある数字が出てくると良いのですが。

NifMoもこの数ヶ月テコ入れがされていない、もしくはそれが全く効果が出ていない状態が続いています。特にNifMoはわかりやすいぐらいに販促費が消えているため、MVNO事業への姿勢という点も含めて今後が不安になってきた印象です。音声通話定額プランも思ったほど話題性はなく、ちょっと推す要素はないでしょうか。

楽天モバイルも数ヶ月連続で最低レベルの結果に。スマートフォンのラインナップは安易な格安スマホ路線ではなく、準キャリア的な路線を目指していて好印象なのですが、正直この速度を何ヶ月も続けながら事業を拡大して大々的に宣伝している姿勢には疑問です。もう少し速度へ気を使ってもらいたいというのが実際に感じるところです。会社の規模からいって今後に期待したいMVNOでもあるので、回線品質への意識を向けることを願いたいです。

無制限プランについてはサービス開始から約1年となりましたが、そこからわかるのは現状このサービスにはかなり無理があったということでしょう。b-mobileは画像や動画をダウンロードする際に上限速度を設定、U-mobileは3日で1~2GBの実質的な制限、唯一制限の無いと思われるぷららモバイルLTEもとてもじゃないですが常用に耐えうる速度ではありません。どれも契約には適さないでしょう。

MVNO格安SIM、11月の速度比較まとめ

ということでそれぞれの時間帯の平均速度をまとめてみました。

上位3つに入るMVNOは太字表記にして、・黒という色付けをしています。キャリアはノータッチです。

平均
ダウンロード速度
12時台 18時台 22時台
容量制限SIM
IIJmio 0.52Mbps 2.48Mbps 1.76Mbps
NifMo 0.63Mbps 2.00Mbps 3.93Mbps
DMM mobile 0.49Mbps 2.11Mbps 1.92Mbps
OCN
モバイルONE
0.60Mbps 1.95Mbps 2.03Mbps
楽天モバイル 0.36Mbps 0.59Mbps 1.10Mbps
FREETEL 7.10Mbps 10.32Mbps 23.34Mbps
WonderLink 5.83Mbps 11.88Mbps 17.31Mbps
BIGLOBE
LTE・3G
1.01Mbps 11.48Mbps 11.39Mbps
mineo(docomo) 0.89Mbps 16.69Mbps 3.93Mbps
au MVNO
mineo(au) 1.16Mbps 2.90Mbps 3.16Mbps
UQ mobile 11.22Mbps 11.65Mbps 11.29Mbps
無制限プラン
b-mobile 1.14Mbps 7.77Mbps 0.56Mbps
U-mobile 2.19Mbps 1.03Mbps 0.60Mbps
ぷらら
モバイルLTE
0.39Mbps 0.11Mbps 0.28Mbps
UQ mobile 0.52Mbps 0.52Mbps 0.52Mbps
MNO
docomo 24.97Mbps 9.95Mbps 15.71Mbps
au 13.04Mbps 12.43Mbps 17.30Mbps
SoftBank 22.73Mbps 27.40Mbps 21.68Mbps

※今回の計測は個人レベルでの調査になります。なので参考値程度に捉えておいてください。

 

特に速くなったと言えるのがFREETELぐらいで、その他はあまり目新しい動きがないので今回は簡単に。

 

昨今のSIMフリースマホブームに乗ってMVNOと合わせて使いこなすぜ!みたいな意欲が特になく、とりあえず料金の節約とある程度の使いやすい速度を求めるだけならば、UQ mobileに適当なau白ロムを組み合わせることをおすすめします。

UQ mobileは過去の計測結果を見てもらえばわかるように、速度が今月の数字とほぼ同じになっており、高速回線状態を常に維持しています。しかも回線のバックボーン的にauの本回線に非常に近い位置で通信を行っており、MVNOとはなっているものの反則的な仕様により実質的にauサブ回線と化しています。

UQ mobileの評判・通信速度レビュー おすすめ度やデメリットの詳細
UQ mobileはKDDIの子会社であるKDDIイネイブラーが運営する準キャリアという特殊な位置付けがされているMVNOです。UQ WiMAX社と同じ「UQ」ブランドを持っていま

この回線ならばMVNO格安SIMのネックである「速度低下」をほぼ心配しなくて良い可能性が高いです。

端末はauの回線に対応したスマホしか無理、UQ mobileから発売している端末は高い、ということでauの白ロムスマホを選ぶのが定番です。今だとHTC J butterfly HTL23、GALAXY S5 SCL23が白ロム3万円台前半になっていて、ハイスペックスマホなのに安い、という白ロムが存在しています。これらなら2年・3年は使い続けられるだけのクオリティがありますし、これとセットに契約するのがMVNO格安SIMの運用に最も適しているでしょう。

 

 

その他だとFREETELやmineoあたりが今後を考えると選ぶ価値は高いでしょうか。

FREETELはあと半年は帯域の増強を繰り返してくれるということなので、比較的速度の心配がいらないでしょう。

mineoはいつぞやのNifMoのようにキャンペーンをイケイケドンドンで連発しています。NifMoと違うのはユーザーとの交流を密にしており、コミュニティが作られているという点です。批判に晒されやすい環境をあえて作っていることから、今後のMVNO事業への本気度というものを感じさせます。動作確認やブログ内での情報提供はIIJmioに迫るものがあり、長期的な目で見た時にかなり信用置ける事業者になるのではないでしょうか。

3ヶ月近く続いたキャンペーン期間中に相当のユーザーが増えたかと思われますが、それでもこの速度を保っていることを考えれば期待は大きいです。

WonderlinkのFシリーズも今月は好調ですが、若干陰りが見えてきたことと1年縛りの問題点もありますから、ちょっと慎重に考えてみたほうがいいでしょう。700kbps回線として見るなら魅力的ですが。

 

UQ mobileがMVNOに分けられることで界隈のバランスブレイカーとなっていますが、ユーザーにとっては迷うことなき最適解の格安SIM回線であるため、キャリア回線からののりかえでも速度の低下を感じずにスムーズに移行できるでしょう。繰り越しやチャージ、高速データ通信のON/OFFが可能になったため、これまで以上に使いやすさが向上していて、本命のMVNOとしておすすめできます。

 

LEAVE A REPLY

*
* (公開されません)
*

Return Top